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歴史的景観保存地区。
世の中にそういうものがあるとは耳にしていたものの、実際に行政によって手厚く管理されている地区があることをリアルに知ったのは昨年の夏であった。

昨年、奈良県橿原市にある歴史的景観保存地区である「今井町」へ出かけることがあった。
今井町は近鉄電車大和八木駅から徒歩15分ほどの住宅地に忽然と存在する全国でも有数の歴史的景観保存地区だ。
大阪から電車でわずか30分のところにこのような場所があることに軽い衝撃を受けた。
ここの特徴は街道沿いに残っている「線」の景観ではなくブロックとして残っている「面」の景観であることであった。

ここ五條市新町の歴史的景観保存地区は紀州街道に沿った線の町並みだったが、これは今井町にもまさるとも劣らない風情があり凄かった。
それは五條はもともと幕府の領地、つまり天領だったからかもしれない。
ここは明治になるまでは吉野への入り口として大いに栄えた街なのであった。
それだけではない。
吉野川との位置も重要だ。
川の北岸に位置するこの町は吉野物産を全国へ出荷する物流の拠点なのだ。
それだけに南北朝時代は南朝の拠点が置かれたことでも知られ、さらに幕末は天誅組の本拠地にもなった。
この景観が残っているのはある意味当然ということが言えたのかもしれない。

駐車場から徒歩で街道を自動車の進行方向とは逆を歩く。
町家を使ったフレンチレストランがある。
そして少し行くと古風な宿もある。
そしてさらに進むと古民家を使ったカフェがあった。
入り口に「柿プリン」と書かれた幟が吊るされていてゆらゆらと揺れている。
富有柿はこの地方の名産でありしかも吉野は全国2位の柿の産地でもある。
以前ANAのマイチョイスというメニューで柿の生搾りジュースを売っていたことがあり試しに買って飲んだところ劇的に美味かったことを思い出した。
しかし柿のプリンというものはまだ体験したことがなく、ぜひとも試さねばと思い早速カフェへ入ってみることにしたのだった。

つづく


コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )



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コメント
 
 
 
Unknown (ダル)
2020-01-20 14:01:04
いいですねぇ風情があって。柿プリン、食べてみたい。
 
 
 
Unknown (to_entertain)
2020-01-21 13:17:55
かなり美味かったです。
柿のデザートなのでなかり珍しく、好奇心を刺激されました^ ^
 
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