毎度のことだけど、いや、ほんと毎度お騒がせのことだけど。またまたキャストが足りない。今回はすんなり当て書きした役者で決まり!って思ってたのに、まただよ、超個性派男優Aが出られないって。せっかく昨年秋、菜の花座復帰を無事果たしたってのに、もう!残念無念!カッパの連れション!なんのこった?
当たったよ、かたっぱしからね。電話かけまくって、って言っても僕がかけたわけじゃない。そりゃ制作の仕事だからって押っつけちまったわけだけどね。この際だから、初めての人にも声を、なんて好きそうな人、やれそうな人、舞台に上げたら面白そうな人、かけたねぇぇぇ、かけた。
なんせ役が70歳の爺さんってんだから、難しいわけよ。今更舞台で恥じかくのもねぇぇってことなんだな。それにあんまり美味しい役でもないしなぁぁ。老婆の弱みにつけ込んで小銭脅し取ろうって、いやぁけちな悪党だよな。そんなこと話したら誰も引き受けっこないな。
で、仕方ない!最悪の選択って言うより選択の余地無し。最後の最後の手段、奥の手中の奥の手使うしかないかって。でもな、こいつ、使いたくないんだよ。下手だし、舞台映えしないし、自分勝手に役解釈するし、そのくせ偉そうだし・・・・・。
もうあと一ヶ月半しかないし、見つかるわけないから、こりゃもう演出としてはとことん引いて妥協するしかない。このへぼ役者に賭けるしかないな。まっ、せいぜい他の役者の足引っ張らないようお手柔らかに演じてもらうしかない。10年ぶりの舞台だなんて舞い上がらないでくれよな。
てことで役者としての僕は、望まれていないんだよなぁ、演出としての僕に。