ぴかの独り言 GooBLOG vol.1

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あぁ、やはりこういうことなのだ

2009-11-06 14:27:00 | ノンジャンル
こんにちは。

11月に入り、呉服屋さん業界も忙しくなる頃です。

大したことがない豊坂屋ですが、それでもお陰をもちまして、昨日もありがたい商いをさせていただいております。

お客様が帰り際、「いろいろ回ったけれど、やっぱりここがいいと娘が言うのですよ」というお言葉をいただいて、あたしは天にも昇るほど、嬉しかったのだなぁ・・・

ありがとうございます。

そんなこの頃のこと。

先日のブログで書きましたが、120,000円の着物を240円で買っていただいたお客様が再びお越しくださいました。

済んだ事ですので、そのことに関してはおくびにも出さなかったのですが、やがてそのお客様がこんなことを申されました。

「家に帰ってから、何でこんなに安かったのだろう?と考えました・・・」

・・・

あたしの手違いでやったことであります。

お客様には、

「お気持ちの悪いことをして、すみませんでした」

と、お詫びをしたのでありました。

すると、そのお客様は、

「では、これとこれをいただきます」

と言われて、別のお買い物をしてくださいました。

「これで、お茶代くらいは出ましたか?」

お客様は、続けてこんな言葉をかけてくださいました。

・・・

儲けがあるかどうかは別にして、あたしは、本当に嬉しかったのだなぁ・・・・

そして、あたしの生き方もまんざらではないじゃないかと、自信がもてたのでありました。

・・・

でもね・・・

今度からは、間違えないように、ちゃんと儲けようと肝に銘じたあたしです。

(高校生から大学生まで3人いると、お父さんもなかなか大変なのだ~)


無敵のP 上高地へ行く

2009-11-05 09:22:00 | ノンジャンル
おはよ。

さっぶいねぇ、みんな風邪ひかないようにね。

さて、定休日を翌日に控えた一昨日の夜。

何気なく天気予報を見ていたら、「明日は、高気圧に覆われ、大変良い天気になるでしょう」とのお知らせ。

そのときなぜか咄嗟に、

「そうだ!上高地へ行こう!」

と決めたPでありました。

前々から一度行きたいと思っていた場所ですが、なぜかご縁がなく、コレまで一度も行ったことがありません。

旅行好きのジイチャンからも、「上高地は一度行くと良い」と何度も言われておりました。

そんなこんながあたしの心に積もっていたのでしょう。

行くなら今しかないと、とても自然に決めておりました。
(実際、寒さがこれ以上になると、到底無理だったと後でわかりました)

そして、昨日午前4時起床。(目覚ましがなくても勝手に起きられる所が我ながらすごいと思ったですよ)

ザッと地図を見て、おおよその旅程を頭に描き、午前5時、相棒の亀太郎にまたがっていざ出発であります。

きれいな月が、見送ってくれました。



知多半島道路から湾岸道路を経て、中央道へ。

岡谷JCから長野自動車道へ入り松本まで、そこから一般道の158号線を西に向かいます。

書いてしまえばこれだけですが、朝の5時の寒いこと寒いこと。

昨年お世話になったヒートテックのシャツとズボン下の効果はバッチリでしたが、ハンドルを握る指先と足先は、凍えて千切れるくらいの痛さでしたね。


(恵那あたりのSAにて。ようやく陽が昇り始めましたが、亀太郎を止めては、エンジンに手を寄せて暖を取りながら運転をしております。)

このまま走りきれるのか?とちょっと不安がよぎりました時、立ち寄ったSAにコンビニが・・・

祈るように入ってみますと、おぉっ!ありましたよ、ホッカイロッ!

10個買って、早速に手足をはじめ、体中に貼ってやりました。

この時あたしは、この旅の成功を信じましたね。

その後、順調に進み、午前9時過ぎ上高地の入り口にあたる「沢渡(さわんど)駐車場」に無事到着いたしました。



上高地へは車の乗り入れ規制がありますので、一般車はここで車からバスに乗り換えるのです。

やがてバスがやってきて、いよいよ上高地へ突入ですよ。

あぁ、憧れの上高地!

心躍らせながら、窓外の景色を楽しんでまいりました。

右も左も、晩秋の見事な景色。



やがて、焼岳(やけだけ)がドーンと現われました。



イヤが応にも、盛り上がってくるですね。

そして、ついに邂逅を果たした穂高であります。



ウ~~ム・・・なんという美しさ・・・

この季節、雲一つない最高の天気とあいまって、あたしはこんなに美しい景色を見たことがないと絶句いたしました。

バスは、有名な大正池のそばを通って20分ほどの後、終点 上高地バスターミナルに到着。

ここから河童橋を通って、7キロほどを歩くのです。

河童橋のたもと、清流梓川から望む穂高は、たとえようもないほどの姿です。

ホレボレと仰ぎ見て、なぜか、

「あたしは穂高のようになりたい」

と思ったのでした。



河童橋を渡って、川沿いにしつらえられた歩道を歩きます。

回りの景色は、刻々と色と形を変えていき、それはそれは最高の贅沢でありました。



フト天上を仰げば、白樺やシナノキからのぞく空は見事に青一色!



体にしみわたる空気さえ、色がついているのではないかと思われるほどでした。

そんな清清しい中、突然目の前に珍客登場!


(日向で毛づくろいをなさっておられます)

数十匹のサルの群れが、目の前を横切って行きました。

こちらを気にするでもなく、小猿も含めてその御一行は、のんびりとしておりました。

穂高からの贈り物でしたね。

片道3キロほど歩いて、明神池に到着。



この近くに、穂高神社の奥の院があると知っていたのですが、実はこの場所が明神池だということを後から知って(だって、ここが明神池であるという立て札も何もないんだもん・・・)唯一今回の心残りとなりました。

そしてすぐに明神橋



ここを渡ると、今度は川の反対側を通って、出発点へと帰っていくのです。

ここはもう、雪が降ったようですね。

水溜りには薄氷が、そして、熊笹には雪が残っておりました。



無理は承知で、すべての印象を刻んでおきたいと念じながら、段々と終着へと向かいます。

そして、ふりだしへ・・・

上高地バスターミナルに、午前11時半に帰ってきました。

せっかくですので、ここで昼食といたしました。

お土産屋さんの2階の食堂で、天ぷらそばをいただきました。


(シャモニーから眺めるユングフラウも、かくありなん・・・とか言いまして、あたしゃシャモニーもユングフラウも行ったことがありませんし、シャモニーからユングフラウが見えるのかも知りません・・・でも、気分だけは伝えてみますた。ちなみに、手前にはドンブリと割り箸が見えますね・・・気分台無し・・・)

思った以上においしいお蕎麦をいただいて、お土産を買って、いよいよ帰路につきますよ。

再びバスに乗り、沢渡駐車場へと戻り、待っていた亀太郎にまたがり一路我が家への道をひた走ったのでありました。
(帰りは気温が上がっていますので、快適に飛ばしてきましたよ)

午後4時、無事帰宅。

この後、いつもの定休日のお仕事へと向かいました。

今ここをどうするか?はあたしが決めることですが、それでも天の時がなければならぬこともあります。

今回は、絶妙の天の声でありました。

なんという素晴らしい一日!

それが、ありがたかったのでありました。

「あたしは、穂高になりたい!」

あの時刻んだ印象を、大切にしたいと思います。



(往復600キロの日帰り・・・やれば出来るもんだと、ますます無敵度を上げたPです)

親子3代 下呂の旅

2009-11-02 09:44:00 | ノンジャンル
おはよ。

今朝も素晴らしい天気です。

あぁ、またどこかに飛んで行ってしまいたくなる・・・

さて、一昨日から一泊二日で、下呂に行ってきましたよ。

当初、ジイチャンと次男の二人旅の予定でしたが、行き先が「湯の島館」と聞いて、行ったことのないあたしは俄然行く気になったのでありました。

これまで、いつか家族と行きたいと思っていましたこの旅館ですが(一人の時ならあたしが泊まるのはユースホステルです=一泊3000円)、バアチャンを連れての旅となると、山の斜面に建つこの旅館は、階段が多くて障害者には難儀なところだという印象があったのね。

一つには、そんなバアチャンを連れて行くとして、導線は?部屋は?お風呂は?と、実際どうであるのか?という所を確認したかったのでありました。

もう一つ、実はこの頃のジイチャン、大変足腰が弱ってきております。
(91歳ですので、全体にかなり弱っておりますが・・・)

慣れた家の中ならまだしも、バアチャン同様、半ば障害者並の身体実用度でありますので、次男だけではちょっと心配だったというのもありました。

さて、土曜日の10時43分の名鉄電車で名古屋へ、そこから高山線に乗り換えて車中で駅弁を食べながら1時間半もすると、やがて下呂に到着。

旅館の迎えの車で、午後2時半には宿の人となっておりました。

下呂は本当に近いです。


(古色蒼然としております)

部屋に案内されて、とりあえずお風呂です。

3人は大浴場で天下の名泉をゆったりと楽しむのでありました・・・あぁ、極楽。

が、ここですでにジイチャンの足腰が思った以上に弱くなっていることを知るのでありました。

やはりこの宿は、アップダウンがかなりあるのです。

それとなくジイチャンに付き添いながら、露天風呂も楽しんだ3人でした。
(ここでこけたら、命取りになるですよ)

さて、かつて何度も来ているジイチャンは、ここの名物の部屋をあたしと次男に是非見せたいと、従業員の人に案内してもらうように頼んでくれました。

その方の案内で、昭和天皇と今の天皇がそれぞれお泊りになったという部屋を見せてくれました。

何と言っても古い建物ですから、今どきのスイートルームとはまったく様相を異にしておりますが、造りといい室礼といい、立ち上る香気はさすがでありましたよ。

残り香の かたじけなさや 床の菊
(のこりがの かたじけなさや とこのきく)

充分に堪能いたしまして、まだまだ夕時まで時間はありますので、一人外に出て散策をしてみました。

宿の回りは、すべて山の中です。

小道を歩いていくと、お稲荷さんへと続く赤い鳥居が見えました。



やがて祠についてお参り。

振り向けば、向こうにはまだ染めきらぬ山が稜線をくっきりとさせて、水音を背景にデンとありました。

水音に しぐれていくや 若紅葉
(みずおとに しぐれていくや わかもみじ)

また、歩きます・・・

愛宕神社と書かれた小さなお社もあり、そこもお参りして、紅葉には早い山々を味わっていきました。

四方山を ちろり滴る ナナカマド
(よもやまを ちろりしたたる ななかまど)

1時間ほどのんびりと歩いて再び宿へと戻りまして、3人でまた別のお風呂へ入りました。

次男が「お腹がすいたネェ」という頃に、丁度夕食。

宿自慢のご馳走が部屋へと運ばれてきまして、3人は心から幸せになっていくのであります。



紅葉に 勝る破顔や 宿の宴
(こうように まさるはがんや やどのえん)

身も心もすっかりと満たされた3人は、穏やかに眠りに付いたのでありました。

明けて二日目。

朝風呂と素敵な朝食で心残りなく下呂の宿を楽しんだ3人は、再び車中の人となり、やがて無事に家に帰ったのでありました。

お仕事をほっぽり出して出かけた二日間でありましたが、それで良かったと心から思っています。

あぁ・・・楽しかった!

三世代の 縁や温し 湯屋の秋
(みせだいの えにしやぬくし ゆやのあき)