よっちゃん農場のドタバタ日記

「よっちゃん農場」の日常。
 ~いち農家から小さなブランド作りの奮闘記~~

干しタケノコ。

2019年05月29日 | 農家ブランド

 

竹林は葉が落ちて竹チップとはまた違った風景になっています。

 

ここに来て間伐した地帯では立派なタケノコが新しく出てきてます。

このところはタケノコ最後のステージ。干しタケノコ。

 

地上3mに伸びたものを 毎日少し30本くらいずつ収穫。

ノコギリでサクッと切るのは楽ですが、販売サイズと違い、23本でかなりの重さなので
 
 
何往復も。軽トラまでの運搬が大変です。
 
 
 
 
 
 これを穂先の部分と胴部分に分けて、穂先は塩漬けに。
 
 
旬真っ盛りの根っこと同様、味が濃厚でとても美味しい。
 
 
東北ではあんまり食べる文化が無いのでこれまで、
 
デカく伸びたのは倒すもの、ほっとくもの、と無縁でしたが、
 
ぜひ自分ちにタケノコがある人は試して欲しい味です。
 
 
昨年研修に行った高知ではお寿司屋さんに卸す農家が多い。
 
 
実際食べてみると納得出来るうまさです。
 
 
 
 
胴の部分は包丁を入れながら使えるところを見極めつつ干しタケノコ( メンマ)用に切り分けていきます。
 
 
この作業が大事。けっこう青みのある部分まで使えます。
一方、包丁が入らないところはもう竹です。
 
 
その後、穂先と合わせて茹で上げます。
 
 
 
 
さすがに「竹」に近づいてるだけあり、とにかくすごいアク。
 
 
沸騰させたままで30分ほど茹でるので、薪でないと出来ない作業。
 
 
昨年はこれで一晩おいて鳴子温泉の熱で乾燥・・・・でしたが、
 
 
今年は乳酸発酵を工程に入れています。
 
 
2年前に初めて作った時に試してとても美味しかった「これだっ!」と思ってたのですが、
 
 
昨年は「温泉に持ってって乾燥、、、茹でたら乾燥・・・」と、表年の大収穫に追われに追われ、
 
 
身も心もヘトヘトになってたせいか頭からスッポリとこの工程が抜けてしまって、全てが終わって思い出した次第。
 
 
大量に作るのは初めてですが、今年は裏年でもともと材料が少ないので、太さも含めて色々と実験します。
 
そのうちメンマ教室でもやってお客さんはもとより、竹林保全も兼ねるので近隣農家にも呼びかけたい。
 
 
 
来週から本格的に鳴子温泉に持ち込む予定ですが、早く食べたくて最初に発酵させてものを天日干し中。
 
 
楽しみです。タケノコ深めます。
 
 
 
 
 
 
 
 
過酷過ぎた今年の間伐を乗り越えたのが自分としてはとても大きい。
 
 
「風景」になってきたのも大きな手応え。
 
 
 
 
 
 
 
 
先日参加した環境フォーラムで、長野で小学生を受け入れる事業者の「山村留学」の話を聞きました。
 
 
便利、とは違う自然の中で自分たちで考えて生活していく体験。
 
 
とある小学生の、後の感想で 「一番しんどかったのは? 」の質問に「薪割り」と答えました。
 
 
「では、一番楽しかったのは?」の質問にも「薪割り!」と、答えてました。
 
 
最初はとにかく「風呂に入る為の手段」としての薪割りを覚え、次第に「自分が去った後もみんながお風呂に浸かる為、みんなの燃料を作る薪割りに」変化していきます。
 
 
自分の今の心境とシンクロしました。そのくらい、今年の自然の変化、見た人の反応は自分に自信をくれました。
 
 
 
 
まだ今年のタケノコも終わってないですが、来年からの風景含めてタケノコをしっかり伝え、きっちり販売する為のよっちゃん農場の体制作りを考えています。
 
 
併せて、そこにモノの売り買いだけではない関わりを作っていく場も育てます。
 
 
昨年第0回で始めた「竹やぶ会議」を年末からきちっと形にしていきます。
 
 
自然への関心や竹の利活用と可能性、アート、グリーンツーリズム、、、など、中途半端なものにしたくなかったので今年の5月はやめにして一旦整えることにしました。
 
 
なんでもかんでも自分では限界があるのでこちらはパートナーを入れて考え動けるものにして、いずれ組織化する方向で考えてます。
 
 
 
 
 
 
そろそろ竹チップ温床で育てたなんばん苗も、定植です。