嘘ついちゃいけないよ!嘘は泥棒の始まり!ってよく教わったっけなぁ、子どもの頃。なのに、平気で嘘をつく人間のまま、ほぼ一生を過ごしちまった。まったく、清廉、潔白って言葉くらい縁遠いものはない。高校時代は遅刻しまくりありとあらゆる理由をでっちあげてたし、未だに原稿締め切り遅れりゃ言わずもがなの言い訳を口にしてしまう。嘘で糊塗したからって、元の失敗は取り返しはつかぬのに、どうしても取り繕ってしまう。
思うに、人間として弱いんだろうな。落ち度が原因で、相手との関係に入りそうな小さなひび、それが恐い。どうしても修復してしまいたくなるってことなんだ。なんとか誤魔化したい対面を保ちたいって卑しい心根だ。
と、反省しつつも、嘘も方便って言葉もあるじゃないか!って言い訳がましく呟いたりする。何がなんでも正直が良いってもんでもないのは確かだ。ほら、「どうせ、私を騙すなら、騙し続けて欲しかった」って歌にだってあるだろ、嘘が人間関係の潤滑油であることもたしかなんだぜ。
だがなぁ、そりゃどうってことないちっぽけな人間のたわいない嘘の話しだぜ。国会なんて場で付き通して許されるもんじゃない。佐川元局長、不起訴だってよ。
あり得ねぇ!この人の嘘、50を超えるって、話しだぜ。去年の国会答弁以降、のべつ幕なしに嘘つきの証拠が上がってのに、罪にゃ問いません、って、いいのかいそんなんで?国会舞台で嘘つきショーを華々しく演じ切って、お陰で自殺者まで出しといて、あんた無罪!ってそりゃないぜ。
嘘にはついていい嘘と悪い嘘があるってことだ。いや、立場も大きな意味を持つ。世の中の上に立つ人、責任の大きい人は嘘ついちゃなんねえのよ。なんとか親分庇いたくってもさ。
おっと、一番の大元はその親分だった。いい加減、知ら切り通すの止めてくんねえかな。親分の一言で次から次とつじつま合わせの嘘のオンパレードだ。挙句は、アメフトの監督、コーチまでその手法まねる始末。どこまで害悪流し続けるんだよ。そう、都合が悪けりゃ嘘で言い逃れろ!って全国民に向けて発信し続けてるわけだものな。
政治の場での嘘、これ見過ごしたから、あの満州事変が起こり、日中戦争に繋がり、世界相手の無謀な大戦にまで突き進んじまったんだぜ。過去の嘘ドミノが引き起こした悲惨、思い出してくれよ、ったって、あの御仁にゃ通じんだろう。だったら、せめて、ちっぼな庶民の我々が歴史の悲劇思い起こして、嘘つくんじゃねぇ!政治家は、って叫ぶしかねえんだぜ。嘘つきの尻拭いは、必ずちっぽけなおいらたちなんだからさ。