読売新聞のニュースで、埼玉県加須市大越の長竹遺跡から縄文後期~晩期(約3500年前)とみられる耳飾りが出土したと報じられた。
2月5日に遺跡見学会が行われたばかりであるが、その時にも耳飾が出土しており、それと同じなのかあるいは新たになのかは不明である。 いわゆる土製耳飾(どせいみみかざり)で、直径8cm、厚さ1~2mm。祭事に使われたとみられる。 精巧な作りの渦巻き文様と透かし彫りがあり、色合いは白っぽい。他の地域で作られ、持ち込まれた可能性もあるとしている。
県内ではさいたま市岩槻区の真福寺貝塚で土製耳飾の破片が多数出土しているが、大きさは最大でも径4.5cmほどである。また、同貝塚で出土したみみずく土偶(重文)は、大きな耳飾をしている。
ほぼ同時代の土製耳飾が、3ヶ所で国の重要文化財に指定されている。
■東京都調布市・下布田遺跡(しもふだいせき) 1点 (直径9.8mm肉彫状の花弁様文)
■群馬県桐生市・上野千網谷戸遺跡(ちあみがいといせき) 170点以上、一例 半肉彫状の重花弁文
■群馬県榛東村・茅野遺跡(かやのいせき) 577点以上、一例 直径7.7cm、透かし彫り
このうち、茅野遺跡出品には白っぽい色合いのものがある。
遺跡からは、他に、同じ時期と見られる体長約7cmの犬形土製品や、体長10cmくらいの人形土偶、ひもを通す穴の開いた1~2cmの石製装飾具なども出土している。
規模、遺物の量ともに県下最大級の遺跡といい、当初、3月までの予定だった調査は来年度も継続することが決まったという。
[参考:読売新聞、埼玉県埋蔵文化財調査事業団HP、2011.2.12埼玉新聞]
過去の関連ニュース・情報
2011.2.4 加須市・長竹遺跡 2月5日遺跡見学会
2月5日に遺跡見学会が行われたばかりであるが、その時にも耳飾が出土しており、それと同じなのかあるいは新たになのかは不明である。 いわゆる土製耳飾(どせいみみかざり)で、直径8cm、厚さ1~2mm。祭事に使われたとみられる。 精巧な作りの渦巻き文様と透かし彫りがあり、色合いは白っぽい。他の地域で作られ、持ち込まれた可能性もあるとしている。
県内ではさいたま市岩槻区の真福寺貝塚で土製耳飾の破片が多数出土しているが、大きさは最大でも径4.5cmほどである。また、同貝塚で出土したみみずく土偶(重文)は、大きな耳飾をしている。
ほぼ同時代の土製耳飾が、3ヶ所で国の重要文化財に指定されている。
■東京都調布市・下布田遺跡(しもふだいせき) 1点 (直径9.8mm肉彫状の花弁様文)
■群馬県桐生市・上野千網谷戸遺跡(ちあみがいといせき) 170点以上、一例 半肉彫状の重花弁文
■群馬県榛東村・茅野遺跡(かやのいせき) 577点以上、一例 直径7.7cm、透かし彫り
このうち、茅野遺跡出品には白っぽい色合いのものがある。
遺跡からは、他に、同じ時期と見られる体長約7cmの犬形土製品や、体長10cmくらいの人形土偶、ひもを通す穴の開いた1~2cmの石製装飾具なども出土している。
規模、遺物の量ともに県下最大級の遺跡といい、当初、3月までの予定だった調査は来年度も継続することが決まったという。
[参考:読売新聞、埼玉県埋蔵文化財調査事業団HP、2011.2.12埼玉新聞]
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2011.2.4 加須市・長竹遺跡 2月5日遺跡見学会