昔から記憶力の無さには自信があった。逆に言うと、「忘却力」には自信がある。(だから、嫌なことがあってもストレスにはならない。すぐに忘れるからである。)
ただ、研究授業の前には困っていた。授業の中身を忘れるからである。
そういうことがないように、結構準備もした。
まずは、イメージトレーニングである。授業の流れをイメージする。この時、シンプルでない授業はうまくいくことが少ない。
この場合は、削る作業をし、シンプルになるまで学習内容を削り落とした。
もう一つ準備したことがある。
それは、「板書計画」である。
授業の前に、一度板書を書いてみる。実際に使う黒板に直接書く。
書いた後に消す。ただし、板書は、きれいに消さずにうっすら残すようにする。ほんの少し残して書く。
すると、黒板のすぐ前にいる教師には、何をかいたかが分かるのだが、子どもからは見えない。
こうすることで、当日も板書を手がかりに授業を進めることができていた。