萬文習作帖

山の青年医師の物語+警視庁山岳救助隊員ミステリー(陽はまた昇る宮田と湯原その後)ほか小説×写真×文学閑話

雑談寓話:或るフィクション×ノンフィクション@御曹司譚68

2014-04-20 00:49:01 | 雑談寓話
こんばんわ、放棄して寝たいほど眠いです、笑
出掛けて帰って来たので第75話も校正途中なんですけど、気分転換にコッチ書きます、
この雑談もバナー押して下さる方いらっしゃるならってカンジで続き載せてます、楽しんでもらえてますか?



雑談寓話:或るフィクション×ノンフィクション@御曹司譚68

12月25日深夜、帰宅して風呂入ってパソコンちょっと開いて、
軽く呑みながら作業して寝るころ御曹司クンからメールが着た、

From:御曹司クン
本文:帰ってきて風呂して寝るとこです、ほんと今日昨日ありがとな、また好きになってる。

短めだけど想いアレコレなメールに笑って、
簡単に「運転オツカレ」ってだけ返信してベッドに転がった。
なんかアレコレな1日だったな?そんなこと思いながら文庫本ちょっと読んで寝た、

で、25日クリスマスは昼ゴハンからデートだったけど、このときドコ行って何食べたとかホント憶えてない、笑
ソレナリ楽しかったと思うし、なんかしら美味しいモン食べたんだろなとは思う。ちゃんとフツーにデートしてクリスマスプレゼントも何かもらったはず、
でもその品物もドコ行ったのかも憶えていない、ほんと全く憶えていない、それよりも前日夕方の御曹司クンと歩いた場所やゴハンの方が憶えている。
それくらい印象の薄い相手だけど、そのクリスマスの直前から付合ってるってコトになってたのは憶えてる。

「恋人になって初めてのクリスマスだねー、笑顔」

なんて言われたことは憶えてる、
でも何したのか全く憶えていない、ただ24日のこと訊かれたことは憶えている。

「昨日って前から約束してた人と逢ってたんでしょ?なにしたの?笑顔」

なんて訊いてくれて、だから正直に答えてあげた、

「角煮まん半分コして食べたよ、笑」

別になんてことない、そう想ってありのまま言ったんだけど、
だけどソノひとは拗ねた、

「半分コとか何ソレずるい、拗 なんかそういうの狡いヒドイ、拗」

なんだかヤタラ拗ねられて、
仕方ないからナンカ適当なモン買って半分コして食べたら機嫌直してくれた、ってコトだけ憶えてる。
他は呆れるほど何も憶えていない、で、そのクリスマスは日曜だったから夜も夕飯早めに済ませて19時前には解散した、

「もう帰るの?クリスマスなのになーもっとデートしたいな、拗」

もう帰るよ日曜だから、笑
なんて心のなか返事しながら想ったまま笑った、

「明日からまた仕事だから、気をつけて帰ってね?笑」
「えーもうちょっと一緒したかったな、拗」
「社会人なら月曜のこと考えな?じゃ、笑」

なんてカンジにドッカの駅で別れて帰った、ってコトは憶えてる。
それくらい印象もう薄いような相手だったのに付合ったのは、本音言っちゃうと一番ある意味で楽だったから。
社会人なりたてに若い、実家通勤者で経済的ソレナリ不安無し、愛想よくてソレナリモテるスタンダード系、服装その他ソレナリ小奇麗。
このタイプは他に幾らでも恋愛が出来る、だから言われるまま付合っても短期間で終われる+とりあえず一度付き合えば気が済んで離れてくれる。

このひと付合えばソレなり楽しくてソレナリ束縛されないで済みそうだな?

そんな理由で何度目かの告白にクリスマス直前うなずいて付合ってた、
いわゆる差障り無い相手、そういう発想で付合ってもホントのとこ何も楽しくない。
だから夜も一緒にいたいとかあまり想えなくて、クリスマスも早いトコ家に帰ってのんびりしたかったからそうした、

ほんと何やってるんだろ?笑

そんなこと自分で想いながら可笑しかった、
こんなんで「付き合ってる」とか言えない、恋人なんて呼ぶのもホントは可笑しい、
だってホントのとこで恋愛感情なんて自分に無い、そう解ってるから逆に大事だと想える人は「付き合ってる」にしたくなかった。

もう恋愛とか自分には出来ない相手に好かれても応えられない、
それでも相手が言うまま「付き合ってる」にしたとこで恋愛ゴッコにもなりはしない、そんな温度差が相手を苦しめる。
相手が真剣に想ってくれるほど温度差は大きくなって苦しめてしまう、そういうの解かってるから誰にも本気で恋愛されたくなかった。

こういうの不毛、でも仕方ない、
死んでしまっても想い続けてる現実は自分のリアルで、それは作り話ほど単純でも小奇麗でもない。
ずっと一人しか想えなくて他の誰もホントは欲しくなくて、それでも生きてれば誰かに嫌われて好かれて恋人関係になることもある。
だけどソレを理由に誰かを傷つけて良いワケじゃない、だからなるべく傷つかないタイプの相手とだけ付合うようにして真面目すぎる人は避ける。

だから周りにいた中でいちばん真剣に想わなさそうな人と付合って、御曹司クンとはずっと友達でいたかった、

なんて書くと御曹司クンを本気で恋愛してるみたいだけど、でもちょっと違う、笑
だって本気で恋愛できたんなら自分も「大好きだ」って応えて笑って、恋人になれば良かっただけ。
でも成れない、結局のトコ死んでしまった人ばかり見てる自分はもう浅いトキメキはあっても恋にならなくて、でも御曹司クンは複層的だった。

だからソコントコ考えたくて12月25日、ひとりの部屋に帰宅して、
風呂入ってパソコン開いて晩酌しながらデータ纏めたり書くモン描いたりして、つらつら考えてた。

なんで自分は御曹司クンをバッサリ切らないんだろう?
ゲイ寄りバイセクシャル、経営者の跡取り息子、職場の同僚、こんな条件関わる分だけメンドクサイのに切らないでいる。
切らないでいるほどのメリットがあるかっていうと無い、むしろ清算さっぱり気楽で良いのかもしれない、でも切ることは迷っていた。

どうしよっかな?

そんなこと考えながら自分でもよく解らなくて、
ただ解かっているのは昨夜24日、あのひとの事を欠片でも話したこと+泣いてくれたこと。
そして、あのひとを好きな自分だから好きになったと泣いて笑って、抱きしめたまま抱きついて縋ってくれたこと。


とりあえずココで一旦切りますけどまだ続きます、気が向いたら続篇また。
週刊連載「Savant」と会話短篇は加筆も終了しています、第75話「回顧7」校正終ったらAesculapiusを多分書きます。
この雑談or小説ほかナンカ面白かったらバナーorコメントなど反応よろしくお願いしたいです、ココンとこちょっとわかんないので、笑

深夜に取り急ぎ、



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