定刻主義とは、かくも脆いものなのだ。
「太陽」を見に出向いた角川シネマ新宿。スクリーン数は2、スクリーン1が300席、2が56席。いわゆる「シネコン」ではない。「映画館(ミニ・シアター)」という感じの劇場である。
新宿駅から徒歩10分くらいだろうか。
シネコン以外で商業映画を見たのはいつ以来か、実は記憶があまり定かでないことに気がついた。
+++++ +++++
僕はここ10年、ブログに映画の感想のようなものを書いている。しかし年に劇場で見る本数が二桁になったのは、数年前からである。
高校生の時、大宮市役所(現区役所)そばの「ハタシネマ」で2本立てや、池袋近辺の名画座で映画を見ていた。でも、高校生である。そんなにお金が続くわけがない。たくさんは見ていない。
僕の高校生から大学生の時期は、「スター・ウォーズ」(1作目,エピソード4)、「未知との遭遇」、クリストファー・リーブ主演の「スーパーマン」、「エイリアン」等々、現在までシリーズ化、リブートされて続くSF大作のスタート時期と重なる。それらを見たのは、新宿の映画館だった。
社会人になってからは、ある程度話題の作品を見るだけになった。あらためて考えると、僕は1980年代の半ばから、2000年頃まで、映画・SFと「縁が切れていた」時期があるのだ。*1
1997年、「スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望」の特別編が公開された。そのあたりから、映画とSFが僕の娯楽に戻ってきた感じがする。
2000年、サティー(現イオン)大宮店が開店。同店に「ワーナー・マイカル・シネマズ」(現イオンシネマ)が開業。映画が僕に近づいてきた。
’04年、さいたま新都心の街開き。当時の通勤経路でもあり、「MOVIXさいたま」で映画を見ることも増えてきた。
僕が映画・SFと疎遠になっていたからではないけど、この間に「みんななくなっちゃった」(’14-09-15)で取り上げた、大宮駅から徒歩圏内の映画館は消滅した。
今回あらためて考えてみると、「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」は地元の劇場で見た記憶がある。同作の配給は松竹、公開は1988年なので、「松竹大宮ロキシー」には出向いている。同館がいわゆる映画館で、最後に映画を見たところかもしれない。*2
+++++ +++++
*1
この間のSF・映画・アニメの知識はほとんどない。わかりやすい言い方をすると、ΖΖ、エヴァを僕はリアルタイムで見ていないのだ。Gがおもしろいと思えたのは、SEEDからである。
*2
「スタートレックⅥ 未知の世界」を見たのが、改装前の「池袋ジョイシネマ」(現在の池袋HUMAXシネマズ)である。最初にでむいたシネコン形式の映画館だ。なお、同作は1992年の公開である。
僕は、「逆襲の...」から「未知の世界」の間は、ほぼ映画館に行っていないのかも知れない。詳しく調べる資料がないわけではないので、このあたりの記憶のサルベージは夏休みのお楽しみにしよう。