萬文習作帖

山の青年医師の物語+警視庁山岳救助隊員ミステリー(陽はまた昇る宮田と湯原その後)ほか小説×写真×文学閑話

その日の黒木さん.2-Side Side Story act.K2

2015-08-21 23:03:03 | short scene talk SS
副官心情@雪山籠城事件2
side story第83話16幕裏@長野県某所雪山



その日の黒木さん.2-Side Side Story act.K2

「黒木さん、宮田さんが埋まってるかもしれないってどういう意味ですか?!(なんでいきなりそういう展開なんだ)」
「…待て高田、俺もいま心の整理中だ…(ああマジわけわからん国村さん言捨てとか勘弁してくれよ顔は美人なのにコレだしって俺なに考えてんだ)」
「え、せいりちゅうって黒木さん?(それってアレかXXXXX中とかそんな意味かよマジか)…堅物黒木さんが壊れた、」
「は?(今なんて言ったんだ)…高田おまえ今なんて言った?微怒」
「えっ、焦(あれ今俺なんか言ったかやべっ心の声がダダ漏れたか)」
「…いま俺が壊れたとか何とか言ったろ、高田?(どういう意味だよそれなんだよオマエ)」
「いやっ、そんなこといってませんって(カラ笑顔+ああどうしよやべえこんなとき浦部がいたら)」
「ほう、じゃあ俺の耳が遠くなったとそういうことか?(鉄仮面顔+どうせ俺は三十だよジジイとか思われてんだろうな)」
「ソンナこと言ってませんって(ったくもう黒木さん拗れるとマジで)…めんど(いんだよなああ真面目なだけに扱い難い)」
「…ほう、メンドクサイか確かに俺の性格はメンドクサイよな(鉄仮面顔+どうせ俺はめんどうだよ融通きかないよだから国村さんネタも悩むんだよ)」
「えっ、だからおれそんなっ(こと言ってないツモリだったけど心の声ダダ漏れたかやべえええええええ)」
「高田、」
「…はいなんでしょうくろきさん?(ああペナルティくらいそうやべえ俺まじ窮地)」
「救急隊への連絡が済んだら行くぞ、浦部たちを迎えに行く、」
「へ?(あれなんか話が)」
「いいから早くしろ、3分で出発だ、(まったく今ほんとそれどころじゃねえってのに国村さんのせいだなって俺の自己責任だけど)」
「はあ…(なんだろ切り替え早っ)」



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