よっちゃんラー油の仕事は冬が中心です。
昨年と違い、今年は雪も多いが寒風吹きすさぶ日が多く、
人間にはつらいけれども唐辛子には良し。
ラー油用の唐辛子は、晩秋最後の最後、霜が降り始める頃に株ごと収穫し、軒下に干す。
年々増量で今年は300株ほど。
その後に、一本一本葉っぱをむしり、自然の風を当ててしばらく自然乾燥。
葉っぱ取りが大変!
これをやらないと、乾燥後に実を外す際、手間がかかってしまうので、この段階は非常に大事。
実が干せ、中がスカスカに乾燥してきたら、水分を完全に飛ばすため、また粉引きが楽なように、
仕上げにササッと機械乾燥機に入れカラカラ音がするほど乾燥。
そして仕上げに粉に引く。
第一段階はミキサーで粗挽きにし、
第二段階でミルサーで更に微粉に。
これがまた大変。
マスクを数個重ねて付けても、一度ハマってしまうと涙にクシャミと鼻水が止まらず。。
加工場中が危険地帯と化す時間。。
カミさんは未だに慣れないが、私はほぼ、マスク無しでも耐えられるようになってきた。
まったく自慢にもならないけれど。。。
ウチでは巷のラー油のように、油を熱して作る方法は取らず、あとはごま油と併せてねかせ、味が乗るのを待つばかり。
その分「ラー油の原料」となる段階までに、手と時間をかけて作っています。
それがウチらしいかな、と。
農家の狭い加工場で、デッカいフライパンにナミナミと油を入れジュワッと…というのは、な~んか違う気がしたもんで。
そこに農家らしく、今では畑の「ショウガ」「ウコン」「ニンニク」も別にごま油にネカせ、瓶詰めにする段階で
合わせています。
まさに畑の味が詰まったラー油
流行の「具入り」ではないですけど、出来た料理に一滴で違いが出ます!
自画自賛じゃあないけど、うまいと思って作っています。
そんな仕事が冬の間、続きます。
そんな畑の味の一つ。親父の作るウコン(乾燥したもの)。