桂文珍 大東京独演会 Vol.12

国立小劇場

手水廻し　楽珍
星野屋　文珍
雛鍔　兼好
スマホでイタコ　文珍
らくだ　文珍

いつもは亡くなったケーシー高峰や出囃子の三味線漫談等を入れるが、今回は落語で、兼好。

当日のファン投票上位は、地獄八景、老婆の休日、憧れの養老院、だったが、「これはストレート過ぎるでしょ、老婆が養老院に入って、地獄に行くってね」とほぼ却下。
お客さんからは、らくだ、住吉駕籠、星野屋が。
おすすめは、
スマホでイタコ、不思議の五円、と何かだった。

楽珍は、いつもよりもいい出来だったかもしれない。
兼好は、口跡もよく、分かり易い。
割合と、長いものが続いたので、かなり押してきた。
星野屋は昨年の納涼歌舞伎のもの。
スマホでイタコは、地獄八景も取り入れた現代版。
らくだは長いこともあり、枕なしで。
しっかりと、創作から古典まで、観客を満足させた腕はさすが。
来年は久しぶりに大劇場だという。大きすぎるんだよなあ。。。

東京クラリネット・クワイアー 第33回演奏会

紀尾井ホール

出演者
稲垣征夫（指揮），東京クラリネット・クワイアー（Orch）
曲目
オッフェンバック（磯崎敦博編）：喜歌劇「美しきエレーヌ」序曲，
シューベルト（稲征夫垣編）：劇付随音楽「ロザムンデ」作品26より　バレエ音楽第2番D.797-9
シュトラウスⅡ世（稲征夫垣編）：ポルカ「恋と踊りのときめき」作品393
シュトラウスⅡ世（稲垣征夫編）：ワルツ「もろびと手を取り」Op.443，
島田広：カンティレーナ
バッハ（磯崎敦博編）：パッサカリア ハ短調BWV582 他

アンコール

6種のクラリネットだけでの演奏会。
編曲は大変だろうなと思いながら聞いていた。
弦がないのは、吹奏楽だと思えば良いのだが、少し、違和感がある。
アマチュアのオケで、30年以上も続いていて、入場料を取って、紀尾井ホールを埋められるというのは、関係者の努力に敬意を表したい。

トヨタ・マスター・プレイヤーズ，ウィーン ウィーン・プレミアム・コンサート

サントリーホール

出演
ピアノ：北村朋幹
トヨタ・マスター・プレイヤーズ, ウィーン 

曲目
モーツァルト：オペラ『コジ・ファン・トゥッテ』 K.588 序曲
モーツァルト：ピアノ協奏曲第23番 イ長調 K.488
グリーグ：組曲『ホルベアの時代より』 Op.40
モーツァルト：交響曲第38番 ニ長調 K.504 「プラハ」

R.シューマン：ダヴィット同盟舞曲集より第14番（ピアノ・アンコール）
J.シュトラウスII：入り江のワルツ Ｏｐ.411
E.シュトラウス：「テープは切られた」Ｏｐ.45

廉価でウィーンフィルの響きを楽しめる
ピアニストには名古屋出身の北村。
バックに物おじせず、しっかりとした演奏を聴かせてくれた。
後半も、美しくしっかりとした響きを楽しめた。
アンコールはウィーンの香りの選曲。

都響

サントリーホール

指揮　大野和士

曲 目
武満 徹：鳥は星形の庭に降りる（1977）
シベリウス：交響曲第6番 ニ短調 op.104
ラフマニノフ：交響的舞曲 op.45


比較的、演奏機会が多くない曲を。大野の意欲の表れか。
オケはしっかりと。シベリウスでは透明感、ラフマニノフでは躍動感。
大野のＨＰ上の解説が長すぎると、休憩時間にそこかしこで話されていた。。。
音楽的には良い演奏だったと思うが、印象に強く残るような感じではなかったか。

かもめ

新国立劇場

作　アントン・チェーホフ
英語台本　トム・ストッパード
翻訳　小川絵梨子
演出　鈴木裕美
美術　乘峯雅寛
照明　沢田祐二
音響　長野朋美
衣裳　黒須はな子
ヘアメイク　宮内宏明
演出助手　伊達紀行
舞台監督　村田 明

朝海ひかる　天宮 良　 伊勢佳世　伊東沙保　岡本あずさ
佐藤正宏　　須賀貴匡　高田賢一　俵木藤汰　中島愛子
松井ショウキ　山﨑秀樹　渡邊りょう

オーディションでの配役と言うことが話題を呼んで、売り切れが続いているようだ。
難しいセリフが多いのか、時々役者が噛む場面が見受けられた。
時代の転換点にある閉塞感のようなものが、あまり伝わってこない、やや軽い感じがした。