萬文習作帖

山の青年医師の物語+警視庁山岳救助隊員ミステリー(陽はまた昇る宮田と湯原その後)ほか小説×写真×文学閑話

雑談寓話:或るフィクション&ノンフィクション@御曹司譚355

2015-04-06 14:38:03 | 雑談寓話
「私は他人事ジャなかったよ、自分も言われるんだなーって…」

と、花サンがため息ついた夜@某所ダイニングバー、
そんな台詞から見える状況に訊いてみた、

「御曹司クンと結婚の話もしてる?笑」

お互い社会人、それなら結婚話も当たり前。
しかも「御曹司」ならなおさらだ、そんな現状に花さんは言った、

「なんにも彼は言わないよ、私は意識してないって言えば嘘だけど、」

なんだか微妙な答だな?そんな感想に笑った、

「花サンは意識してるから、カワダちゃんに対する同期の反応も意識しちゃうんだろね、」

自身と重ねるから意識する、そんなこと当たり前にあるだろう。
だから訊いたら花さんはため息ついた、

「そうよーだから御曹司サンの無反応が悔しいのよ、」

ふたり見解まったく違うんだ?
そんな発言に重ねて訊いた、

「結婚に対する温度差があるんだ?」
「あるね、でも私だってホントに彼と結婚したいのかは解んない、」

解んない、

そう言ったトーンは投げ出すみたいで、
放り出すホンネが解るようで訊いた、

「カワダちゃんと城戸さんの結婚について、御曹司クン無反応なんだ?笑」

無反応、だからこそ本音が透ける。
そんな状況がわかる気がした酒のテーブル、花サンは言った、

「前はね、城戸さんのコトすごい話題にしてたんだよ?それが結婚については無反応って怪しいじゃない、自白されてるようなもんだよ、」

こんなふうに秘密は綻びる、
こんな破綻に困りながら少し笑った、

「城戸さんが結婚することにショックなんだ?御曹司クン、笑」
「うーん、城戸さんが、じゃないかも?」

なんて言った花サンの視線こっち見てしまう、
その言いたげな言葉も敢えて気づかないフリで冷酒を注いだ。

第75回 昔書いたブログも読んで欲しいブログトーナメント - その他日記ブログ村
第75回 昔書いたブログも読んで欲しいブログトーナメント

出先ですけど少し書いたのでUPします、
コレや小説ほか楽しんでもらえてたらコメント&バナーお願いします、

取り急ぎ、



にほんブログ村 小説ブログ 純文学小説へにほんブログ村

blogramランキング参加中! 人気ブログランキングへ

PVアクセスランキング にほんブログ村
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする