統一新羅時代の慶州・四天王寺跡で出土した「緑釉塼(녹유전)」は、その正体を巡って学会では、激烈な論争が行われている。 例えば、
■ 四天王(사천왕)説: 姜友邦(강우방)・前国立慶州博物館長
■ 神将の一種・八部神衆(팔부신중)説: 文明大(문명대)・前東国大教授
■ 神王(신왕)説: 林玲愛(임영애)・慶州大教授(美術史学専攻)
などの説がある。
国立慶州文化財研究所は24日、四天王寺跡の伽藍構造と寺域確認のための発掘調査で、寺跡の南側に位置した一組の亀趺(きふ、귀부)のうち東側亀趺前方の基壇石列から四天王寺事蹟碑の一部とみられる破片1点と螭首(ちしゅ、이수) 破片1点(残存大きさ約16~18㎝) を発見したと発表した。
石碑破片は花崗岩材質で、横55㎝、縦11㎝、厚さ14㎝程度の大きさ。 碑面に3.5㎝ほどの間隔で横と縦に陰刻線を書いてその中に2~2.5㎝の大きさで文字を刻んでいた。 文字は楷書体で、統一新羅時代石碑で見られる刻字法であるという。
碑片には15行程度の碑文が確認される。 しかし1行当りの文字は1~3字ずつしかなく、文字は鮮明だが文脈がほとんど連結されず、内容を知ることは難しい。 碑文片で確認された文字は「神将・大王」など30字程度。 碑面には仏法を守護する神の中の一つの「神将」という文字が確認され、木塔跡から出土した緑釉塼に表現された破片の正体と関連して非常な注目を引く。
螭首の破片は精巧で統一新羅時代の造形性を示しているので、碑片と螭首は同じ碑石の一部分である可能性が大きいとみている。
[参考:聨合ニュース]
過去の関連ニュース・情報
2009.5.25 韓国・国立慶州博物館特別展「四天王寺」
2008.12.16 統一新羅初の双塔一金堂式・四天王寺址(慶州)発掘調査で新たな出土
■ 四天王(사천왕)説: 姜友邦(강우방)・前国立慶州博物館長
■ 神将の一種・八部神衆(팔부신중)説: 文明大(문명대)・前東国大教授
■ 神王(신왕)説: 林玲愛(임영애)・慶州大教授(美術史学専攻)
などの説がある。
国立慶州文化財研究所は24日、四天王寺跡の伽藍構造と寺域確認のための発掘調査で、寺跡の南側に位置した一組の亀趺(きふ、귀부)のうち東側亀趺前方の基壇石列から四天王寺事蹟碑の一部とみられる破片1点と螭首(ちしゅ、이수) 破片1点(残存大きさ約16~18㎝) を発見したと発表した。
石碑破片は花崗岩材質で、横55㎝、縦11㎝、厚さ14㎝程度の大きさ。 碑面に3.5㎝ほどの間隔で横と縦に陰刻線を書いてその中に2~2.5㎝の大きさで文字を刻んでいた。 文字は楷書体で、統一新羅時代石碑で見られる刻字法であるという。
碑片には15行程度の碑文が確認される。 しかし1行当りの文字は1~3字ずつしかなく、文字は鮮明だが文脈がほとんど連結されず、内容を知ることは難しい。 碑文片で確認された文字は「神将・大王」など30字程度。 碑面には仏法を守護する神の中の一つの「神将」という文字が確認され、木塔跡から出土した緑釉塼に表現された破片の正体と関連して非常な注目を引く。
螭首の破片は精巧で統一新羅時代の造形性を示しているので、碑片と螭首は同じ碑石の一部分である可能性が大きいとみている。
[参考:聨合ニュース]
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