自分の出身校はキリスト教主義の学校である。カトリックではない。平均的日本人よりは、ローマ教皇にたいする興味、雑学的知識はあると思う。 日本時間3月14日、新教皇が決まった。英文、日本文のニュースを読んでみた。1つだけ引用しようと思う。 |
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The Guardian blog
Cardinal Jorge Mario Bergoglio, of Argentina, has been elected as the Catholic Church's new Pope, Francis. The 76-year-old from Buenos Aires is the first non-European pope in the modern era.
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日本の報道を含めて要約してみよう。
アルゼンチン(ブエノスアイレス出身)ホルヘ・マリオ・ベルゴリオ枢機卿(76)が、水曜日新教皇に選出された。近代において初めて選出された『ヨーロッパ人でない教皇』である。
南北アメリカから初めて選出された教皇。教皇としての名前はFrancis(英語表記)である。
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【いろいろ・雑感】
Popeは教皇のこと。pontiffとも。
the Holy Seeという表現もニュースで多く見かけた。バチカンにある教皇庁のことである。ここから転じて、教皇職、教皇の座をさす。
キリスト教が南北アメリカ大陸に伝播されて何年になるのだろうか。大規模・組織的な布教、宣教活動ということになれば、大航海時代以降だろう。500年から600年ということになるか。
マスコミは第一報では、日本語表記を『フランシスコ一世』、一部『フランチェスコ一世』としていた。カトリック中央協議会ウェブサイトを見ると、『(教皇)フランシスコ』である。一世はつかないようだ。(3/15確認)
17日朝のNHKニュースでは『フランシスコ一世』である。
フランシスコでもフランチェスコでも、何だかこれまでに絶対存在した教皇(名)のように思えるのだが、いないのだという。
『ヨーロッパ人でない教皇』といういい方は、ワシントンポスト紙のブログにおもしろい記述があった。(3/15付)
それによれば、このいい方は「人種的(ethinically)」と「国籍」で2つのとらえ方があるという。新教皇はイタリア移民(二世)のアルゼンチン人だから「人種的」にはヨーロッパ人である。「国籍」を広い意味で出生地とするならば、新教皇は11人目の『ヨーロッパ人でない教皇』なのだそうだ。ちなみに1人目は初代教皇・聖ペテロ。10人目はグレゴリウス三世(731-741)で、この人は現代のシリア出身とのこと。
なるほどね。