昨日は、「管理職の話は面白くないと言われないためのアドバイス・・・野口流「校長先生のお話」の方針」を書いた。
ここで野口先生ならではの「校長先生のお話」の方針を5つ紹介した。
この5つの方針のうち、特に1と2を見事に具体化した校長先生の話がある。
1 子供にも、教師にも楽しみにされる話をする。そういう集会にする。
2 担任が話すべき内容は話さない。特に「注意」や「お説教」
この方針に沿っている「校長先生の話」が詰まっているのだ。
それが次の本である。
校長先生の話って退屈なものですか? ← クリック
著者は段正一郎氏、宮崎県で高校の校長先生をされた方である。
入学式や始業式、終業式それぞれで話された内容が掲載されている。
例えば、平成25年7月31日 1学期の終業式での話
タイトルは、「私の17歳の夏」
著者は、17歳の夏に、母親ががんで入院していたにもかかわらず、九州一周サイクリングの旅に出かけた話を具体的に書いている。
母親の病気が治る願掛けもしながらのサイクリングである。
17歳の夏に感じたであろう心理描写や情景描写も見事である(が、長くなるのでここには書かない)
17歳の夏の体験談を語ったあと、次のように続ける。
なぜ、今日皆さんに、このような話をしたのか。
夏休みだから映画を観なさい、と言いたいわけではありません。
また、サイクリングに行きなさい、と言いたいわけでもありません。
私は、三十七歳の夏にお前は何をしていたか、と聞かれてもすぐには答えられません。
四十七歳の夏はどうだったか、と聞かれても答えられません。
でも、十七歳の夏はどうだったか、と聞かれれば鮮明に記憶しています。
高校時代というのは、特別な三年間だと思います。
青春という言葉で彩られるほど美しくはありません。
どちらかというと、苦しくて、惨めで、つらい季節だと思います。
どうか、私がそうであったように皆さんにももがいてほしいと思います。
その体験が、皆さんの人生の基礎を作ってくれるような気がします。
さて、明日から、つかの間の夏休みです。
夏休みとはいっても、皆さんは多忙ですね。
時間をうまく使って、何か皆さんの心に残るような経験ができることを願っています。
きっとこの高校の先生や生徒達は、校長先生の話を楽しみにしていたことだろう。
ここで野口先生ならではの「校長先生のお話」の方針を5つ紹介した。
この5つの方針のうち、特に1と2を見事に具体化した校長先生の話がある。
1 子供にも、教師にも楽しみにされる話をする。そういう集会にする。
2 担任が話すべき内容は話さない。特に「注意」や「お説教」
この方針に沿っている「校長先生の話」が詰まっているのだ。
それが次の本である。
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著者は段正一郎氏、宮崎県で高校の校長先生をされた方である。
入学式や始業式、終業式それぞれで話された内容が掲載されている。
例えば、平成25年7月31日 1学期の終業式での話
タイトルは、「私の17歳の夏」
著者は、17歳の夏に、母親ががんで入院していたにもかかわらず、九州一周サイクリングの旅に出かけた話を具体的に書いている。
母親の病気が治る願掛けもしながらのサイクリングである。
17歳の夏に感じたであろう心理描写や情景描写も見事である(が、長くなるのでここには書かない)
17歳の夏の体験談を語ったあと、次のように続ける。
なぜ、今日皆さんに、このような話をしたのか。
夏休みだから映画を観なさい、と言いたいわけではありません。
また、サイクリングに行きなさい、と言いたいわけでもありません。
私は、三十七歳の夏にお前は何をしていたか、と聞かれてもすぐには答えられません。
四十七歳の夏はどうだったか、と聞かれても答えられません。
でも、十七歳の夏はどうだったか、と聞かれれば鮮明に記憶しています。
高校時代というのは、特別な三年間だと思います。
青春という言葉で彩られるほど美しくはありません。
どちらかというと、苦しくて、惨めで、つらい季節だと思います。
どうか、私がそうであったように皆さんにももがいてほしいと思います。
その体験が、皆さんの人生の基礎を作ってくれるような気がします。
さて、明日から、つかの間の夏休みです。
夏休みとはいっても、皆さんは多忙ですね。
時間をうまく使って、何か皆さんの心に残るような経験ができることを願っています。
きっとこの高校の先生や生徒達は、校長先生の話を楽しみにしていたことだろう。