よっちゃん農場のドタバタ日記

「よっちゃん農場」の日常。
 ~いち農家から小さなブランド作りの奮闘記~~

埼玉・日高市「あいあいまつり」参戦!

2013年10月05日 | Weblog


これまたご縁から始まったつながりです。

6年前、食文化研究家・日本酒愛好家の魚柄仁之助先生と勾当台公園「朝夕ネットの定期市」で初めてお会いし、

よっちゃんなんばんの県外の卸先が初めて出来ました。

そこから紹介下さったのが、清水社長率いるエコロジーショップ・GAIAでした。

その時初めて自然食という分野があることを知り、あたりまえ、があたりまえ?とあらゆるものに感じるキッカケだった気がします。

何度もGAIAを訪れるうちに、手にとった最初の種はズッキーニだった気がします。





そこから「たねの森」からも何度か直接買物をするようになってました。



そして、震災が来ました。


停電が終わり、沿岸部を見に行ってから、自分のこれから、住んでいる場所のこれから、に想像力が働かないまでも、

どうしよう、何が出来るだろうか・・・


そんな事を考えていた時に「たねの森」店主である紙さんから、一通のメールが来ました。

顧客リストに載せてもらっていたようで、東北に住んでいる方々へ、という題目で、

これからどうするるか、を彼らの地元で考える為「東北応援隊」を立ち上げたということ。

その中でとにかく何か助けになるのなら自分たちの企画で販売する場を作るからという内容だった気がします。

すぐさま返信し、ちょうど、海の手山の手ネットワーク立ち上げたばかりの時機だったので、

これから何が出来るかわからないけど、一緒にやってくれませんか! と返信したのを覚えてます。


お互いの商品はしってましたが、そこからが、初めて人同士のつながりが始まりました。


そしてすぐに仲間と共に東北のアチコチを車で回りながら私達のところにも寄って下さり、

今でこそ看板になってる新聞バックですが、その第一号の購入者となってくれたのがこの紙さんでした。

第一号、というだけではなく意味がありました。

私達も当時試行錯誤で、縁あって出会った沿岸部の方々と「一緒に仕事を作って稼ごう!」と、

皆メンバーのところで仕事をしてもらったり、それでは足りず竹を切って磨いて花を活けてミニ盆栽を作ってみたり、

とにかく一生懸命色んな商品を妄想しては試し、それを新聞バックに詰め込んでみては、

「どうだろう・・・・」

と、想いと本気と何とか仕事にしないと!と無我夢中、ではあったものの、それがいいのかどうか、あまりにどっぷりすぎてわからなかった。

そんな時に紙さんが来て、

「これ、いいじゃないですか!!! 俺、買います!」

とニッコリしてくれた顔。今でも覚えています。





今回お招き頂いた日高市社会福祉協議会の「あいあいまつり」というイベントにはその震災の年にもおじゃましました。

東北の為に必死だった紙さんたちが彼ら自身の地元のイベントで繋がった縁と活動を報告し、

物販を行うためのとブースを構えて下さっており、別に、私達が直接伝える場、ステージ参加の場もも用意いただきました。

昨年はおじゃま出来なかったのですが、今年も来れてよかった。














今年は南三陸の海の手インストラクター・サオリちゃんにも参加してもらい、

手仕事・新聞バックの面白さを伝えながらワークショップも開催出来ました。


東北応援隊は紙さんの仲間や、ママさんも多い。

この日も一日中、それぞれ家族や仕事も忙しい中を「自分の融通できる精一杯の時間」でみんなが入れ替わり

参加してくれて行った我々をフォローしながら一生懸命仕事してました。

アタマが下がるばっかりです。


また東北応援隊、と同時に、これまた紙さんたちの活動の展示もありました。



日高くるくるねっと、という活動。

自然エネルギー推進にもがんばってますが、要は出来ることは自分たちでやる。

それがTPPとか原発とか景気とか、そういうものに対する答えでもあり、考えるキッカケでもある。

「経済」とは別なところで「生きる」とは何か、を問う活動な気がします。

ワタシも恥ずかしながら、震災が自分の中で大きな転機でした。

自分の生業である自然相手の農業ベースの仕事がより面白くなったし、

また、新聞バックを通じて、それまで時代遅れ、ローテク、と思っちゃってた「人の手の可能性の無限さ、あったかさ」を知りました。


原発どーするこーする、と毎日云われてますが、くるくるねっとの活動ボードを見ていて、

これも立派な答えだな。

そう思いました。


どっか対岸の、向こう側に対するイイ悪いはなんぼ言ってても批評してても仕方がない。

なら、今、自分は?

と身近なところから積み上げたすばらしい一つの回答。



キッカケは震災でしたが、それを抜きにしてもこれからもっともっと付き合いたい一人です。




今年も機会を作って頂いた東北応援隊、日高くるくるねっと、日高市社会福祉協議会のみなさま、そしてご来場のお客様、


ありがとうございました。


来年は、キチンと時間を作って行きたいと思います!