よっちゃん農場のドタバタ日記

「よっちゃん農場」の日常。
 ~いち農家から小さなブランド作りの奮闘記~~

岩手は遠野、ふるさと村へ・・・

2008年09月25日 | Weblog
地元道の駅の工芸部会。
一応責任者というか、仰せつかっている。炭焼もやってるもんで。

それで、研修を計画し、遠野市ふるさと村へ。



開業して12年という、小さな集落のようなところで、
曲がり家が10件ほど立ち、そのまま補修されていて、ホッと落ち着ける空間。
今風はそれで良さはあるけれど、古いのはいい(*^o^*)

入って直ぐの土間には釜があり、昔はこれで馬や牛の餌を温めたり、
山菜を煮たりに使ったという。
その廻りには昔の農工具も整然と残っていて、何時間でも飽きないほど、
いい雰囲気。
なんというか、昔は何でも手仕事で、やりやすいように、と道具も少しずつ
改良されていく、そんな事に思いを馳せたりすると、何とも楽しい時間。


そして・・・

とある一件にはどど~んとそびえ立ち、我々を迎えた道祖神様。。。。
参加会員のおばあちゃん達も大喜びで「あら~なつかしぃごどなやぁ~」と
しきりに部分を擦っとりました(笑)
その後、皆に囃されてカミさん記念に1枚。。

一応今回は、身近にある稲藁を使った工芸を見る、という目的が
あり、みんなで「唐辛子編み」「馬ッ子作り」を体験した。
もちろんやった事がある人も多いんだけど、それを「体験させる」
という形はどうやったらいいのか、も含め、参加者として経験する。
そんな事も必要かと組み込んでみました。


その後、名物となっている、語り部である地元のばあちゃんの昔話を聞く。
古民家の囲炉裏を皆で囲み、静かに話を聴く時間。
もの凄く良かった!オススメです。



昼食の山菜定食を速攻で平らげ、残り僅かな自由時間。
村内マップに「炭焼小屋」とあったので、そこで大半を過ごす。
私も一応10年のキャリアを持つ、炭焼人。
そして岩手といえば「紀州の白炭」と並ぶ炭の一大産地。

これはせっかくの機会と、窯の形状やら小屋掛け等、存分に
勉強させて頂く。
とはいえ、窯は丁度炭化途中で火が入っていたが、職人さんは
不在だったのでひたすらカメラ片手にあちこち自習だったけど。
話も出来たら良かったけれど、見るだけでも十分参考になった。


帰りはあちこちの道の駅の直売所を回りながら、夕方帰る。


高齢化が進む我が道の駅でも、いまさら「売れる商品づくり!」
なんてセミナー研修はあまり意味をなさない。
みんなそれぞれ、すばらしい技術をもった方々なんだけれど、
いざ「商品」となると、中々完成度は・・・・

だからこういう親睦会を兼ねたような研修でも、ほんのちょっとでも
「売れる」魅せ方やら、客観的に、「製品」を「商品」に変える
ヒント、一つでも見つけてくれたらなぁ~と思っている。

逆に、私からすると、移動の車中は畑作業やら昔の話など、
ふだんは中々聞く事の出来ないおばあちゃん達と話せる貴重な、
別の意味で研修の時間にもなる。

もう少し、そんな時間を作れるようにがんばります。