歴歩

歴歩 歴史は歩く。ゆっくりと歩く。それを追いかける。

堺市・寺山南山古墳 長方形の方墳と判明

2011年03月04日 | Weblog
 堺市は、百舌鳥古墳群の一つで、一辺38m(高さ4m)の方墳で陪塚と考えられていた寺山南山古墳(堺市西区上野芝町1丁1)の範囲確認調査で、長方形の方墳であることがわかったと発表した。
 墳丘テラスの埴輪列と上段斜面の葺石を検出した。埴輪列は30・5m×33・5mに並んでいたとみられ、古墳も長方形だったことが判明した。
 現地公開が、5日(土)午前10時30分~午後4時まで行われる。
[参考:毎日新聞、堺市HP]
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横浜市・矢上台遺跡 慶大矢上キャンパスで弥生時代の大集落跡、60棟以上の竪穴住居跡

2011年03月04日 | Weblog
 慶応大学は2月25日、横浜市港北区日吉の慶大矢上キャンパスのテクノロジーセンター(仮称)建設予定地で弥生・古墳・奈良時代(1~8世紀)にわたる60軒以上の竪穴住居跡を確認したと発表した。 3月3日報道陣に公開した。
 今回の発掘調査地を含む矢上台遺跡は住居の密集度が高く、慶大は約9万㎡の遺跡内に1千軒を超える住居が存在していたとみている。
 今回見つかった竪穴住居跡のうち1軒は床面積が100㎡前後ある巨大なものだった。ほかに、弥生土器、土師器、須恵器、弥生時代の指輪状青銅器などが出土した。
 矢上台遺跡と南側に隣接する日吉台遺跡群は、弥生時代後期から終末期に大集落が形成され、この地域が弥生時代後期・終末期に鶴見川流域一帯の中核的集落群だった可能性が高いとする。 さらに矢上台遺跡の東端には4世紀の観音松古墳(注1、全長約100mの前方後円墳)が見つかっており、弥生から古墳時代の集落の中心の移り変わりを研究する点でも重要という。
 現地見学会が3月5日(土)午前10時に開かれる。
[参考:2011.2.26朝日新聞、2011.3.3共同通信]

注1: 神奈川県で最大の前方後円墳は、逗子市桜山と三浦郡葉山町長柄の境界にある長柄桜山古墳群(ながえさくらやまこふんぐん)1号墳(4世紀)の全長90mとされている。 観音松古墳は86mとか約90mなどとされているが、慶応大学文学部安藤広道准教授の最近の調査で、全長100mを超える可能性が高いと推測されている。


中心部が矢上台遺跡。矢上小の場所には、かつて観音松古墳が存在した。さらに、その東南500mに全長約90mの加瀬山白山古墳が存在した。
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明石市・長坂寺遺跡 幻の駅家「邑美駅」である可能性が限りなく高まる、6日に現地説明会

2011年03月04日 | Weblog
 兵庫県立考古博物館の調査で長坂寺(ちょうはんじ)遺跡(明石市魚住町)が、古代山陽道の明石駅と賀古駅のほぼ中間地点にあたる、古文献に記載のない幻の駅家(仮称「邑美(おうみ)駅」)である可能性が限りなく高まったとする。
 平成20、21年度の2年間にわたる地中レーダーによる探査の結果、反応があった溝状の「落ち込み」に囲まれた一辺80mの規模の方形区画の発掘調査を実施した。
 遺跡から、東西南北に走る直線的な溝跡があることがわかったほか、溝の内側からは、建物の柱の穴も見つかった。見つかった溝の方向を結んでみると、ほぼ東西南北の方位に向く80~90m四方の方形区画となることを確認した。 これまでに明らかになっている布勢駅家跡(たつの市)や賀古駅家跡(加古川市)の中枢施設である「駅館院(やっかんいん)」の規模に一致するという。
 現地説明会が、3月6日(日)午後1時30分から開催される。
[NHK神戸放送局、兵庫県立考古博物館HP]

過去の関連ニュース・情報
 2009.7.11 明石市・長坂寺遺跡 古代山陽道の邑美駅跡か

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