鈴鹿市考古博物館は19日、同市十宮町の八重垣神社遺跡から、2千数百年前の弥生時代前期の壺型土器が見つかり、ほぼ復元できたと発表した。
最大径13・6cm、高さ15・7cmで、壺の胴の膨らみ部分から底の部分にかけて、へらで彫った矢羽あるいはすだれ状の文様が刻み込まれた沈線紋系の土器で、四日市市尾平町の永井遺跡で見つかった鉢形の土器に次ぐが、ほぼ完全に復元できたものとしては県内初という。
今回出土した壺は、石川県を分布の中心とする北陸系で、おそらくそちらから持ち込まれたらしい。愛知、岐阜、長野、石川県で10カ所以上の遺跡から出土例がある。弥生時代前期の地域間交流を示す好資料である。
弥生時代前期は、九州から稲作が伝わってきた時代で、この時期の土器は本格的な水田稲作農耕の担い手が残したものと思われる。
注)弥生時代でも後期になると、沈線紋系土器は口縁および胴部最大径付近に突起をつけるようになるが、今回の出土品にはなさそうである。
使用目的は、火にかけた跡はないが煮炊きに使ったと推測している。
ほかにも古墳時代前期の竪穴住居跡、古墳時代と弥生時代の溝が16条、大量の弥生土器や土師器、須恵器と石鏃、石斧、木製品などが出土している。
また、弥生時代前期・後期そして古墳時代後期の溝,弥生時代後期の方形周溝墓・土器棺墓などが検出されています。
発掘調査は、今年2月から始め7月中旬ごろに終わる予定。
県内の弥生時代前期の大規模な遺跡は、鈴鹿市・上箕田遺跡、津市・納所(のうそ)遺跡、明和町・金剛坂遺跡がある。
八重垣神社遺跡は、上箕田遺跡などに匹敵する大規模な集落遺跡であることが分かったという。
28日午前10時から、現地説明会を開く。
[参考:中日新聞、朝日新聞、毎日新聞]
最大径13・6cm、高さ15・7cmで、壺の胴の膨らみ部分から底の部分にかけて、へらで彫った矢羽あるいはすだれ状の文様が刻み込まれた沈線紋系の土器で、四日市市尾平町の永井遺跡で見つかった鉢形の土器に次ぐが、ほぼ完全に復元できたものとしては県内初という。
今回出土した壺は、石川県を分布の中心とする北陸系で、おそらくそちらから持ち込まれたらしい。愛知、岐阜、長野、石川県で10カ所以上の遺跡から出土例がある。弥生時代前期の地域間交流を示す好資料である。
弥生時代前期は、九州から稲作が伝わってきた時代で、この時期の土器は本格的な水田稲作農耕の担い手が残したものと思われる。
注)弥生時代でも後期になると、沈線紋系土器は口縁および胴部最大径付近に突起をつけるようになるが、今回の出土品にはなさそうである。
使用目的は、火にかけた跡はないが煮炊きに使ったと推測している。
ほかにも古墳時代前期の竪穴住居跡、古墳時代と弥生時代の溝が16条、大量の弥生土器や土師器、須恵器と石鏃、石斧、木製品などが出土している。
また、弥生時代前期・後期そして古墳時代後期の溝,弥生時代後期の方形周溝墓・土器棺墓などが検出されています。
発掘調査は、今年2月から始め7月中旬ごろに終わる予定。
県内の弥生時代前期の大規模な遺跡は、鈴鹿市・上箕田遺跡、津市・納所(のうそ)遺跡、明和町・金剛坂遺跡がある。
八重垣神社遺跡は、上箕田遺跡などに匹敵する大規模な集落遺跡であることが分かったという。
28日午前10時から、現地説明会を開く。
[参考:中日新聞、朝日新聞、毎日新聞]