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Pretenderの備忘録

宝生能楽堂45周年記念公演 夜能「道成寺」

2024-06-23 23:17:34 | 能・狂言、文楽
満席、津田のファンの女性らしき人で一杯、普段の能楽堂とは明らかに客層が異なる。この人達の何割かが能楽を観てくれるようになるようなデータ分析とか必要だと思うのだが。入った、良かったで喜んでは持続性がない。

最初に、今や超売れっ子の長田育恵の脚本で、道成寺の物語を津田健次郎が朗読。津田はいつものくもぐった低音ではなく、役柄に応じて声を変えるのがちょっとしっくりこなかった。
そのあと、道成寺、通常一生に一、二度くらいだが、宗家は十回目だという。今回は特別な演出ということだった。烏帽子を投げたところ、鐘が持ち上がっても足が見えない(500年前の演出らしい)は、わかったが、乱拍子が長かったのはよくわからなかった。
鼎談で、宗家は良くしゃべる。また、小さくなったと思ったら、今回の演出で絞ったということらしい。でも鐘を弾く人数は増えていた。サブカル系の話は全然着いていけない。チベットや身体の話は、ちょっと危うさを感じる。能楽は演劇として観るのではなく、肉体の技を観てほしいというコメントは、宗家としてはどうなのか。

朗読 津田健次郎(脚本 長田育恵、雅楽 三浦元則・音無史哉・纐纈拓也、豪絃 木場大輔)

能「道成寺」宝生和英 ほか

アフタートーク 津田健次郎×長田育恵×宝生和英
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田崎 隆三・甫 二人の会

2024-06-09 20:30:12 | 能・狂言、文楽
最初に演目解説を佐野玄宜。
砧は、色紋付で、後半を。全部で30分くらい。
弱法師と錦木の仕舞。
狂言はなく、最後に大作の八島。


本日の演目解説
舞囃子「砧」 田崎隆三
仕舞「弱法師」大友 順
「錦木」 辰巳大二郎
能「八島」 田崎 甫

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夜桜能

2024-04-02 23:44:47 | 能・狂言、文楽
葉桜ではないかと危惧されたが、満開にもなっておらず六分というところか。なんとか天気ももって。
火入れ式は、海江田さんが、副議長だと知った。
仕舞に続き、狂言。萬斎さんと裕基くんの声が似てるなあと実感。
休憩をはさんで、井筒。幻想的な能。物着ということで、舞台上で着替える。合狂言なし。終演は21時半前だった。


靖国神社能楽堂

火入れ式

仕舞
笠之段 田崎甫
善知鳥 辰巳和磨

狂言
咲嘩 野村萬斎 野村裕基 石田幸雄

井筒 物着
 田崎隆三、宝生常三
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令和6年3月文楽入門公演 「BUNRAKU 1st SESSION」

2024-03-29 18:49:22 | 能・狂言、文楽
回数が多く、キャパがあるというのもあるが、もう少し入って欲しかった。ターゲットの外国人や日本人の文楽初めてみたいな人は少なかった。

いとうせいこうの解説は良かった。広くそこそこ深く、大したものだ。
背景にアニメを使った文楽も良かった。映像が動くので新しい可能性を感じる。コストを考え、SDGSも考慮すれば、こういう方向に行くのではないか。大道具さんの雇用もあるが、減ってきているのだろう。
びわ湖リングで、オペラに映像を使うというのをミヒャエル・ハンペがやって、賛否両論があったが、私は面白かったと思う。

文楽は、背景に映像を使うものと、杉本文楽のように贅を尽くすものに二極化するのかもしれない。




有楽町読売ホール

解説 ブンラク・ワン・オー・ワン
ナビゲーター:いとうせいこう

近松門左衛門=原作
文楽 曾根崎心中(そねざきしんじゅう)
 天神森の段
  脚本・作曲=野澤松之輔
  振付=澤村龍之介
  映像監修=桐竹勘十郎
  映像美術=男鹿和雄
  映像制作=山田晋平
  映像制作協力=でほぎゃらりー

-出演-
豊竹藤太夫
豊竹靖太夫
豊竹咲寿太夫
鶴澤清志郎
鶴澤寛太郎
鶴澤清允

吉田玉助
吉田簑紫郎
吉田玉翔
吉田玉誉
桐竹勘介
吉田玉峻
吉田玉延
吉田玉征
豊松清之助

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杉本狂言 本歌取り

2023-11-09 23:28:18 | 能・狂言、文楽
最初に杉本さんの挨拶と解説が10分くらい。
死に薬は、附子の設定を変えたもの。文化勲章を受けたばかりの92歳の万作先生がかくしゃくと演じる。裕基くんもすっかり、大きな役を張れるようになった。まあ、次郎冠者と思わずセリフが出てしまう場面もあったが、落ち着いていた。
茸は、被り物を杉本さんがデザインしたという。子役は万作先生の孫というから、萬斎さんの妹とかの子どもか。。。
舞台の松も見事。
ただ、文楽ほど、衝撃はなかったかなあ。

会場: 渋谷区文化総合センター大和田 さくらホール(東京)
企画・構成: 杉本博司
演目: 『法師物語絵巻 死に薬~「附子ぶす」より』、『茸くさびら』
出演:
野村万作
野村裕基
ほか万作の会
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