Running On Empty

Pretenderの備忘録

パイパー

2009-02-03 23:05:29 | 芝居・ミュージカル・バレエ
野田地図 第14回公演 パイパー

シアターコクーン 1階H列21番

ダイモス 松たか子
フォボス 宮沢りえ
ワタナベ 橋爪功
キム 大倉孝二
ビラオン 北村有起哉
ゲネラール 野田秀樹
ガウイ 田中哲司
フィシコ 小松和重
マトリョーシカ 佐藤江梨子
パイパー コンドルズ

セットはシンプルな中にもそれなりに動いたりして、考えられている。照明、音響は普通に場面転換、音楽はクラシックが多い。
野田マップ14回目にして初めて観た。歌舞伎座を除けば本多劇場から20数年。卒業したつもりでいて月日が経ち、愛陀姫ではガッカリして、かえってみたくなったのだろうか、自分でもわからない。
最近は群集が出てきたりすることはなかったというが、タイムスリップしたように、群集と走りまわる人々と、懐かしく感じた。でも何かが違う、そう、「希望も絶望もない」って、村上龍の「希望だけがない」というのを意識しているのだろうけど、毒がなくなったなあと。
宮沢りえ、綺麗です。しっかりと役に取り組んでものにしています。なかなか大変だったと思います。松たか子、個人的にあまり興味ないです。橋爪さん、ゆるい感じで計算してうまく芝居しているなあと思います。
テンポは悪くない2時間。マクベスの演出を思い出したパイパー。いろんなものが詰まっているけど、消化しきれずこちらが混乱するような感覚はない。自分が歳をとって、最初からフィルターかけて拒否しているものがあるから?あるいは芝居が必ずしもカオスでなくなったから?

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする