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富山市・富山城址 江戸時代の土塁(高さ7m)を発見

2011年03月29日 | Weblog
 富山市教委埋蔵文化財センターは28日、富山城址公園の整備に合わせて行った調査で、園内の土塁の下から、敵の侵入を防ぐための江戸時代の土塁が見つかったと発表した。江戸時代の土塁の発掘は初めて。
 江戸時代の土塁は公園の南東側、郷土博物館の東側にある現在の土塁の南側の斜面で、地表から15cmほど掘ったところに(黄色い土が)現われた。 長さ約60m、堀からの高さが約7m。土塁の斜面が約40度であったことも分かった。
 資料などから、富山藩の初代藩主前田利次(1617-1674、注1)が寛文元年(1661)、堀を整備した際に出た土を盛ったとみられる。当初は約7mの高さがあったが、明治以降の開発で一部が崩され、昭和29年(1954)には石垣に整備された。
29日午後1時半から、今回の調査で発見された土塁を一般公開する。
[参考:KNB北日本放送、富山新聞、中日新聞、朝日新聞]

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 2009.10.15 富山城址 大手門石垣を初確認
 2009.7.11 富山城址 戦国期(16世紀中頃)の井戸跡が見つかる

(注1) 前田利次
 父:前田利常(1594-1658)、母:徳川秀忠と江姫の次女・珠姫(1599-1622)
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