萬文習作帖

山の青年医師の物語+警視庁山岳救助隊員ミステリー(陽はまた昇る宮田と湯原その後)ほか小説×写真×文学閑話

雪空、墨彩の里

2013-01-14 19:04:19 | 雑談


こんばんわ、今日、新成人を迎えた方おめでとうございます。
今日は大雪警報な神奈川ですが、そんなワケで近所の田はコンナ感じになりました。

学生時代を冬長い土地で過ごした記憶に、雪を見ると大変だった&懐かしいと二つの気持ちが起きます。
昨日は大学の友達と会ったので、尚更に今日の雪は懐旧があるかもしれません。
写真に切り取った雪の光景は綺麗ですけど、雪の土地での生活は困難もあり。
道路封鎖の為に近所のスーパーが空っぽになったりしました。



雪の日は、陰翳あざやかな白が綺麗です。
よく水墨画のようと表現されますが、墨の世界は奥深いなあと。
年明け、書をする友人に日書展を案内してもらいましたが、去年より凄かったです。
友人は3歳から筆を持ち、一時期を遠ざかった後にまた書の世界に戻ったと聴いています。
そんな友人の書は見るごとに変化があり、心を映していくようにクリアになっていくんですよね。

日書展には超一流と言われる書家が、多く出展しています。
自分は書のことは良く解っていませんが、心を掴まれる雰囲気や言葉にたくさん出会えて楽しいんですよね。
今年も友人に案内されながら拝見して、感じるまんまの言葉で印象やナンカを話し、アレコレ笑いあってきました。
まあ自分はナンも解かっていないのですが、その感想を友人は喜んで聞いてくれます。
まったく書の世界では無い人間の言葉が、生の言葉として嬉しいのだそうです。

墨の世界は白と黒、けれど墨や紙の色や質感が様々です。
ご自身で手漉きした料紙を遣ったり、自筆画を添えた作品も多くて。
書題の歌を自作する方もいて、著名な歌を書くのにも宛てる漢字の解釈に個性があるんですよね。
たとえば「夜の」と書く時に「夜濃」と漢字をあてると、「濃やかな夜」=恋愛の時間って意味になったり。
紙、墨、歌、漢字の解釈、こうした要素が入っている書は日本文化の総合芸術とも言えるなあと。



このあと第59話「初嵐3」の加筆校正を少しします。
それが終わったら「初嵐」湯原サイドをUPする予定です。
第七機動隊への異動は湯原にとって、父の軌跡から引き返さない覚悟です。
そして国村と同じ隊舎で日常生活の接点が生まれる、新しい関係が始まります。

この第59話、湯原の後は国村視点でも書いてみたい所ですね。

ちなみに今日でこのブログを開設して、500日だそうです。
なんか記念をやろうか、どうしようか。リクエストもし頂けるのなら、なんかしたいとこですが。






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