県埋蔵文化財センターは26日、中国電力の委託を受け上関原発建設予定地内にある田ノ浦遺跡で約半年の期間で本格的な調査としては2回目の発掘調査を始めた。
田ノ浦遺跡は、原発建設計画が浮上する以前に見つかっている。発掘調査1回目は中電が現地の詳細調査に着手した05年に開始。06年春までに約2000㎡を完了し、縄文時代から近世までの遺物を各層で発掘。
縄文期に大分県姫島から運ばれた黒曜石や香川県からのサヌカイトも見つかり、石器を舟で交易する拠点だったと見られる。奈良・平安期(750~900年)の層からは製塩土器が数多く出土し、当時の役人のベルトの留め金も出土したことなどから、官営で塩を作っていた可能性が高い。しかし、遺構の保存状態が悪く、現場保存はせずに埋め戻した。
今回は、昨年10月に県の埋め立て許可が出たことを受け、中電が今春以降に原発敷地造成工事を始めるのに伴い委託。調査が完了した区域に隣接し、敷地造成工事にかかる範囲の約1000平方㎡を発掘する。中電は「よほど貴重な遺構などが出土しない限り、原発計画に影響はないだろう」と話している。
[参考中国新聞、毎日新聞、山口新聞]
田ノ浦遺跡、再調査へ 上関(中国新聞) - goo ニュース
上関原子力発電所(かみのせきげんしりょくはつでんしょ)
中国電力が、瀬戸内海に面する山口県熊毛郡上関町大字長島に建設計画中の原子力発電所。
改良型沸騰水型軽水炉(ABWR)137.3万KW×2基の建設が計画されている。
運転開始予定は平成25年度および平成28年度。
田ノ浦遺跡は、原発建設計画が浮上する以前に見つかっている。発掘調査1回目は中電が現地の詳細調査に着手した05年に開始。06年春までに約2000㎡を完了し、縄文時代から近世までの遺物を各層で発掘。
縄文期に大分県姫島から運ばれた黒曜石や香川県からのサヌカイトも見つかり、石器を舟で交易する拠点だったと見られる。奈良・平安期(750~900年)の層からは製塩土器が数多く出土し、当時の役人のベルトの留め金も出土したことなどから、官営で塩を作っていた可能性が高い。しかし、遺構の保存状態が悪く、現場保存はせずに埋め戻した。
今回は、昨年10月に県の埋め立て許可が出たことを受け、中電が今春以降に原発敷地造成工事を始めるのに伴い委託。調査が完了した区域に隣接し、敷地造成工事にかかる範囲の約1000平方㎡を発掘する。中電は「よほど貴重な遺構などが出土しない限り、原発計画に影響はないだろう」と話している。
[参考中国新聞、毎日新聞、山口新聞]
田ノ浦遺跡、再調査へ 上関(中国新聞) - goo ニュース
上関原子力発電所(かみのせきげんしりょくはつでんしょ)
中国電力が、瀬戸内海に面する山口県熊毛郡上関町大字長島に建設計画中の原子力発電所。
改良型沸騰水型軽水炉(ABWR)137.3万KW×2基の建設が計画されている。
運転開始予定は平成25年度および平成28年度。