ぴかの独り言 GooBLOG vol.1

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親子3代 下呂の旅

2009-11-02 09:44:00 | ノンジャンル
おはよ。

今朝も素晴らしい天気です。

あぁ、またどこかに飛んで行ってしまいたくなる・・・

さて、一昨日から一泊二日で、下呂に行ってきましたよ。

当初、ジイチャンと次男の二人旅の予定でしたが、行き先が「湯の島館」と聞いて、行ったことのないあたしは俄然行く気になったのでありました。

これまで、いつか家族と行きたいと思っていましたこの旅館ですが(一人の時ならあたしが泊まるのはユースホステルです=一泊3000円)、バアチャンを連れての旅となると、山の斜面に建つこの旅館は、階段が多くて障害者には難儀なところだという印象があったのね。

一つには、そんなバアチャンを連れて行くとして、導線は?部屋は?お風呂は?と、実際どうであるのか?という所を確認したかったのでありました。

もう一つ、実はこの頃のジイチャン、大変足腰が弱ってきております。
(91歳ですので、全体にかなり弱っておりますが・・・)

慣れた家の中ならまだしも、バアチャン同様、半ば障害者並の身体実用度でありますので、次男だけではちょっと心配だったというのもありました。

さて、土曜日の10時43分の名鉄電車で名古屋へ、そこから高山線に乗り換えて車中で駅弁を食べながら1時間半もすると、やがて下呂に到着。

旅館の迎えの車で、午後2時半には宿の人となっておりました。

下呂は本当に近いです。


(古色蒼然としております)

部屋に案内されて、とりあえずお風呂です。

3人は大浴場で天下の名泉をゆったりと楽しむのでありました・・・あぁ、極楽。

が、ここですでにジイチャンの足腰が思った以上に弱くなっていることを知るのでありました。

やはりこの宿は、アップダウンがかなりあるのです。

それとなくジイチャンに付き添いながら、露天風呂も楽しんだ3人でした。
(ここでこけたら、命取りになるですよ)

さて、かつて何度も来ているジイチャンは、ここの名物の部屋をあたしと次男に是非見せたいと、従業員の人に案内してもらうように頼んでくれました。

その方の案内で、昭和天皇と今の天皇がそれぞれお泊りになったという部屋を見せてくれました。

何と言っても古い建物ですから、今どきのスイートルームとはまったく様相を異にしておりますが、造りといい室礼といい、立ち上る香気はさすがでありましたよ。

残り香の かたじけなさや 床の菊
(のこりがの かたじけなさや とこのきく)

充分に堪能いたしまして、まだまだ夕時まで時間はありますので、一人外に出て散策をしてみました。

宿の回りは、すべて山の中です。

小道を歩いていくと、お稲荷さんへと続く赤い鳥居が見えました。



やがて祠についてお参り。

振り向けば、向こうにはまだ染めきらぬ山が稜線をくっきりとさせて、水音を背景にデンとありました。

水音に しぐれていくや 若紅葉
(みずおとに しぐれていくや わかもみじ)

また、歩きます・・・

愛宕神社と書かれた小さなお社もあり、そこもお参りして、紅葉には早い山々を味わっていきました。

四方山を ちろり滴る ナナカマド
(よもやまを ちろりしたたる ななかまど)

1時間ほどのんびりと歩いて再び宿へと戻りまして、3人でまた別のお風呂へ入りました。

次男が「お腹がすいたネェ」という頃に、丁度夕食。

宿自慢のご馳走が部屋へと運ばれてきまして、3人は心から幸せになっていくのであります。



紅葉に 勝る破顔や 宿の宴
(こうように まさるはがんや やどのえん)

身も心もすっかりと満たされた3人は、穏やかに眠りに付いたのでありました。

明けて二日目。

朝風呂と素敵な朝食で心残りなく下呂の宿を楽しんだ3人は、再び車中の人となり、やがて無事に家に帰ったのでありました。

お仕事をほっぽり出して出かけた二日間でありましたが、それで良かったと心から思っています。

あぁ・・・楽しかった!

三世代の 縁や温し 湯屋の秋
(みせだいの えにしやぬくし ゆやのあき)