<新・とりがら時事放談> 旅・映画・音楽・演芸・書籍・雑誌・グルメなど、エンタメに的を絞った自由奔放コラム
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東京出張のたびに気になっていたアルコール飲料「ホッピー」。
先日ついにこの飲み物を体験する機会ができたのであった。

「ホッピー」

正直、大阪の居酒屋さんではなかなか目にすることのないレアな飲料だ。
というのも、この名前自体、東京の、それも浅草あたりの「立ち飲みクラス」の居酒屋でしかメニューを目にする機会の無い飲み物で、名前だけでは一体どのようなものなのか創造すらできなかったのだ。

先週、たまたま会社の東京オフィスの近くで飲んだ帰りに浅草に立ち寄って鰻を食べようと思った。
もちろん私はビンボーサラリーマンなので、IやKやHなどという高価な鰻屋さんでうな重を食べることはできない。
並3000円。
特上4500円
なんて鰻は、別世界の食べ物で、会社の経費で頼まない限り口にすることは不可能に近い。

そんな私なので庶民的な店で安価に鰻を提供するところでなくてはならず、私はそういう店を昨年見つけていたのであった。
但し、どこで生まれて何を食べて育った鰻なのか分からないところが、ある意味冒険だ。

「ホッピー」はそのうなぎ屋にあった。

すでに別のところでビールや酎ハイを飲んでいたので追加に別のアルコール飲料を飲むのは飲み過ぎの気配があったが、硬いことは考えないことにしたのであった。

メニューを見ると「ホッピー」には赤と白があるようだ。
まるでワインのようで「ホッピー」という名前からワインを連想するのは不可能なだけに、益々好奇心が募ってくる。
とりあえず私は「白ホッピー」を注文。
何が出てくるか、ワクワクしながら待つこと1分。
目の前に氷の入れられたジョッキーと「ホッピー」のボトルが運ばれてきた。
ジョッキの中には氷だけではなく、なにやら水のようなものも入っていたが、これは後に焼酎であることが判明した。
誰も何も教えてくれないし、
「どうやっての飲んだらええの?」
と関西弁で訊くのも癪に触ったので、黙って一人で「これでいいのだ」と決め込んで飲み始めたのだった。
飲んでみたら焼酎なのであった。

で、わかったことは、なんと、「ホッピー」は単体で飲むアルコールではなく、焼酎と割って飲むのが正式の飲み方という、かなり異質な飲み物なのであった。

味はバラエティー豊かなのであった。
ある瞬間はビールのよう。
またある瞬間は焼酎で。
そしてまたある瞬間にはウイスキー。
そしてそしてハイボールのように感じるときもあったのであった。

ということで、謎の飲み物「ホッピー」はなんだか凄い、オリジナリティ溢れていると言うか、逆に何でもまぜこぜのアワアワしたカクテルのような飲み物なのであった。

次回は「赤」を試してみたいと思ったのは言うまでもない。



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