6月4日読売新聞ウェブサイトが報じたところによると、文科省が国立大学を都道府県を超えて再編する方針であることが判明した。『都道府県を超え、国立大を広域再編』である。
後追い記事を待っていたのだが、見当たらない。記事の内容をまとめておこうと思う。
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【現在】
一つの国立大学法人が、一つの国立大学を運営。
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【再編後】
一つの国立大学法人が、複数都道府県にある複数の国立大学を運営。
【法人再編方法】
A県にある、(A国立大学法人の)A大学
B県にある、(B国立大学法人の)B大学
C県にある、(C国立大学法人の)C大学
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三つの国立大学法人を統合、ABC大学法人として一本化。ABC各大学をそれぞれ運営する。厳密に言うと違うが、持株会社の下に、個別事業会社がぶら下がるイメージに近い。
法人の統合時(法律改正時)、各大学の個別学部を再編する。これはかなり微妙でめんどくさいことになるが、こんな感じだ。
【学部学科再編方法】
A大学
a学部、b学部、c学部
B大学
a学部、b学部、c学部
C大学
a学部、b学部、c学部
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A大学に、BC大学のa学部をまとめる。B大学にはb学部、C大学にc学部。各大学の学問系列上、同じ学部を特定の大学に集中させる。言い方はいろいろだが、リストラクチャリングとも言えるし、経費節減とも言える。
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現在は各都道府県に一つづつある国立の総合大学を、あえて総合大学ではなくする。『予算や設備、人員を学部ごとに集中させて教育の質を高め、優秀な人材を育成する狙いがある。』と読売には書いてあった。施設設備がらみの学部は大変そうだ。
また、国立大学法人の運営する大学と、公立大学大学法人の運営する大学との再編も出てくるかもしれない。
今後注視すべきだと思う。