ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

やっぱり当て書き、台本完成

2015-06-30 13:49:03 | 地域文化

 書けない!進まない!アイディア浮かばない!締め切りは刻々と迫ってくる。もう練習日程も決めて、会場だって押さえてるある。出演者も今か今かと待ってることだろう。うーん、いかん!完全に手詰まり、行き止まり、糞詰まりだ。

 米沢市の芸術文化協会からの演出・台本執筆の依頼。今年は米沢市のフェスティバルを越えて、山形県の芸文祭の開催記念フェスティバルなんだ。同じく請け負った過去2年より以上の仕上がりが期待されている。全体のプランはすでに出来て、芸文の各団体は本番に向けて打ち合わせやら稽古やらどんどん進んでいる。なのに、舞台をつなぐショートストーリーの台本ができていないのだ。

 苦しい事情があった。昨年までは、子役と高校演劇部の生徒で進行してもらった。これ、ある意味ずるいやり方で、特に子役が出れば、そのめんごさでだいたいのところは笑って許してもらえる。高校生についても同じ、よく出てきてくれたね、頑張ってるね、と観客の反応は最初から好意的だ。もちろん、子役も高校生もそのアドバンテージに甘えることなく、素晴らしい演技をしてくれたので、ますます評価は高いものになった。

 今回、その二つの貴重な持ち駒が使えなくなったんだ。まあ、マンネリを脱したいというこちらの意図もあったのだが、ともかく、青年と少女で進めようと構想した。傷心の旅の青年が不思議な少女と出会い、米沢を案内されながら、愛の町米沢に心惹かれていくというストーリーを考えた。配役には過去2年、ダンスで出演してくれている若者二人が適任だとイメージして思いついた設定だった。

 ところが、この二人も本番当日都合がつかないことが判明した。ピンチ!どうする代役?やばやばやば、とかなり動転してあちらこちら当たった末、置農演劇部卒業生二人が快く引き受けてくれることになった。さすが置農演劇部!助かった!

 でも、想定よりはちょっと、いやかなり?年上なんだなぁ。青年もセンチメンタルジャーニーの旅人にしては逞しすぎる。つまり、当初の役のイメージと実際の役者の持ち味とがかなり行き違ってしまったってことなんだ。と、なると台本書きは一気に辛くなった。思い浮かべていたせりふやシーンが使えなくなってしまった。無理矢理新しい二人にしゃべらせようとすると、つんつるてんの洋服着せたみたいに滑稽なものになってしまう。

 さて、どうしたものか、少女を小野小町にしちゃおか、なんて究極の奇策さえ浮かんできた。となると、青年は深草少将か?えっ、あいつが?ありえないだろ!それに、小町は小野川温泉の守り神?米沢全体を代表はできないしなぁとか、イメージはあらぬ彼方へ飛び跳ねてまるっきり具体的なアイディアを結んで来ない。三日三晩?悩み抜いて、もう、書き始めるしかないと腹をくくって書き始めたのが昨日。

 地図はもちろん道しるべもなし、先々の見通しもきかない、こんな状態で始めて上手く行ったためしはない。でも、ともかく二人の姿と持ち味を頭の片隅に置きつつ書き進めた。

 と、これが、なんとしたことか!!思いがけず上手く転がるじゃないか。二人のコミカルなイメージからギャグも浮かんできたし、少女も優しくなよやかな感じではなく、逞しく溌剌とした女の子?いや、女性に変わって行った。と、どうだ。次々とせりふが出てくるじゃないか!二人の会話が面白くなって行くじゃないか!最初のイメージのメランコリックで詩的な男女から、ちょっとずっこけたお笑いコンビのような二人が生き生きと浮かび出てきた。

 これだよな、これが当て書きってことなんだ。二人のユニークな人柄、見知った演技力、顔立ちから声から仕草からみな知ってるから、どんなやりとりが面白いか、どんなシーンだと感動を呼べるか、自然とわき出てくるんだ。ということで、まる一日かかったけど、10ページ程度、5つのシーンのショートストーリーが完成した。気軽に引き受けてくれたことといい、台本書きのエネルギーを与えてくれたことといい、二人には本当に感謝だ。

 まだ、多少手直しは必要だが、基本はできた。さっ、いよいよ稽古に入るぞ!て、ことで、青年役の男には、旅先の九州で博多ラーメンなんかにうつつ抜かしてないで早く帰ってこい!ってFace Bookにコメントした。出来れば、おみやげ持ってな。

 

 

 

 

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秋スケジュールは今、決め時

2015-06-29 08:45:42 | ランニング

 秋野菜はそろそろタネのまき時。直まきの白菜はまだだが、苗を仕立てるキャベツ、ブロッコリー、カリフラワーはまかなくちゃ。

 で、マラソンの秋スケジュールも今が決め時。何事も、準備は早い時期から始まるってことだ。春はハーフとフルを1回ずつって計画して、栃木県小山のハーフは初旅ランを満喫してきたが、会津東山温泉のフルマラソンは、コース道路の土砂崩れであえなく中止!まっ、その大会前日に階段転落で、寝たきりで喘いでいたから、ある意味、運良く?中止になってくれたってところだけど、残念は残念だった。春と秋に1度ずつフルを走るって計画、早くもダウンしてしまったわけだから。せっかくの春シーズンは、4月の1回だけ、棒に振った感が強い。

 だから、秋はしっかり走るぜ!ってことで、早くからランネット(全国ランニング情報サイト)の大会情報睨み、ああだこうだ、ぐだぐたと思い悩みつつ9月から11月までの出走スケジュールを決めた。

 まず考慮しなけりゃならんのが、公演の日程。これはもう1年前から決まってるから、ここは外す。9月は初旬に県芸術祭開会フェスティバル、その翌週がコント大会と忙しいが、これを過ごせば、次は11月の町芸文祭までは比較的余裕がある。ここだな!ここで一気に走りだめするしきゃない。

 まず、フルを決める。なんと言ったって年1回は走っておかなくっちゃ、後どれだけ走れるかわからないもの。この時期、身近なところでフルの大会って多くはない。これは自ずから長井マラソンに決定。一昨年ハーフを走ってる大会でもあるし、県内唯一のフルだから、これは応援しなくっちゃ。となると、米沢おしょうしなマラソンは残念だが断念。期日が同じって、同じ地区内なら事前に調整してずらすとか、なんとかならんのか?米沢に遠慮してか、せめて種目のだぶりを避けるためか、長井はハーフが無くなってた。でも、これ、どっちも走る人にゃ、解決にならないんだよな。

 9月は末なら出られるので、お隣の宮城県多賀城に遠征。9月26日(土)のけっぱれ東北!震災復興チャリティマラソンin仙台港でハーフ。走ることで復興支援できるとは思わないけど、まあ、参加者一人でも多ければ喜んでもらえるかな。でも、決定理由の第1は、スタート時間が正午過ぎで遅いこと。これだと朝出れば、日帰り可能、これが嬉しい。真っ昼間の暑い時間帯走るの?そんなこたぁ、ちっともさしつけねえ。

 

 10月4日(日)が会津若松鶴ヶ城ハーフマラソン。

 これも当然日帰りだ。中7日だけど、まあ、ハーフだから、疲れも取れるだろう。そして、2週間後に秋本命の長井のフルマラソンで、こちらは10月18日(日)。これでお終い、って言うのも、なんだか寂しい。まだ11月だってあるじゃないか。で見つけたのが、天童ラ・フランスマラソン、11月1日(日)。ハーフだし、今年の走り納めにはちょうどいいかな。ランスマの金さんに会えるし、優ちゃんも走るみたいだし。

 と、言うことで、秋のマラソンシーズン、地元とご近所中心にハーフ3回、フル1回のエントリーを済ませた。高畠もやってるようだけど、大会情報手に入らないし、南陽は10kmなので、今年はパス。いつかはこれらの地区の大会にも出てみたいもんだ、なーんて、一応は言っておく。高畠も南陽も、もっと力入れないと、目白押しの大会戦線、勝ち残れないよ。

 決めるにゃ決めた。問題は、トレーニングだ。このところまったく走れていない。先々週10kmと14kmを一度ずつ走ったきり。田んぼ除草と各種公演にとその準備に追いまくられて時間的にも、精神的にも、肉体的にも、まったく!ゆとり無し。今日も、締め切り迫った台本書きが終わって、田んぼの除草終えられたら、走ろうか、って、できるわきゃないよな。まずは、優先順位の高い仕事からこつこつ片づけていかねばならん。って言いながら、ブログ記事書いてる、ってどういうことよ。

 

 

 

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夏野菜の季節、てことは糠味噌漬けの出番なのだぁぁぁ!

2015-06-28 08:59:04 | 暮らし

 春先の菜っ葉もの、小松菜とかほうれん草が終わって、いよいよ、夏野菜の登場だ。さすがにナスやトマトは実が着いたばかりだけど、キュウリは早くも初物が姿を現した。まだまだ小さいのだけど、待ちきれずに収穫、まずは昼の冷やし中華に入れて青々とした薫りと、歯切れのシャキシャキ感を味わった。

 残りの一本は、待ちに待った糠味噌床へ!

 この日のために、冬場を堪え忍び、春をしのぎきった糠床だ。キュウリやナスが終わった秋口からは、カブを漬け、セロリを漬け、挙げ句は保存野菜のニンジンを漬けて、懸命に延命をはかってきた糠味噌床だ。冬越しの後は、そのニンジンさえも無くなり、ひたすらかき混ぜることを日課として生き延びだ漬け床なのだ。

 よくぞ、今日まで!

 昨年は、糠漬け一年生のくせして、高を括って冬場ほったらかして冬越しさせたら、発酵ではなく腐敗が進んでしまった。あの手この手の再生治療も効果なく、結局一から作り直したものだった。もう、そんな轍は踏まない!固く誓っての、糠床越冬大作戦だったのだ。かき混ぜれば半日は臭いが付きまとう糠味噌。糟糠の妻ならぬ糠味噌夫として堪え忍んだ日々。

 前日漬け込んで、朝の食卓に登場。

 うーん、このしっとりと艶やかな肌、しなやかな肢体、匂い立つ香味、これぞ漬け物!これぞ糠漬け!大切に大切にそっと口に入れる。このまろやかな味わい、乳酸菌の酸味と糠の旨味の絶妙なバランス!さすがは漬け物の王者、糠漬けだ。大いに満足しつつ神さんの一言を待った。

 「ちょっと漬かり過ぎ」それだけ?年越しの初物糠漬けに対して、それしか感想ないの?!それ、あんまりでしょ!

 人間、他人の努力なんて見えないものなんだ。すべては結果のみ!

 厳しい現実を突きつけられつつも、今日はカブを漬けてみよう、漬けた当人には積み重ねた努力も深い味わいなんだから。

 

 

 

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シニアよ、身体を鍛えておけ!

2015-06-27 14:11:32 | シニア演劇

 初の野外劇。これまでにない様々な準備をして行かなくちゃならない。

 例えば、声だ。ホールと違って、反響しないどころか、開かれた空間、限りなく拡散してしまう。近くを走る車の騒音にかき消されることもあるかもしれない。マイクで拾うって方法もあるけど、それはやりたくない。観客に届く声が不自然だし、一部の役者の声だけ拾うなんてできっこない。今の声量で十分届く人もいれば、ピンマイク付けたくなるような人もいる。全員が生声でしっかり聞かせられるレベルまでビシビシむち打って鍛えたい。

 野外での上演を選んだ理由は、外での動きのあるシーンがと゜うしても必要だったからだ。短時間ではあるが、秩父蜂起の様子が再現される。大音声で雄叫びを上げつつ、燃えさかるかがり火の周囲を飛び交い、後方の天神森にも駆け上がるつもりだ。戦いに昂揚した男たちの身ごなしで動いてほしい。年寄りっぽさも女性らしさも、寸分も垣間見せることなく演じ切ってほしい。だから、

 シニアよ、身体を鍛えておけ!

 と、注文をつけた。本当は、さっ、一緒に走ろうぜ!って言いたいところなんだ。50mくらい全速力で走り切れるくらいの俊敏さを身につけて欲しい。一人を除けば、シニアメンバーたち、みんな僕より年下だ。僕にできるくらいのことはしろよ、って喉から出掛かったけど、そこは我慢、言葉をぐっと飲み込んで、それぞれの力に応じてトレーニングしてください、なんて、柔だよな。できれば、ランニングか階段昇降、せめてせめてウォーキングは各自しておいて欲しいもんだ。息切れしてせりふが出ないとか、足こんがらがって蹴躓くとか、まずいからさ。

 身体動かすのが好きなだけに、心の底じゃ、役者たちが舞台上を所狭しと駆け回るそんな芝居を作りたいって思っている。俊敏な動き、巧みな身ごなしから発せられる、空間を鋭く飛び交うせりふ。音楽もあってダンスもあって、ってとことなら、なおのこといい。シニアの舞台で、必ずダンスを入れるのも、その願望の現れなんだな、きっと。

 でも、みんながみんな、身体を動かすのが好きなわけじゃない。ウォーキングだって嫌!って人間だっている。ちょっとストレッチしただけで、翌日には筋肉痛!なんて信じられないガチガチ人間だっていたりする。年寄りの冷や水、大けがの元!って本気で信じてる人もいたりするから、お願い、せめて、ウォーキング!ってところで妥協するしかないのだ。

 それだって、任せきれない。一人になった時、約束通り鍛えてくれるかどううか。

 だから、稽古前に一緒に走ったりできるといいんだ、置農演劇部みたいにね。ただ公民館の廊下、婆さんたちが走ったら、他の利用者も驚くだろうから、ストレッチついでに、もも上げとか、また割り程度を付け加えることで諦めた。でも、まだ最初、徐々に、そーっと、腹筋とか、腕立てとか、忍び込ませて行ってやる。トレーニングは辛くとも、筋力がついて悪いことは、全然ないから。

 昨日のEテレで、鳥越俊太郎が言ってたろ、4度のガン手術した後、70歳過ぎで走り始めて、ホノルルマラソン完走したって!筋肉は嘘つかない!って。

 

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自己満足は明日への力

2015-06-26 15:25:40 | 農業

 そんにことで喜ぶな!やれば、終わる、それだけのこと!人間もっと高みを目指せ!

 ごもっとも様だなぁ。この程度のことで達成感味わってるのって、低級って言うか、たわいないって言うか、実に嘆かわしい、って思う反面、いいだろ、やり通せたんだ、胸を張れや、って声も聞こえてくる。

 なんのことだ?

 Uホー除草がすべて完了したって話し。やったぜ、やり遂げたぜ!見ろよ、この田んぼの美しさ。

 緑色のイネの合間に浮いているのは、削り取られた雑草たち。えっ?よく見ると、あれ、草じゃねえ?って、そりゃ一本残らずってわけにゃいかねえさ。でも、これなんか見ると、かなりきれいなの、わかるだろ?

 ひたすらUホーを操り続けて、一週間、本日、目出度くぅぅぅぅ、完了ぉぉぉぉ!ランニングもせず、ジムにも通わず、テレビも見ず、あっ、女子W杯は見たけど、本もほとんど読まず、昼寝もせず、夜の、菜の花座、シニア4期生の稽古はきちんとこなし、この偉業の達成だ。

 なにが偉業だ!いや、本当に辛くきつい作業なんだから。株の合間すべてにホーを入れ、土と一緒に雑草を掻き出す。腕はぱんぱん、肩は突っ張り、腰は悲鳴を上げる。でも、身体の苦痛なんてことより、飽きとの戦いの方がはるかに辛い。だって、一株一株なんだぜ、何度も言っちゃうけど。いい加減うんざりしてきて、適当に間引きして次行こうかとか、どうでもいいからちゃちゃっとやっちゃえとか、怠惰な心は何度も誘惑に屈しそうになる。それを乗り越えてのゴールインなのだ。気持ち的には、フルマラソン一週間毎日走ってたような気分なんだ。

 これまでも、Uホーて゜の除草作業は行ってきた。でも、いつも途中でめげて投げ出したり、サボってる間にさらに草がおがってにっちもさっちも行かなくなってギブアップしたり、目標達成、全面積貫徹ははるか彼方の夢のまた夢だったのだ。だから、この喜び、満足感、そして、達成感!わかってくれるだろ。

 株間すべてにホーを入れたことで、後はずっと楽になる、はずだ。特に、除草機押し終えた後に、どっどと伸びる株間雑草には、勝てないものの負けはしないだろう。去年なんか、油断したお陰で、稲刈りがまるで草刈りになっちまったからね。よもやそんな悪夢の再現はないだろう。

 後1回、あるいは2回、除草機押しが待っている。でも今日までの株間除草にくらべたら、余裕!余裕!筋トレと思って、頑張っちゃおう!

 

 

 

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