訃報

おはよ。

今朝は随分と冷えました。

散歩にも、これまでのパジャマに初めて重ね着をして出かけました。

ももちゃんは裸ですが、ちっとも気にしていないようです。

いいなぁ・・・


さて、お客様の中には、ずっと長い間のお付き合いで、決まって秋口に年に一度くらいずつ商いをさせていただく方がおります。

昨日も、そんなお方のご来店を頂きました。

おばあちゃんからお嬢さん、そしてお孫さんにいたるまでお付き合いをいただいておりますが、昨日のご用向きは、喪服の洗いでした。

ご来店いただきましたのがお嬢様(あたしと同じくらいのお年です）でしたので、もしやと思いお尋ねしてみましたら、残念ながらおばあちゃんがつい最近逝かれたという事でした。

くるくるとおばあちゃんが巡りましたが、いつも飾らぬ穏やかな笑顔で、お目にかかるたび、商いをさせて頂きながらも、素敵な場の雰囲気を作ってくださる方でした。

最後にお目にかかったときも、それはそれは素晴らしい笑顔のおばあちゃんでした。

「淋しくなりますが、お気落としのございませんようにネ」

と、決まり言葉しか出ませんでしたが、お嬢様には意を汲んでいただけたようでした。


明けて今朝、散歩に海へ出かけましたら、まことに大きな船がパイロットに先導されて、悠々と外海へ向けて進んでおりました。

ゴマ粒ほどに見える甲板の船員さんたちは、足下の甲板が当たり前のようにそこにあるのですが、離れて見ているあたしからは、その下の海こそが、この人たちの足元にあるのがわかるのでした。

見えているようで見えていないものに、命はゆだねられているのだなぁと、ふと思った今朝でした。

・・・合掌。