<新・とりがら時事放談> 旅・映画・音楽・演芸・書籍・雑誌・グルメなど、エンタメに的を絞った自由奔放コラム
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久しぶりにベトナムを旅してきた。
前回訪れてから5年間の、かの国の激変ぶりに驚いてきたのだ。

この間、私の方も激変しており、ベトナムも私もええとこ勝負なのであった。
ベトナムは急速な経済発展で前回2004年に訪れたときに感じた活気を何倍にも増幅したような、それはもう、めちゃくちゃなエネルギーで、度肝を抜かれた。
こっちはこっちで前回のチョンガーの一人旅から、嫁さんと娘を連れた家族旅行に変貌。
ブログでは暫しお話していなかったが、なんとつい最近、私は子持ちの女性を嫁さんをもらってしまっていたのであった。
尤も旅のスタイルは従来のバックパッカーを少しばかり豪華にした勝手気ままな個人旅行に変わりはない。
でも、単独の旅行から家族旅行に変わった変化は小さくなかった。

それにしてもベトナムに満ちあふれているエネルギーはなんなのだろう。

輝き。
飛躍。
希望。

私たち日本と同様に千年以上も歴史のあるこの国が、まるで生まれたての若者の国のように活気に満ちているのだ。
人々のまなざしは希望に燃え、ニートがどうしたの、格差社会がどうのこうの、と、どこかの労働組合みたいにヘタレな人々が増え続けている我が日本とは大違いなのだ。
かといって、すべてがすべてエネルギッシュな人々で占められているかというと、そうでもないのもまた事実。
しかし、成熟し、心身共に老齢化している日本よりは遥に力がみなぎっているように感じられた。

それは街の景色に端的に現われている。

まず、バイクの数が半端ではない。
前回の2004年の時もそのバイクの数に驚いたのだったが、今回はそれどころではない。
バイクだけでサイゴンの街の大通りは渋滞が頻繁に発生しているのだ。
もともとバイクの洪水はこの国の名物のはずだが、それにしても少なくとも前回の1.5倍はあったと思う。

そして、もろ中古車が消えていた。
前回は路線バスの多くがハングル文字そのままの韓国の中古バスだったが、今度はそんなバスは1台も見かけず綺麗に塗装された普通のバスが走っていた。
そしてミャンマーなら今でも見かける小型のオート三輪もすっかり姿を消し、そのかわりに日本車を巧みにコピーした韓国の小型トラックや、本物の日本車(多分タイかベトナムでの現地生産品)が走り回っていたのだ。

高層ビルが建ち並び、バブル期の日本のようにビル建設のクレーンが林立している。
5年前はとんと見かけなかったコンビニまで現われていた。

ということで、独身から娘を持つお父さんになってしまった私はベトナムの姿を家族と共に体験し、そして少しばかりだが、そのエネルギーを受け取ってくることができた。
私の旅は新たなステージへと踏み出したのだ。

ということで、まもなく久々に旅行記を連載しようと思っている。
題して「サンゴンへ来た妻と娘」。
と、いうのは冗談。
近藤紘一の名著に失礼になるのでパロディにするのは避けるとして、「ベトナム大冒険」という感じで「ミャンマー大冒険」シリーズの自著のパクリ題名なんかで書いていきたいと考えているのだ。

なお、子持ちといっても嫁さんはシシャモではない。

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