ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
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コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

町芸文祭、コントで参戦!

2021-10-31 14:35:36 | 菜の花座

 今年は認知症コント、お呼びがかかった。町内の小中学校の児童・生徒に見てもらう。2年ぶりだし、新作でね、って、まぁ、お願いする方は気楽なもんだぜ。たしか4作目?ネタが限られてるしなぁ、観客も子供たち、いろいろ縛りが多いんだ。

 認知症をバカにするような言葉や表現、設定はもちろんNG。でも、笑いは絶対必要。だってコントだからな。認知症の人たちに親切にしよう!みたいな合言葉叫ぶだけなら、講師が教えればいい。そこにつなげる道を面白く準備するのが、与えられた役割だ。

 ただ、どうしたって笑いは、認知症のトンチンカンな行動に頼らざるを得ない。それをどう揶揄や蔑みでなく暖かく描くか、微笑ましいと穏やかに頬を緩ませることができるか、そこらが、意外と難しい。

 もう、ネタ切れ状態だからね、今年は数で勝負!ジイサンもバアサンも同時に認知症にしちまったぜ。ジイサンは食事したことを忘れる健忘症、バアサンは饅頭を盗まれたと疑心暗鬼する被害妄想、これが互いにかみ合わない会話を繰り返す。その間に立って優しく苛立つ?娘。そんな設定だ。

 それだけじゃありきたりだよなぁ、よしっ、それじゃ新趣向。二人にスマホを持たせてやれ。もっぱら娘との連絡用の想定だったが、徘徊して居場所がわからなくなった時の警察へのお助け通報を盛り込んで、駐在さんにもご登場願うことにした。

 小学校への出前は、11月4日から始まるが、その前に、町の芸文祭でも上演することになった。こちらもコロナに邪魔だてされて2年ぶり、よくぞ開催を決意してくれたもんだぜ。たくさんの人たちに見てもらいたいものの、密は避けたい、このジレンマで従来1日で集中開催していた舞台部門は2日に分けて実施するってことだ。菜の花座も半分活動休止に近い状態だもの、芸文祭に向けての出し物なんて準備できない。できるものは何か?認知症コントなら仕上がってる、よしっ、それだ。

 本番4日前の舞台リハーサル、いやぁ、寂しいねぇ。待っててくれたのはホールの舞台スタッフ二人と遅れて芸文会長さんだけ。きっと参加団体も少ないんだろう。今回、どうしても開催って頑張った理由、会員の高齢化で、各団体の存続が危うくなってるからだってこと。それでなくとも、元気なくしつつある地域社会、コロナでさらに手ひどく痛めつけられたな。

 ならば、地域劇団・菜の花座任せていただきやしょうか!と、胸を張りたいところだが、今年も二人芝居のオムニバスでお茶を濁す。まずは、認知症コント、明るく楽しくドタバタと賑やかな笑いを提供しようじゃないか。

 川西町芸文祭、菜の花座の出番は、2日午後2時頃からだぜ。

 

 

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25kgの紅玉リンゴ、残り10個!

2021-10-30 14:20:39 | 食べ物

 頑張ったぜ、頑張った。25kg超の紅玉、使いに使って、残り10個にまでこぎつけた。その間、傷んだリンゴはたったの2個。紅玉は足が速いからねぇ、収穫後うかうかしてるとすぐにすかすかになって、酸味も甘みも消えてなくなる。急げ、急ぐんだっ!リンゴの加工。

 昨日、3回目のジャム作りをして、ビンに11本、よしっ、先が見えて来たぜ。残ったリンゴは、焼きリンゴとかアップりパイとかでいいから、取りあえず、目途着いた。無駄にすることなく使い切れそうだ。良かった!神さんの、そんな貰って来てどうすんの?のあけすけな蔑みの視線を見返すことができる、ってもんだぜ。

 それでも、ジャムそんなに作ってどうすんの?に非難の言葉が変わっただけだけどな。いやいや、ジャムとして詰めておけば、機会あるたびいろんな人たちに上げることできるからな、余ったりはしないのさ。先に作った2回分、20本は、事あるごとにプレゼントして、すでに半分以下に減ってるじゃないか。今回の11本だって、1年分とすれば、多過ぎたりなんてしないのさ。ジャムのなかじゃ、一番のお気に入りだしな。

 3回のジャム作りも紅玉リンゴ消費に大いに力あったが、リンゴのシロップ煮作りも、貢献度は大きいぜ。

 簡単だからなぁ、これ。皮剥く必要ないし、刻む手間もない、煮詰めも要らない。煮立たせた糖分50%以上のシロップに四つ割りにしてヘタを除いたリンゴを放り込んで軽く煮る。火が通ったらシロップに漬けておく。すぐに食べてもいいし、ジッパー付きのビニール袋に入れて冷凍してもよい。シロップ漬かっていると、皮の色素がシロップに溶け出し、リンゴ全体がピンクに染まって美しい。

 シロップが滲みるまで、なんてじっくり煮てると、ぐずぐずになってしゃっきりした歯ごたえがなくなる。中心まで火が通れば十分、次から次と煮ていける。1鍋でリンゴ3個分、つまり12切れくらい煮れるから、リンゴ20個なんてあっという間だ。手間もかからず、無駄もなし、用意したリンゴすべて煮終わったら、シロップは袋に均等に配ってやる。すぐに食べるなら冷蔵庫で10日くらいは持つ。冷凍すれば、1年通して、デザートに、お菓子の素材にも、利用可能だ。

 リンゴ貰って来て3週間足らず、ちょい追われる気分だったが、すべて無駄にせず、使い切ったぜぇぇ!あとは、楽しむばかりってことさ。

 

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菜の花座、公演本番まで1カ月!

2021-10-29 13:58:55 | 菜の花座

  あっと言う間に公演1カ月前!って当たり前だ、台本上がったの2週間前だもの。最初から1カ月半で仕上げるつもりだから。

 フツウの芝居だったら、絶対無理だろうな。セリフの入りが遅い菜の花座、夢中で暗記したとしてもほぼ1カ月はかかってしまうはずだ。それを、たったの一月半!無理は承知とは言え、役者もスタッフもかなりのプレッシャー、と、思いきや、意外とマイペースで進んでいるようだぜ。

 やっぱり、二人芝居を9本つなげたってオムニバス形式が効いてるな。役者一人あたり1~2本のエピソード、絡みは相手役に限られる。設定も単純で時間的にも場面的にも変化がない。しかも、セリフも少ない。気楽に言い切ってしまえば、一人10分程度のコントをものすれば済むってことだ。まっ、なんとかなんじゃね?って鷹揚に構えていられるってもんさ。

 稽古が複数コンビ、同時進行できるってのも大きいよな。相手役一人いれば、片隅に行ってすぐに合わせられる。借りられる練習会場は広いので、適当に散らばって思い思いに稽古できる。

 一人気を揉んでいるのは、舞台監督兼装置・道具製作担当者だ。去年のディスタンスのように、透明ビニールで囲った凝った演技スペースを4っつも!なんて無茶振りはしていない。時間がない中、ともかく本公演をやり遂げる、これが一番の目標だから、舞台も道具も思いっきりシンプル、つまり手抜きで行くことにしている。

 ただ、一つ、近未来の対コロナ防護服だけは、ちょいと斬新なものをお願いしている。デルタ株を上回る強力な変異株が蔓延し、マスクでは防ぎきれず、一般人も全身を覆う強力な防護服着用が義務付けられているって設定だからだ。もちろん、現在利用されている医療用防護服なんて論外だ。もっと奇抜なもの、観客があっと驚き、かつ微笑ましく感じるものが欲しい。

 悩みに悩んで試作品を出してくれたが、素っ気なくダメだし。素材から思いがけないものを利用して、楽しくカラフルなものを提案した。勝手なもんだぜ、演出なんて。こんなの作れ!これ使って作れ!客が楽しくなるようなもの作れ!って注文だけの言いたい放題だもの。相当ハードルの高い仕事だが、菜の花座の道具担当、優秀極め付きだから、きっと斬新な防護服で近未来を彩ってくれるだろう。

 去年同様、コロナ禍の緊急避難的舞台作りだが、二人で1本を仕上げるってやり方は、お互いに意見を出し合い、演技を工夫しながら作っていける。このメリットはとても大きい。演出お任せ、指示待ちの姿勢を否が応でも克服していかにゃならんもの。

 台本を生きた対話にしていくにはどうすればいいのか?日々悩みの稽古が続く。

 で、演出としちゃ、適当に見て回りながら、勝手に口出ししてりゃいいんだ、ってそうも行かんぞ。全体の構成とかエピソードのつなぎとか、考えにゃならんのよ、ああ、忙しい!って、おい、わざとらしいぜ。

 

 

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菊の花が食卓に上がる季節だぜぇ!

2021-10-28 11:02:05 | 食べ物

 菊の花って、食べる?

 えっ?って驚くよな。どうやら、山形中心の食習慣らしいんだぜ。ここらじゃ、この季節、待ってました菊!なんて美味いんじゃ、こりゃもってのほかだ、って敬愛の情をこめて、この花を”もってのほか”とか”もって菊”なんて呼んでる。

 食べ方、花びらをむしるだろ、それを酢をちょい入れた熱湯にさっとくぐらせる。酢が紫色を鮮やかに発色させる。あとは、酢の物、クルミ和え、サラダなど菜っ葉なんかと同じ扱いかな。あっ、煮物にゃ向かないけどね。

 お味の方は、菊特有の香りと苦み、初めての人だと、一瞬引くかもな。なんだ!葬式の香り?

 ここ山形じゃ、庭で菜園とか畑あり、って家なら、まず間違いなくその片隅に植えられている。ただ、毎年植え替えが必要なようで、ってつまり、そこは神さんの領分、植えっぱなしだと色も冴えなくなって来る、らしい。

 秋の半ば、一斉に咲き誇り、霜が降れば茶色く変色してお終い、ずいぶんはかなく潔い畑の恵だ。せっかくこんなたくさん咲いたのにぃぃぃ、って勿体ないから、湯がいて小分けして冷凍保存する。

 株分けしたり、芽を間引いたり、支柱を立てたりと大切に手を添えて来た神さんとしちゃ、せっかくの実り、一年通して楽しみたいって気持ちなんだろうが、季節の味覚は旬に食べるのが一番って思いの強いこっちとしては、冬や春に出されてもなぁ、と箸はすくみがちだ。

 が、まぁ、秋の豊かさを思い起こすのも悪くはないんだけどな。

 そうそう、ここらじゃあまり流行らないんだが、我が家じゃ黄色い菊も作ってる。

 ”阿房菊"って名前だ。こっちの方は、香りもくどくないので、全国版かもな。でも、その個性の頼りなさが山形人にゃ物足りないんだろう。

 菊っていったらもって菊!せいぜい摘んで、知り合いとかにも送ろうか。 

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忘れてた落花生取るの!

2021-10-27 14:57:50 | 畑仕事

 どうするよ?2回目焼いた燻炭。風のない日で夜の11時までかかってやっと燻炭にしたんだぜ。なのに使い道にはたと困った。夏、野菜の育苗土が足りなくなって作った夏分と、秋の1回目、合わせて肥料袋20袋以上保存した。いくらあっても無駄じゃないんだが、保存のための肥料袋が足りなくなった。今残ってるもの15枚は、米ぬか運びに必要だから、取っておかなきゃならない。

 どうしよう?この一山。邪魔にならないところに積んでビニールでも掛けて冬越しさせるか?うーん、そのまま土に埋もれてしまいそうだなぁ。だったら、畑に撒いちまおうぜ。

 ニンニク、ラッキョウ、タマネギの畑だな。我が家じゃ黒ビニールマルチって使わないから、春先雑草がひどいんだ。ここに厚手に燻炭播いておけば、雑草の横暴を少しは防げるんじゃないか。保温効果も期待できそうだし。養分的に相応しいのかどうか、そいつはわからない。が、土を良くする燻炭のことだ、苗に悪さすることはあるまい。

 一輪車に積んでは畑に運び、タマネギたちの合間にばらまく。葉っぱの上に残ったりもしてるけど、雨降りゃ流されるさ、っていつもの大雑把。10回ほど往復して畑はほぼ燻炭で覆われたが、まだあと3回分ほどあるぞ。どうせならけりつけちまいたいよな。そうか、隣の落花生植わってる畑にも播けば、きれいに攫えるぞ。

 って、おっと、落花生、収穫するの忘れてたぜ。茹で豆用のオオマサリと乾燥用の千葉半立ち、両方合わせて20粒ほど播いたんたが、ネズミに食われたか鳥にかっ攫われたか、わずか4本しか育たなかった。こうなると、俄然、意欲を失うてのがダメなところだ。勝手に育て!って、知らぬが仏、知らん顔の半兵衛、懐かしい表現使ってみた、を決め込んできた。隣りが我が物の顔のさばり屋、サツマイモってこともあって、関心向けることなく、今になって、おお!けっこう大きく繁ってんじゃないか、一粒がこの群生に育ったのか、立派、立派!

 よしっ、この際だ、引っこ抜いちまおう。

 うおっ、抜けないぜ。がっしり土に入り込んでる。放ったらかしで土寄せなんかもしなかったから、身一つ必死になって、固く締まった土に花を潜り込ませたんだろう。大切な実を強奪されてなるもんか、と畑にしがみついている。試しに1株抜こうと試みたが、あれれ、地上部の茎葉だけ千切れちまった。すまん、馬鹿にして。やっぱりスコップ使って掘り上げてやらないとな。

 周囲に何度もスコップを、突き刺し差し込みしてどうやら、株を掘り起こせた。

 なんとなぁ、見事な実着きだぜ。数も多いし、大きさも悪くない。一切、手間暇かけなかったのに、この生育と実り、落花生、意地を見せたな。千葉半立ちの方は、やや実が小さいようだが、オオマサリの白い莢大振りで、見るからに美味しそうだ。

 茹でなくてもこのまま生で食べられそうな新鮮さだ。どうにか生き延びた一粒がこれほど見事な実りをもたらしてくれるとは。

 うん、手抜きしてすまなかった、そして、ありがとう!

 今年は、無駄にすることなく食べ尽くすからね。

 燻炭も播き終えたし、まずは、オオマサリの茹で豆か。

 

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