初めて車を手に入れたときのことは今でも覚えている。(もちろん中古車だった。)
今、新車を買ったとしたら、うれしいが、あのときの感動には及ばないかもしれない。
やはり、初めての感動には強いものがある。
今日は、小学生の息子が初めて手にしたギヤ付き自転車で、街中を移動した。
自分も自転車に乗って、あとからその様子を見ていた。
坂を下れば、
「ホーッ、すごく気持ちいい。」
坂道を登れば、
「とっても軽い、どんどん登れる。」
平地でも、
「速い速い、景色がとってもきれい。」
等といっていた。
後ろから見ていて、その楽しさ、感動がこちらにも伝わってきた。自分が初めてギヤ付き自転車(昔は切り替え自転車と言っていたなあ)に乗ったときの喜びも蘇ってきた。
子供と接するよさは、ここにあると思う。
自分が初めて経験したときの感動を追体験できるのである。
自分は、今算数の少人数指導を担当している。
問題を解いて、
自分の考えが正しかったときの喜び、
正しくなかったけど頑張って解いた喜び、
友達と解いてやっと分かった喜び、
そのような喜びを味わっている子供を見て、自分もまた喜びを味わえる。
教える職業というのは、素晴らしい職業であると思う。