念願だった、噂の大塚国際美術館に行ってきました。
四国の徳島県鳴門市にある美術館。
駐車場は、他府県ナンバーのクルマばかり・・・。
京都、大阪をはじめ、品川、練馬、そして宮城ナンバーまでありました。
地元の大塚製薬が造った美術館・・・創業75周年記念とのことです。
企業のメセナ、フィランソロピーで、ここまで大規模な取り組みは珍しいと思います。
この大塚国際美術館・・・すべての作品がレプリカ。
贋作、にせものです。
陶板という技術で、板に焼き付けた実物大の作品。
(この陶板のテクノロジーにより2000年は耐えられると言われています)
この技術は、数十年前に大塚グループの会社が持っていたもので、そのインフラを最大限に活用するというのが、素晴らしいと思います。
ニッポンの匠の技が美術館という舞台装置で花開きました。
ミケランジェロのシスティーナ礼拝堂の実物大からスタート。
その巨大さに圧倒されます。
綾部さんが、この美術館の広報部長に就任しています。
がんばれ!
フェルメールの部屋もあります。
有名な「真珠の耳飾りの少女」・・・。
手が届く距離で鑑賞できます。
世界史の教科書に載っているアレキサンダー大王・・・。
その数、1000点を超えています・・・すごい数です。
普通の美術展では、100点ぐらいの展示ですので、その十倍。
館内を、5キロぐらいは歩く感じです。
展示室の総面積で言えば、国内最大だと思います。
瀬戸内海に隣接ししているということもあり、環境、美観をキープするための構造。
地下3階、地上2階のアーキテクチャになっています。
系統展示として、古代、中世、ルネサンス、バロック、近代、現代という6つのジャンルで構成されています。
ルネサンスあたりまでくると、ちょっと疲れてヘロヘロになります・・・笑。
展示作品の半分は、キリスト教、イエス・キリストをモチーフにしたものでしょうか?
改めて、ヨーロッパの土台が、キリスト教であったことを再認識した次第です。
入場料も、ちょっと破格。
おとなで、3240円、大学生で2160円、小中高生で540円。
どこかで見たことのある絵画が、目の前に・・・。
この美術館。
監視員がいません。
ストロボをたかなければ、撮影OK。
作品に触る人までいます・・・たぶん本当はいけません・・・笑。
世界の美術作品、芸術作品を身近に感じ、鑑賞するには、ベストな美術館だと思います。
ただ、3時間かけて、すべての作品を鑑賞した感想としては、ちょっと無機質、機械的な疲れを感じたということ・・・。
アートミュージアムの持つ独特の空間、雰囲気、匂い・・・それらを切り落としたスペースでした。
ゲルニカも、なかなかの圧巻でした。
現代に入ると、アート絵画の歴史も学ぶことができます。
アンディ・ウォホールの傑作・・・。
百聞は一見にしかず・・・。
一度は訪れたい大塚国際美術館です。