<新・とりがら時事放談> 旅・映画・音楽・演芸・書籍・雑誌・グルメなど、エンタメに的を絞った自由奔放コラム
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「韓国の航空会社は潰れますね。国内線がほとんどないから」

と言ったのは取引先の課長さん。
全世界で広がる新型コロナウィルス対策の国境閉鎖に伴い国際線を中心に運行する小さな国のエアラインは瀕死の重傷を負っていることは間違いない。
韓国のように国内線が必要ない場合は最悪だ。
飛んでいく行き先がない。
これは韓国だけではなくヨーロッパのエアラインにもいえることだ。
さらにシンガポール航空のように国際線しかないエアラインは最悪である。
わたしゃどうすりゃいいのよ、という状態だろう。

そこへいくと日本のエアラインは国内線が安泰である。
最近はLCCが登場して市場を明け渡しつつあるが、ほとんどの都市間はやはり大手2社で分担しており、LCCもこの2社どちらかの傘下にある。
特徴は運賃が高いこと。
例えば大阪〜札幌の普通運賃は大阪〜パリ、大阪〜ロサンゼルスの格安航空券よりも高い。
その高い航空券がそのまま販売されることは少ないだろうが、特割チケットでも大阪〜札幌は大阪〜バンコクよりも割高である。
しかも日本は陸の面積は少ないかもしれないが領海を含めると立派な大国。
例えば札幌〜宮古島線は3時間以上かかる。
非常に広いテリトリーを持っているのだ。

このように本州四国九州北海道沖縄の5つの島とその他無数の有人島というエアラインが無いと少々困るという地理上の都合と、国による運賃許認可制がこういう非常時に会社経営に役立つ仕組みになっている。
そのためか、
「日本は立憲君主制ではなく社会主義社会である」
なんて言われる所以なのかもわかない。
日本のエアラインは国内線のおかげで少しは安泰だろう。

それはそうとて現状、世界の空はどうなっているのかと航空機位置情報サイトFlight Rader24を見てみると、太平洋、大西洋を飛んでいる飛行機の少ないこと。
クリックすると飛んでいるのは貨物便が多く、旅客便ももしかすると客は空状態で貨物をたっぷり積み込んで飛んでいるのかも。
そこで一句。

「エアライン、飛んでいるのは貨物便」
お粗末。





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