歴歩

歴歩 歴史は歩く。ゆっくりと歩く。それを追いかける。

大分市・羽田遺跡 県内初の仏具・磬が出土

2011年03月03日 | Weblog
 今年2月、平安時代末期(12世紀後半)の原形をとどめた大型の羽釜鋳型が出土した羽田遺跡(大分市羽田)で、新たに同時期の仏具・磬(けい)の鋳型が発見された。 県内初であり、当時地方でも梵音具が必要になってきたということがわかるという。
 先月末、土坑に埋まっている羽釜鋳型を掘り出す過程で、羽釜鋳型のすぐそばから対になった縦9cm、横12cmの梵音具の鋳型の一部が見つかった。もとの製品は長さ20cm、幅4.5cm程度と推定される。 鋳型に銅を流し込み、梵音具を作った後、捨てられたとみられる。 梵音具は、寺や役所などで読経や人を集める時などに鐘のように打ち鳴らしたと考えられるという。
[参考:毎日新聞、朝日新聞、NHK]

過去の関連ニュース
 2011.2.18 大分市・羽田遺跡 平安末期の大型の羽釜の鋳型が出土
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別府市・鷹塚古墳 鬼の岩屋古墳を超える県内最大級の巨石墳

2011年03月03日 | Weblog
 別府大学文化財研究所の調査で、1年前に県内最古の方墳(一辺30m以上)と分かった同市春木の鷹塚(たかのつか)古墳(6世紀後半)が、大規模な羨道を持ち、5mを超える巨石を使った県内最大級の巨石墳だということが分かった。
 同古墳は、2008年度から同研究所が調査している。これまでに、棺のある玄室と外部をつなぐ羨道の全長が8m、幅が2・6mと判明。県内最大の石室とされた市内で同時期、同様規模の鬼の岩屋古墳(同市上人西)を超える規模だった。側壁が赤く彩色され、羨道部の石の積み方や石材も九州型の古墳である鬼の岩屋古墳と似ており、装飾古墳である可能性も高いという。
[参考;大分合同新聞]

過去の関連ニュース・情報
 2010.2.26 鷹塚古墳 古墳時代後期末の方墳と断定、同時期県内初


キーワード: 鷹塚古墳
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佐賀県・吉野ヶ里遺跡 弥生時代中期の2つの甕棺墓列が交差

2011年03月03日 | Weblog
 吉野ヶ里遺跡(神埼市、吉野ケ里町)の北墳丘墓の北北西の丘陵で、弥生時代中期前半から中頃(紀元前2~同1世紀)のほぼ同時期に作られた墓の2つの列が交差する形で作られていたことが佐賀県教育委員会の発掘調査で確認された。
 甕棺墓およそ1500基が南北に600mにわたり約2m幅の2列の直線上に並んでいたのが確認されていたが、今年度の調査でその列に交差するように別の甕棺墓の列が作られていたことが確認された。新たに見つかった墓の列は、96基の墓が北西から南東におよそ130mにわたり約2m幅の2列の直線上に並んでいた。 墓の列はほぼ同じ時期に先に作られていた南北の列を崩さないようにまたぐように交差されていた。 甕棺墓列には共同体の厳しい規制があり、二つの墓列が交わることはこれまで考えられないとされてきた。
 墓の列はそれぞれ別の集団が作ったものと考えられ、2つの勢力が友好的に共存しクニの原形を作っていた可能性を示す資料と見て注目されている。
[参考:毎日新聞、NHK佐賀]
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