シリアのアサド政権が崩壊。
独裁者だったアサド大統領はロシアに亡命し、変わって「反政府勢力」が政権を担うことになりそうだ。
この反政府勢力はかつてアルカイダとも繋がりのある集団、というようなことを聞くと、
「え〜!」
と思ってしまうが、もともとは2010年頃に広まっったアラブの春を原点とする勢力なのだという。
アラブの春は結局失敗に終わってしまったのだ、アラブ世界における自由民主主義運動ということで価値観はイスラムに則っているだろうが我々と同じ西側の考え方に近いものと思われる。
米国のバイデン大統領は早速歓迎の意を示したみたいだが時期大統領のトランプ氏は「様子見」とはっきりいっているので、まだ状況は不透明だ。
とは言うものの反政府勢力は海外からの「誤解」を解くのに必死だということも伝えられているので、多分ポジティブに進むのかもしれないと思っているところだ。
で、こういう政府転覆で新政府誕生を耳にするといつも思い出すのが我が日本の明治維新。
明治新政府の要人は今で言うところの「元テロリスト」が少なくなく、明治にある数年前まで、
「攘夷!」
と叫んでは外国人を斬り捨てていたことは知らないものはいない。
伊藤博文や井上馨なんぞは集団で英国領事館を放火したこともあり、そういう人たちが新政府の要人なのだから、元アルカイダがなんだかんだ、と言っても他人から見るとあまり変わらないようにも感じる。
ということで明治新政府に思いを馳せながら中東の新しい体制を見守りたいと思う関係のない私なのでありました。