暑いぃぃぃ!梅雨ぶっ飛ばして真夏に突入じゃぁ!山形市じゃ37度超え、全国一の最高気温、記録したってよ。そんな焼け付く暑熱の中、畑仕事だぜぇ。
大豆の補植、待ってたんだこの時を。暑さが必要なんてこたぁさらさらない。日差しだって、隠れてくれてた方がどんだけ幸せか。雨だよ、雨。待ちに待った雨、たっぷりお湿り、お恵みくださったのさ。これなら、苗を植え替えてもしっかり根付く。補植用苗の育ち具合もぴったりだし、さっさと捕植を済ませて畝間の中耕除草をしなくっちゃならない。場所によっちゃ、強固なイネ科雑草が勢力を一気に拡大しつつある。しかも、夕方からは雷雨!ってこれ最高のシチュエーションじゃないか。一晩でしっかり根付くぞ、きっと。
まず、畑中に張り巡らした鳥除けのぴらぴらアルミテープの回収だ。テープをイボ竹支柱からほどいて支柱を集める。テープは来年も使いたいから、スコッチウィスキーの化粧缶に巻き付けて行く。いろいろ試行錯誤した結果、今年は、斬新なアイディアで勝負。何本ものテープを次々にぐるぐる巻きにして、二つにまとめた。うん、この方法、悪くない。
さて、いよいよ捕植だ。どの畝から始めるか?そりゃ決まってる。一番欠株の多い小豆からだ。酷いものを後回しすると、うんざりして最後はいい加減になる。まずは、条件の悪いところから始めて、後半楽になるように、これ仕事の進め方の鉄則ね。株間を除草しながら、発芽していない個所に植穴を掘っていく。いやぁ、あるわ、あるわ、これでもかっ!てくらい欠けている。小豆餡をよく食べるようになったので、今年は1列増やして4列、でも、その最後の列なんか半分も発芽していない。
植穴にやる水は、横を流れる田んぼの用水から如雨露で汲み上げる。わずか10メートル弱の距離なのに、重い!疲れる!穴に1か所1か所水を注ぎ入れる。おっ、水が消えて行く?!ネズミ穴だ。そうか、ネズミが種を食っちまったんだ、そりゃ芽、出ないわけだよ。それにしてもこんなにやられるなんて初めてだ。極度の乾燥の所為か、冬の大量積雪が理由か。別に播いておいた補植用苗じゃ全然足りない。1列犠牲にして3列を生かすか。とも思ったが、1か所2本とか3本出ているところから間引いて、それも植え替えに利用、ようやく、補植完了。
四つん這いとごろか、膝まついての植え替え作業、頭に背に照り付ける灼熱。昼にはまだ早いが、もうこれ以上は無理。フルマラソンのラスト1キロのように疲労困憊して家まで歩いた。
食欲なきも、ともかく食べよ、ってことで、手間最小のソーメンを流し込み、ぐでっと座り込んだまま。これ休憩なんてもんじゃない。ノックアウトされたままのカウントダウン。立つ気力を振る起こすのに1時間かかった。
次の黒大豆、これはもっとひどい。小豆同様、きちんと発芽したものも移植して、それでも足りず、結局、奥の2メートルほどは4列すべて放棄した。補植用を植え替えるだけなら、こんなにも疲れることはない。1か所で掘って、それをプラ箱に入れて、畝間を引きずりながら植えていけばいい。それが植え替え可能な株を探しちゃ掘って、植穴に運ぶ、この繰り返し!これがますます体力と気力奪った。欠株少なく楽になるはずの青豆も茶豆も、負けず劣らずの欠株ぞろい。ああ、もうダメ!この2列で止めよ!と思いつつも、なんとか雷雨の来る前にすべて終わらせようぜ、と自ら尻を叩きに叩いた。
残るは黄色の普通の大豆のみ。でも、8列もあるんだぜ、どうする?もう、暑さの中で頭朦朧!体消耗!ヤバいぞ、倒れるぞ!だが、やらねばならぬ作業は目白押しだし。よしっ、最後までやり遂げたら、クリームたっぷりの高級ケーキがご褒美だ!なんて人参ぶら下げて取っかかってみたが、結局、穴を掘ったところで、完全にギブアップ。これ以上続けたら熱射病と疲労で倒れる!水分持ってこなかったのが致命傷だ。田んぼの用水、頭からかぶりたいと心底願う状態になって、諦めた。残りは、明日。
ああ、これで田んぼの草も、勢いますことだろうな。