歴歩

歴歩 歴史は歩く。ゆっくりと歩く。それを追いかける。

唐津市桜馬場遺跡 太さ1cm超えるガラス製管玉を確認

2008年06月26日 | Weblog
 24日唐津市教育委員会は、桜馬場遺跡で副葬品とみられるガラス製管玉7点が新たに確認されことを発表した。
 管玉は昨年の出土品を整理中に確認され、長さ2・6-3・8cm、直径0・9-1・3cmで昨年出土した管玉のほぼ2倍。太さが直径1cmを超す管玉は珍しく貴重なものとみられる。
 弥生後期前半(1世紀後半-2世紀前半)に埋葬されたとしている。
 また同遺跡で5個目となる巴形銅器(直径5・6cm、高さ2・6cm)も新たに出土した。
 桜馬場遺跡は、中国の史書「魏志倭人伝」に記された末盧国の王を葬ったとみられる甕棺や多数の副葬品が昨年出土した。
今年の1月には、銅鏡などが副葬された別の甕棺が見つかり、少なくとも2代にわたる「王」の存在が明らかになったとされた。
[参考:共同通信、四国新聞、佐賀新聞]
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NY競売の大日如来座像(真如苑蔵)一般公開中 東京国立博物館

2008年06月26日 | Weblog
 ニューヨークのオークションで落札された運慶作とみられる大日如来座像(真如苑蔵)が6月10日より本館11室で一般公開されている。7月6日まで公開された後、再度7月10日から9月21日まで展示されるが、気をつけて欲しいのは7月10日~9月21日の展示は本館12室で行われ、この時には同じ12室で光得寺蔵の厨子入りの大日如来座像が展示されることです。足利義兼が作らせ運慶が作った可能性の高い大日如来座像が同じ場所で見られるわけです。2004年に同じ国立博物館で2体が公開されたようですが、今回その機会がまた得られるわけです。
下表は、2体の大日如来座像がかつての樺崎寺にあったとして、比較したものです。

名称大日如来座像(真如苑蔵)大日如来座像(光得寺蔵)
史料名称三尺皆金色金剛界大日如来像 金剛界大日并三十七尊形像
像高66.1cm31.3cm
製作年代1190~1199(1193.11以前) 1190~1199(左より後年)
当初鎮座場所樺崎寺本堂下御堂(法界寺)樺崎寺樺崎八幡宮赤御堂
像内納入品五輪塔形札,心月輪水晶珠 五輪塔形木柱,心月輪水晶珠
舎利と水晶製五輪塔 舎利と舎利容器

[参考文献:有隣第439号「新発見の大日如来像と運慶」平成16年6月10日 山本勉氏(東京国立博物館教育普及室長)]
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花の都パリで最古(石器時代 紀元前9000~同5000年)の遺跡発掘

2008年06月26日 | Weblog
フランス国立予防考古学研究所は25日、パリ南西部15区のセーヌ川沿いでパリでは最古となる石器時代の遺跡を発掘したと発表した。
矢尻、毛皮加工用のナイフ、火の使用跡が見つかった。
パリでこれまで最古とされていたのは、パリ東部ベルシーで発掘された遺跡。
[参考:産経新聞、共同通信]
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島根県美郷町・定徳寺 飛鳥時代の銅造観音菩薩立像を発見

2008年06月26日 | Weblog
 県古代文化センターは25日、飛鳥時代後期(白鳳時代、7世紀後半~8世紀初め)の仏像「銅造観音菩薩立像」(高さ27・2cm、台座を含めると34・9cm)が見つかったと発表した。飛鳥時代の仏像の発見は県内5例目。
 仏像は銅製鋳造で、浜田市でも同時代の仏像が発見されており、その他品質や形状からも県西部で仏像が作られていた可能性があり、県内への仏教伝来の様子を知る貴重な研究材料という。また、奈良・法隆寺の観音菩薩立像と大きさ、冠、胸飾り、衣のひだなどの特徴が似ており、手本にした可能性があると指摘する。
 左手は手のひらを上に向け、下げた右手には水瓶を持っている。頭部が大きく、あどけない表情は同時代の仏像の特徴であり、鋳造時は金メッキが施されていた可能性があるという。
 定徳寺は16世紀後半の建立で、観音像に銘文はなく寺に安置された経緯や時期は不明。
 仏像は、10月4日~11月30日、古代出雲歴史博物館の企画展「秘仏への旅-出雲・石見の観音巡礼-」で一般公開される。
[参考:中国新聞、山陰中央新報、読売新聞]
また、25日付けで島根県報道発表資料1464「石見地方最古の仏像の発見について」 として内容および写真が公開されました。
本当にあどけない表情ですね。心休まる思いです。
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