全英連参加者のブログ

全英連参加者の、言葉やその他諸々についての雑感... 不定期更新です。

Captain

2010-09-11 05:59:31 | 全英連参加者 2010

 キャプテン。日本語では圧倒的に運動部の主将、キャプテンの意味になる。これ以外だと船長である。英語から翻訳される場合も同じだろう。ここまでは、日本(語)人ならばわかる。でも、例外もある。軍事用語の翻訳の場合、Captainは別の意味がある。ある階級のことであり、陸軍・空軍と海軍はことなる。
 日本国・海上自衛隊の階級では、1等海佐を英語にするとCaptainである。しかし陸上自衛隊、航空自衛隊の場合、それぞれ1等陸尉、1等空尉がCaptainである。同じ単語でも階級が違う。いわゆる海軍の階級呼称よりも、陸軍、空軍が3階級下ということになる。
 宇宙はどうか。現実世界において、宇宙軍というものを持っている国家は(たぶん)ない。NASAには多くの軍人が参加しているけれど、軍務ではないので、これは除外しよう。
 SFの世界はどうか。宇宙まで出かけるんだから、空軍の伝統を引き継いでもいいようなものなのに、宇宙軍(もしくはそれに類する設定の組織)は海軍の階級呼称をそのまま引き継ぐことが多い。例えばStar TrekのNCC-1701 USS EnterpriseのCaptain, James T. Kirkは艦長・船長と翻訳されているが、階級はCaptain(大佐)である。この前取り上げた機動戦士ガンダムユニコーンの世界も、Captainは大佐である。

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 ついでと言ってはいけないが、陸・空の自衛隊の場合、1等陸佐、空佐はColonel(=カーネル)である。
 さらに、カーネルといえば、世界でこの人が一番有名かもしれない人、KFCの創業者カーネル・サンダース(本名ハーランド・デーヴィッド・サンダース Harland David Sanders、1890年9月9日-1980年12月16日)がいる。彼は軍歴はあるが、普通の兵隊で、士官になった経験は皆無である。彼のカーネルは、「ケンタッキー・カーネル」というケンタッキー州に貢献した人に与えられる名誉称号(名誉大佐)である。

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