ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

『ディアハンター』と安保法制反対デモ

2015-08-31 08:53:32 | 世の中へ

 反対が60パーセント越そうと、慎重審議を求める世論が80パーセントと圧倒的でも、一気に通過・法案成立に微塵のためらいもない安部政権、ここはどうしたって、待った、待った、待ったぁぁぁ!!でしょ。昨日は国会前に12万人が、全国300カ所以上でも、反対の意思表示する人が大勢集まった。そうでしょ、そうてしょ、当然だ。

 米沢、雨だしねえ、仕事あるしねえ、デモってなんかねえ、って怠け心がぶつくさつぶやいてたけど、やっぱ、行かんわけにいかんでしょ!神さん、国会前に行ってることだし。さて、何着てこう?って、悩むほどのことか!歩けばはね上がるだろうから、黒いジーパンか?あんまり目立ちたくないし、上はダークブラウンのジャンバーか?帽子もいるよなって黒のハンチングかぶってみたら、うほっ!私服刑事か?こそ泥か?こりゃかえって目立つわ、ってことで着替えし直したりとぐずぐずしてたら、開始の2時に遅れてしまった。

 会場の北村公演、おっ、かなりいるんじゃね?ざっと数えて200名、自己主張控えめの土地柄としちゃ、かなりの人出だ。同じように危機感、苛立ち、怒り、感じてる人多いってことがよっくわかる。でも、全体としてシニア主導かな?若い学生風や小さな子ども連れもところどころ目につくけど、かつて平和運動とか組合運動なんかで集会やデモの経験ある爺婆は、ささっと集まり易いのかもしれない。でも、組合の動員って雰囲気はほぼゼロだ。自主的参加ってことではいいことだけど、職場でそういう政治向きの話題が通りにくくなってるって意味で、ヤバイって見方もできる。

 各団体からの挨拶とかあって、中では弁護士さんが、全国の弁護士会や憲法学者がこぞって反対していることを伝えてくれたのが一番聞き応えあったかな。別の人から、アメリカに追随して戦争することになるって話し聞きながら、昨夜見たアメリカ映画『ディアハンター』を思い出していた。

 なんと3時間を超える大作だ。途中1分間の休憩まで入ったんで驚いた。古い映画だ。ベトナム戦争で身体に、心に傷を負った元兵士たちを描いた最初の映画ってことだし、アカデミー作品賞も取った作品だし、 ロバート デ ニーロも出るって言うから、テレビの前で椅子に正座して見た。アメリカの片田舎、ロシア系移民の村。同じ工場に働く仲良し青年たちがベトナムに出征し、ぎりぎり過酷な体験を生き延びるものの、ある者は両足を失い、ある者は精神のバランスを失し自暴自棄の暮らしの果てに命を絶つ、って話し。このベトナム戦争の描写にびっくりした!3人の青年がベトコンらしい民兵の捕虜になるのだが、ここで行われているのは、捕虜同士によるロシアンルーレット賭博!兵士たちは二人の捕虜に玉が一発入った拳銃与え、交代で引き金を引かせてどちらが死ぬかを金賭けて楽しんでいるんだ?!さらに収容施設は首だけ出る川の中の檻!!はぁぁぁぁぁ?????だろう。これがベトナム戦争だって!!これがベトナムで受けた心と体の傷だって!!!誤解の無いように言っておくけど、本当にこれしかない!

 どこまで歴史ねじ曲げんだよって話しだ。ベトコンは武装した与太者の集まり、これがこの映画のベトナム戦争観なんだ。たしかに、ベトナム戦争終わって数年後にできた映画、戦争の実態も十分伝わっていなかったのかも知れないし、まだまだその実相を見つめるには傷がうずく間近さだったのかもしれない。それにしてもだ。あまりに酷い!あまりに自己チューじゃないか!

 もちろん、一方では自国の戦いについてソンミ村虐殺事件の告発など真摯な問いかけもたくさん行われ、それが戦争反対への大きなうねりを作り出し、ベトナムからの撤退への追い込んで行ったわけだけど、多くのアメリカ人の見方は、ベトコン=ならず者、ってことだったってことだ。だって、アカデミー作品賞取ってるんだから。まっ、それは少し大袈裟でも、アメリカは自由を守る正義の戦いに参戦してたんだって認識はほぼ国民の多数に共有されているんじゃないのか。で、その正義の味方史観は今だって続いている。アフガニスタン、イラク。

 ここんとこ、よーっくと考えないと、安保法案、本筋を見失うよな、そんなことをデモ行進しながら考えていた。歴史を都合のいいように書き換えたり、見たいようにねじ曲げたり、見たくないものは見なかったり、近くにもいるよな、たーくさん!

 

 

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テレビのコント番組が痛いっ!

2015-08-30 09:17:50 | コント

 テレビ番組について、とやかく言える身じゃない。見るのはスポーツ中継とか映画とか、たまにドキュメンタリー程度のもんで、今や主力らしい民放のバラエティ番組やドラマなんか、誤ってチャンネル選んでも、しまった感いっぱいで、即電源を切るか、他局に飛ぶ。劇台本書く身で、そんな間口の狭いことでいいのか?なんて気が咎めないわけじゃないが、時間ムダ!って思いすぐに反省を払拭してしまう。

 それでも、昨年の今頃は、HHKがやたらコントに肩入れして、三宅裕司の「コントの劇場」があり、若手お笑いタレントを起用しての「七人のコント侍」があり、内村光良をフィーチャーした「Life」なんかも同時進行していて、楽しくコントの勉強をさせてもらったもんだった。ここまでコント番組が作られるなんて、今や世の中、コントの時代に突入寸前か!よっしゃ!がんばっぺ!と意気込んだりもした。

 ところが、どう見たって質が高く着実に笑いを取っていた「コントの劇場」が終了となり、一時消えて、まっそうだろう、あれじゃね、って思っていた「Life」の継続が決まった。どうして?内村の「Life」って面白いの?ああいうのが若い人たちには受けるのか?かなりショックだった。いや、ショックはない、ただ馬鹿にしただけだ。ガキ、笑わして偉そうな顔するな!例えば看板コント?「イカ大王」、ああいう、いかもの、おっとダジャレ、で笑い取るのって、昔のたけちゃんマンや志村のへんなおじさん、と同系列で、ストーリーの面白さやせりふのやりとりや役者の演技で唸らせるのと違って、突拍子もないキャラクターだけで勝負してるわけだ。あとは観客との間に成立したお馴染み感、これが強みの笑いなんたな。

 そうそう、話しは大きく寄り道するけど、最近はまりつつある笑いの番組に「笑けずり」てのがある。これもNHKだが、無名の若手漫才コンビ8組を合宿させてネタを競作させ、毎週1チーム、審査で最下位になったコンビが削られ合宿から追放されていくって内容だ。毎回、先輩芸人が講師となって講義を行い、そのテーマに沿ってネタ作りをする。その講義内容が、コント作家を目指す?僕にも共感できるものが多いのだ。先週は「中川家」がつかみの大切さを説き、今週は「笑い飯」が発想の独創性を教えていて、そうそう、そうなんだと肯きつつ、さっ、若手がどうこなすか、と興味津々で見ている。番組進行役って言うより野次馬の突っ込みを担当する尾上松也と美女三人のコメントも気が利いているし、削られる芸人が宿舎を去っていく後ろ姿にもつまされるものがあって、お笑いに青春を賭ける若者たちの必死さと悲哀が描かれた優れた番組だ。

 今週削られたのは吉本の「アルドルフ」、イケメン二人組で、若い女性には圧倒的な人気で、楽屋待ちも群がるほどなんだそうだが、あえなく削られた。そう、ネタの面白さ、しゃべりの技量、だれがどう見て、ワンランク下だから当然。問題は、彼ら、ホールでは大爆笑を勝ち取っているってことなんだ。番組でも突っ込まれることだけど、箸がころんでも可笑しい娘たちが大笑いしても、それは笑いの質の高さを保証しないってこと。それをちょっと思い出した。

 こんなの笑いじゃない!なんてお墨付きを争うつもりは毛頭無いんだが、もうちょっと洒落たセンスとか知的なエスプリとかで笑わせるコントが幅を利かせるようになって欲しいとは思っている。三宅さんのコントなんかは、こういう知的なナンセンスや社会風刺や想像力の飛躍に満ちていた。例えば、静謐が当たり前の図書館で、司書がやたら音を立てて仕事する人だったりとか、作家の原稿取りに来た出版社社員がスポ根系、松岡修造的熱さで執筆を応援するとか、殺し屋がホテルの窓からターゲットに狙いを付けているとその外にガラス拭きがゴンドラに乗って邪魔をしたりとか、あっと驚き、あったら面白いと感じさせるセンスの良さでほとほと感心する。

 今回、コント大会で笑いを問う3作品、果たして目指すところに達しているかどうか、大いに不安だ。これから目一杯仕上げていくしかないのだが、コント大会にもう一つ目玉がある。上に紹介した三宅さんのコントを書いた吉高寿男さんの講演があるってことだ。笑いについて日々厳しく向き合っているプロの作家のコント論、笑いの本質等貴重な話しが聞けるはずだ。高校生の溌剌コント、今回も健在だ。

日時は9月13日(日)13:30開演

会場は川西町フレンドリープラザロビー 入場料500円、安いもんだ。

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見よ!この生命力!!

2015-08-29 09:05:28 | 暮らし

 ようやく台本書きから解放されて、おっと!お預け作業が目白押しだ。便所のくみ取り、イチゴ畑の除草、田んぼのヒエ抜き、そして、薪作り。

 一気に寒くなったからねえ、ストーブ点火の日も身近に感じられるようになってきた。田植えを終わって除草の始まるまでの2週間、何日か薪作りに取り組めたものの、数日程度の作業ではたかが知れている。燃やし始めれば、あっという間に使い切ってしまうだろう。早く薪割を終わらせねばならない。暖かい日々が続くうちに割っておかないと、乾燥が足りずストーブの中でくすぶり続けるに違いないからだ。

 まずは薪切り場の整備から。木を切る場合、太い2本の木を台として平行に設置し、その上に切る木を置いて、チェーンソーの刃を当てる。刃が地面を削らないようにとの配慮だが、切断面が開くようにして、刃が挟まれないためでもある。近くに運び込んだ90cm~120cm長さの丸太をこの上に置いては、3等分ないし4等分していくわけだ。年間通してこの作業台を使うわけなので、切りくずがどんどん溜まっていく。天気が続き、十分に乾燥すれば、この鋸屑は灯油を染み込ませて薪風呂やストーブの着火剤になる。

 久しぶりなので鋸屑は、台座の木を覆うほどに積もっていて、しかもそれが梅雨時の雨を十分に吸い込んで見事な発酵堆肥になっていた。よしよし、これは畑に運んで野菜作りに活用できるだろう。農作業用のフォークを使って丁寧に掘り起こし、薪切り作業ができる環境を整えた。

 道ばた沿い、と言っても、我が家しか利用しない裏道だが、に下ろしておいた材木を作業場に運ぶ。米沢の河川敷でもらった木がまだ残っている。欲かいて太いのもらっちゃったから、いんや、重いこと重いこと!最重量級のヤツなんか、持ち上げられず、端を持っては向こうに投げ出し、木一本分の距離を進み、さらに端を持っては、えいやっと放り出して、どうにかこうにか運んだ。

 50本ほどをなんとか運び上げて、準備完了、いよいよチェーンソーのお出ましだ。休養明けのチェーンソー、やっぱり寝起きが悪い。何度も何度もリコイルスターターを引っ張ってようやく始動、刃先は鈍ってないか?切り始めてみたが、さすがこの春替えたばかりなので、切れ味快調、どんどんと切り進める。

 で、出会ったのが、こいつなんだ。

 わかるかな?新芽が生えて、しかもけっこう大きな枝にまで成長している!これには驚いた。伐採されたのは冬の間かせいぜい春先、ってことはもう5ヶ月は経ってるってことだ。その間、とりたてて水気吸いやすい場所にあったわけでもなく、日陰にあったってわけでもない。どちらかと言えば今年は空梅雨、お盆前の炎暑とその折の乾燥も激しかった。そんな厳しい環境を堪え忍んでまで、生命再生の営みを成し遂げた。この生命力!この逞しさ!

 これが、日本の森を支えているのだろうな。伐採されても伐採されてもすぐに芽を出しぐいぐいと育って、数年もすればまた元通り森や林となって素知らぬ顔で立っている木々!森林国日本はこいつらの類無い生きる力で成り立っているってことだ。そして、我が家の心地よい冬も、繰り返し繰り返し育っては切られ、薪として己の身を提供してくれる彼らの生命力に頼っているということなのだ。手を合わせ感謝の気持ちとともに、刻ませてもらった。

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台本書きはパズル解き!

2015-08-28 09:01:01 | シニア演劇

 フレンドリープラザシニア演劇学校4期生の公演台本『シェアハウス ブルース』が書けた。最初のお約束から1週間待ってもらったが、なんとか公演の3ヶ月前までに手渡すことができた。

 正直、かなり面白い!かなり上手く書けた!

 まっ、いつだって表向きは自信満々、はったり過剰な僕だから、作品どうだろう?とかもう一息!なんて言うことは皆無だが、今回は掛け値無し、かなりの出来だと思っている。当初は、設定の荒唐無稽さについて行けず、堂々巡りの繰り返しだったが、後半一気にアイディア奔出、洒落たコミカルミステリーに仕上がった。

 前回の菜の花座公演はめちゃくちゃ重く暗い作品だったから、その反動ってことかな、今回楽しく愉快な作品を書こうと思った。台本書きの精神衛生のためってことか。辛いテーマも大切だけど、軽く楽しめる作品も重要なんだ。5人の4期生がいずれも重厚とは縁遠い人柄だったことも大きい。もちろん、彼らの願いもコメディだった。

 さて、どんな喜劇を書くか?笑えて時にほろりとくるものって要望をもらっていたし、殺し屋をやりたい、なんて無謀な希望も出ていた。それとメンバーの一人がサックスにかなり自信があるってこともわかっていた。ということで、題材は殺し屋、芝居の中でサックスを吹くシーンを折り込む、これが今回の台本書きパズルのルールだった。

 こういう基本ルール、ベースのアイテムを決めて、そこからワンピース、ワンピースはめ込んで行って全体像を仕上げて行く、こんな方法はよく使う。出演者のキャラクターから役所を決めて、それを配置しながら書いていくと、より役者たちの持ち味が発揮できるからだ。今回はサックスが吹ける殺し屋、がパズルのメインキーになった。

 殺し屋、うーん、書いたことないしなぁ!マジな犯罪もの書いたって、テレビや映画や小説にはかなわないし、シニア演劇学校の演劇初体験者には素足で酸素ボンベなしでエベレストに登らせるようなものだ。とてもとても、麓にだってたどり着けないだろう。ここはやっぱり、ずっこけミステリーでなくちゃならい。そうそう、笑いも取らなくちゃいけないわけだし。

 で、思いついたのが、仕事にあぶれた食い詰め者の殺し屋オタクが、やけっぱちで殺し屋の看板掲げてしまうって設定だ。裏サイトに書き込んだ、殺し引き受けます!のコメント、ここに思いがけない依頼が入る、これが発端。かなりのずっこけぶりが予想できるよね。さらに面白くするために、ターゲットはヤクザ!とは言っても、現役をはるか昔に退いた各種犯罪の過去名人たちのうちの一人にした。暗殺の芝居てのは難しい。なにがって、普通、殺し屋と標的とは接することはなく、お互い言葉を交じわすことなんてない。てことは会話が成立しない!これじゃ芝居は無理。映画とかなら、孤独な暗殺者を追いながら、狙われるターゲットも描いていくわけだけど、演劇はねえ、お話ししてなんぼのもんだから、対話が成立しないことにゃどうもならんのさ。

 で、この解決策は、ターゲットの指定がまだ来ず、とりあえず、ヤクザOBたちの中に入り込むという設定を考えた。無理はあるんだが、そこはお芝居のお約束ってことでお目こぼしいただくことにしよう。かつての古強者どもは、シェアハウスを造ってともに老後を過ごしている。これもかなり突き抜けてるだろ。ここまで行けば笑いの種はそこら中に転がっているってもんだ。ヘルパーとして住み込んだ殺し屋が、殺しの指示を待つうちに正体がばれ、シェアハウスの住人たちは戦々恐々、殺されるのは誰か?依頼したのは誰か?疑心暗鬼にかられる。ここうなるとかなりミステリアスなシーンが予想できるだろ。さあ、果たして、殺し屋は標的をとらえることができるのか?サックスはどんな風に使われるのか?

 たかだか二つのキーワードからここまで世界を組み立てられた。かなり納得、おおいに満足!わかるだろう。しかも、大筋が上手く構成できただけじゃない。骨組みの合間を埋める幾つものエピソードも、思いかげず良い物を捕まえることができた。どんなもの?それはまたいつか書こう。

 さっ、後は、この名作?をどこまで初心者シニアたちが演じきれるかどうかだね。

 

 

 

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”バナナボート”から”ちゃんちきおけさ”へ

2015-08-27 08:29:24 | コント

 得意な芸、特異なキャラクターを持つ役者がいると、コントも作りやすい。コント大会向けの2本目は二人の持ち芸が目玉だ。

 一人はすでに婆さん女優として人気の高いナオミだ。もちろん、婆さんではない。若い。だが、婆さんを演じると無類の面白さを発揮する。当人は、年相応の役をやりたいと懇願するのだが、台本作者の筆は自然と婆ぁへと向かってしまう。我慢するんだ!ババアたって当たり役あるってだけで幸せだろ!今回は60年ぶりのクラス会で、憧れの人との再会を抜け駆けしようとたくらむ婆さんだ。精一杯お洒落して化粧などしてみるものの、ポーチから転げ出すのは常時服用する薬の数々、寄る年波にはかなわないって役所を劇中の一人芝居として演じる。これが前半の見せ所だ。

 後半は、早めに集まった仲良し三人組の前に、早く亡くなった担任の先生が闖入する。いたずら者の男との子(今は爺さん)をこてんぱんにぶっ飛ばすおなご先生、最後の登場は、なんと音楽の時間、60年前の流行さながらカリプソ娘となって歌い踊る。

 歌うは、バナナボートだ!知ってる人は知ってる!ハリー・ベラフォンテが熱唱し、日本では浜村美智子がカリプソスタイルでカバーした。当時は繰り返す”me say day me say day me say day me say day”の 部分が、「痛てて、痛てて、痛てて、痛てて、」と読み替えられて子どもたちに大人気だった。最近、と言ってももう随分前になってしまったが、は、"Day-o day-o"の冒頭が「ヒデーオ、ヒデーオ」と替えられて、野茂英雄の応援歌にもなった。この名曲バナナボートを、浜村美智子を上回る悩殺カリプソ娘として歌い踊るのが、昨年「Goodnight Baby」で山本リンダ「どうにも止まらない!」で衝撃のオープニングを飾ったヒロコだ。歌唱力の確かさ、ダンスのキレの良さ、演技力の卓抜さ、バナナボートにはベストマッチ賞もののかっこよさだ。

 しかも、今回はそれだけで終わらない。バナナボートがいつの間にかちゃんちきおけさに変わっていくという、途方もないバラエティになっている。これは見物だ!先日の稽古でも、インパクトのある出だしがコミカルなちゃんちきおけさの大乱舞に流れ込んで行く部分、大いに盛り上がった。

 持ち味たっぷりの二人にシニア役者二人が精一杯絡む。ばかばかしさと懐かしさとほんのり哀愁?を湛えたショートストーリーになった。

 さて、このコントの落ちはてーと、・・・・ごめんなぁ、そりゃやっぱ、本番見てもらわねえと。

 

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