なんじゃ?これは。広い芝生の広場一杯に展開するのは、出店!飲み物もちろんピザありハンバーガーあり焼きほやなんてのも出ていて、置賜ではお馴染み米沢牛コロッケの店もある。延々並ぶ屋台店だ。祭りにないのはスポーツ用品メーカー、お店の出張販売と、テーピングやマッサージの無料サービス。レース前の一時、参加者ばかりかその応援の人たちもあちこち食べ歩き、見て歩き。広場の周囲の木陰にはレジャーテントやら、シートやら。お祭り広場の一角に設えられたステージでは、地元のよさこいチームの演舞そして、ゲストランナーのトーク。さすがに出走者だけで12000人を越す名物大会だ。
こんなどでかい大会は初出場、って当たり前だ、これで大会2回目なんだから。最初は昨秋の長井マラソン。実に地味な実にささやかな大会だったから、このお祭り気分には驚いた。ずらーっと並んだ簡易トイレも行列、出走記念品交換も行列、手荷物預かりも行列。出走前の2時間、お上りさん気分であっちへふらふらこっちへふらふらと漂った。
さて、レース。6000人以上ものハーフ参加者がどうやってスタートするのかと思ったら、スタート地点に目標タイムあるいは持ちタイム毎に前から看板持ちが居て、その後ろに並ぶというものだった。なるほどなるほど。先頭は1時間10分くらいから10分おきに2時間半まで。いや長い長い行列が道幅いっぱいぎっしりと埋め尽くしている。2時間のところに並ぶか、その前の1時間50分に並ぶか迷ったが、まっ、持ちタイムてはなく目標タイムで、ということで、前の集団の中程に潜り込む。10分鯖読んでちょっと後ろめたい。
やたらスタートDJ?がマイクで煽り立てる中、号砲。でも、最初はぞろぞろと歩くだけ。ようやくスタート地点を越えたのは3分後だった。さっ、いよいよと思っても前後左右、ぎっちりと人、ぶつからないようにジョギングが精一杯。必然ペースは遅い。なんと7分/km。仕方ないこの人じゃ、いずればらけて来るだろう、と鰯の群れの一匹よろしくついて行く。1㎞過ぎた、まだ、ぎっちり。2㎞経過、周囲との空間はやや広がったがまだ囲まれたまま。そろそろいらいらし始める。ペースは6分/km、これじゃ目標の2時間切りはおぼつかない。ラストはいつもばてばてになってタイムが落ちるから、せめてここらはもう少し早いペースで走りたい、が、前に出るには合間を見つけてすり抜けるしかない。右に出たり左に動いたり、スピード上げたり、でもこれやったらスタミナロスするしなぁ、と決断がつかない。自分の足にも自信がないから仕方なく集団に飲み込まれた形で走り続ける。
沿道の応援が凄い。周辺の住民、出走するかボランティアで働くか、それとも応援に出るか、どちらか選べって言われてんじゃないかと思うほど切れ間無く人、人、人。幼稚園、小学生、中学生も総動員か?子ども達はみな乗り出してハイタッチの応援。最初は戸惑い、恥じらい、強ばった心で、中央を走ってハイタッチにも声援にも応えなかったが、小雨の中、せっかく出てきてくれてるんだからと思い直して、極力ハイタッチ。スタミナ奪われるな、と心配になったが、子ども達の夢中な声援聞いてると、ついついね。
レースは5㎞頃から緩やかな上り、ここでも集団はばらけない。10mに一人くらいでのんびり走れた昨年の長井が懐かしくなる。それでも、これじゃいかん!とちょっとピッチを上げて抜きにかかる。途中の吸水所もパス。サクランボ、ジュース、フルーツゼリーといった名物エイドもパス。ひたすら走りに専念する。かなりの人数を追い抜いた。10kmからは下り、途中チェックポイントは5分近くもタイムオーバー。ようやくばらけてきて一気にスピードを上げる。下りでスピードアップなんて、ラストばてばてになるとは思ったが、こうも遅くてはやむなし。㎞5分台前半まで上げる。他のランナーもその気らしく、みなペースは全体に上がっている。追い抜いて行く人もちらほら。でも、おかしい?はるかに多く追い抜いてるはずなのに、あまり抜かれない。だって、1時間50分のグループで走り始めたんだ、抜いたとすれば、同じグループかその前の集団ってことになる。どうして?前の人たち、みんな速いはずだろ?なるほど、そうか。自分のタイムより前の集団に加わってスタートしてる人が少なくないってことなんだな。わかる!わかるよ、その気持ち。この混雑ぶり経験すれば、少しでも前に出て、抜かれたっていいゆったりマイペースで走りたいもの。大きな大会はそれなりの駆け引きってもんがあるわけだ。
といった事情で、前半ペースが上げられず、折り返し後のハイピッチは、案の定最後に響いて、這うようなペース、必死の思いでよたよたとゴールにたどり着いた。結果はネットタイムで2時間5分58秒。60歳以上男子ハーフの部525人中217位と残念な結果だった。
応援の家族も来ず、ランニング仲間もいない、そんなお一人様ランナーの僕としては、どうもこのお祭りイベントやラッシュアワーレースは性にあわないなぁ。給水所は助かるにしてもエイドは無くたって構わないし、応援も元気つけられるって言うより、こっちが気遣ってハイタッチするくらいだから居なくてもいい。ただひたすら走ること、タイムに挑戦することに喜びを見いだす求道者ランナーには小規模の気取らぬレースの方が向いてるのかも、なんてまたまたひねくれた感想を持ちながらシャトルバスに揺られた。とは言うもの、途中、可愛い娘さんとハイタッチ、「かっこいいよ、お父さん」って言われたのはちょっぴり嬉しかったりして。もっと走り慣れてくれば、沿道で撮影班のカメラに出会うたび手を挙げて笑顔振りまくランナーたちのように、お祭り騒ぎで楽しく走るってのも悪くないって思うようになるかもね。
大会に向けて農作業も自粛、除草機押しが適期だってわかってたけど、レース翌日に延期、かーっ!伸びてるよぉぉ!田の草。押し切るのに無茶苦茶力いった。マラソンで下半身酷使し、翌日は田の草で上半身をこき使う、ねっ、これもうストイック以外の何ものでもないでしょ。
こんなどでかい大会は初出場、って当たり前だ、これで大会2回目なんだから。最初は昨秋の長井マラソン。実に地味な実にささやかな大会だったから、このお祭り気分には驚いた。ずらーっと並んだ簡易トイレも行列、出走記念品交換も行列、手荷物預かりも行列。出走前の2時間、お上りさん気分であっちへふらふらこっちへふらふらと漂った。
さて、レース。6000人以上ものハーフ参加者がどうやってスタートするのかと思ったら、スタート地点に目標タイムあるいは持ちタイム毎に前から看板持ちが居て、その後ろに並ぶというものだった。なるほどなるほど。先頭は1時間10分くらいから10分おきに2時間半まで。いや長い長い行列が道幅いっぱいぎっしりと埋め尽くしている。2時間のところに並ぶか、その前の1時間50分に並ぶか迷ったが、まっ、持ちタイムてはなく目標タイムで、ということで、前の集団の中程に潜り込む。10分鯖読んでちょっと後ろめたい。
やたらスタートDJ?がマイクで煽り立てる中、号砲。でも、最初はぞろぞろと歩くだけ。ようやくスタート地点を越えたのは3分後だった。さっ、いよいよと思っても前後左右、ぎっちりと人、ぶつからないようにジョギングが精一杯。必然ペースは遅い。なんと7分/km。仕方ないこの人じゃ、いずればらけて来るだろう、と鰯の群れの一匹よろしくついて行く。1㎞過ぎた、まだ、ぎっちり。2㎞経過、周囲との空間はやや広がったがまだ囲まれたまま。そろそろいらいらし始める。ペースは6分/km、これじゃ目標の2時間切りはおぼつかない。ラストはいつもばてばてになってタイムが落ちるから、せめてここらはもう少し早いペースで走りたい、が、前に出るには合間を見つけてすり抜けるしかない。右に出たり左に動いたり、スピード上げたり、でもこれやったらスタミナロスするしなぁ、と決断がつかない。自分の足にも自信がないから仕方なく集団に飲み込まれた形で走り続ける。
沿道の応援が凄い。周辺の住民、出走するかボランティアで働くか、それとも応援に出るか、どちらか選べって言われてんじゃないかと思うほど切れ間無く人、人、人。幼稚園、小学生、中学生も総動員か?子ども達はみな乗り出してハイタッチの応援。最初は戸惑い、恥じらい、強ばった心で、中央を走ってハイタッチにも声援にも応えなかったが、小雨の中、せっかく出てきてくれてるんだからと思い直して、極力ハイタッチ。スタミナ奪われるな、と心配になったが、子ども達の夢中な声援聞いてると、ついついね。
レースは5㎞頃から緩やかな上り、ここでも集団はばらけない。10mに一人くらいでのんびり走れた昨年の長井が懐かしくなる。それでも、これじゃいかん!とちょっとピッチを上げて抜きにかかる。途中の吸水所もパス。サクランボ、ジュース、フルーツゼリーといった名物エイドもパス。ひたすら走りに専念する。かなりの人数を追い抜いた。10kmからは下り、途中チェックポイントは5分近くもタイムオーバー。ようやくばらけてきて一気にスピードを上げる。下りでスピードアップなんて、ラストばてばてになるとは思ったが、こうも遅くてはやむなし。㎞5分台前半まで上げる。他のランナーもその気らしく、みなペースは全体に上がっている。追い抜いて行く人もちらほら。でも、おかしい?はるかに多く追い抜いてるはずなのに、あまり抜かれない。だって、1時間50分のグループで走り始めたんだ、抜いたとすれば、同じグループかその前の集団ってことになる。どうして?前の人たち、みんな速いはずだろ?なるほど、そうか。自分のタイムより前の集団に加わってスタートしてる人が少なくないってことなんだな。わかる!わかるよ、その気持ち。この混雑ぶり経験すれば、少しでも前に出て、抜かれたっていいゆったりマイペースで走りたいもの。大きな大会はそれなりの駆け引きってもんがあるわけだ。
といった事情で、前半ペースが上げられず、折り返し後のハイピッチは、案の定最後に響いて、這うようなペース、必死の思いでよたよたとゴールにたどり着いた。結果はネットタイムで2時間5分58秒。60歳以上男子ハーフの部525人中217位と残念な結果だった。
応援の家族も来ず、ランニング仲間もいない、そんなお一人様ランナーの僕としては、どうもこのお祭りイベントやラッシュアワーレースは性にあわないなぁ。給水所は助かるにしてもエイドは無くたって構わないし、応援も元気つけられるって言うより、こっちが気遣ってハイタッチするくらいだから居なくてもいい。ただひたすら走ること、タイムに挑戦することに喜びを見いだす求道者ランナーには小規模の気取らぬレースの方が向いてるのかも、なんてまたまたひねくれた感想を持ちながらシャトルバスに揺られた。とは言うもの、途中、可愛い娘さんとハイタッチ、「かっこいいよ、お父さん」って言われたのはちょっぴり嬉しかったりして。もっと走り慣れてくれば、沿道で撮影班のカメラに出会うたび手を挙げて笑顔振りまくランナーたちのように、お祭り騒ぎで楽しく走るってのも悪くないって思うようになるかもね。
大会に向けて農作業も自粛、除草機押しが適期だってわかってたけど、レース翌日に延期、かーっ!伸びてるよぉぉ!田の草。押し切るのに無茶苦茶力いった。マラソンで下半身酷使し、翌日は田の草で上半身をこき使う、ねっ、これもうストイック以外の何ものでもないでしょ。