算数で「資料の調べ方」という単元がある。
人口ピラミッドの変化を学習する時間もある。
60年前、30年前、現在と比較すると、少子高齢化がはっきりと分かるグラフが載っている。
少子化も高齢化も不安だが、1つ「素晴らしい」と感じたことがある。
それは、彼岸の墓参りを思い出したからである。
墓には、個人の名前だけでなく、亡くなったときの年齢もかいてある。
昔の記録として書いてある年齢の多くは、20才以下、それも5才以下が多かった。
親として、何が辛いかというと、わが子が先になくなることだろう。
昔は、それが多かったわけである。今よりもっとわが子を亡くす悲しみがあったはずである。
人口ピラミッドを見ると、ここ数十年の子供達は、その殆どが成人し、中年になっている。昔よりも若くして亡くなる人の割合がとても少ない。
「若い人が亡くなる割合が昔よりも少ない」
これが、人口ピラミッドを見て、「素晴らしい」と感じたことである。
ちなみに、今から30年後、このままの人口が推移すれば、人口ピラミッドは、逆三角形のピラミッドになるようである。