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Pretenderの備忘録

テーバイ

2024-11-21 21:58:55 | 芝居・ミュージカル・バレエ
三つのギリシャ悲劇を一つに再構成するというチャレンジングな作品。コロノスのオイディプス以外は観たことがある。既視感とそれらがつながっていく不思議な感覚がある。役者は一年取り組んできただけに、表現豊かで、セリフもしっかり。そして、現代の政治のリーダーと民衆に問いを投げかける。

新国立劇場小劇場

【原作】ソポクレス 『オイディプス王』『コロノスのオイディプス』(高津春繁 翻訳による)『アンティゴネ』(呉茂一 翻訳による)
【構成・上演台本・演出】船岩祐太

キャスト
植本純米 加藤理恵 今井朋彦 久保酎吉 池田有希子 木戸邑弥 高川裕也 藤波瞬平 國松 卓 小山あずさ



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そのいのち

2024-11-14 21:55:01 | 芝居・ミュージカル・バレエ
佐藤の書下ろし。サスペンスのような謎解き要素があり、衝撃的な事実が出て幕に。障害者を世代を超えてシンクロさせて、障害者の生を考える、遺族の憎しみにも目が向けられる。
喜劇のフレイバーが、どうかなと思う。とことん、シリアスでよかったのではないか。


【脚本】佐藤二朗    
【演出】堤泰之
【出演】
宮沢りえ 佐藤二朗 ほか
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太鼓たたいて笛ふいて

2024-11-07 21:35:10 | 芝居・ミュージカル・バレエ
休憩15分を挟んで3時間強。
展開は早い。場面転換で数年が経っている。
戦中から戦後までの林芙美子を描いた。戦争や周囲の人々を含めて。
大竹しのぶははまり役だろう。その母を高田聖子が上手く演じ、その他もしっかり。コメディ要素も音楽も入り、井上らしい作品となっている。
アフタートークでは、土屋がMCで高田、天野が出演。若い世代に見て欲しいというコメントはその通りだろう。


■作  井上ひさし
■演出 栗山民也
■出演 大竹しのぶ 高田聖子 近藤公園 土屋佑壱
    天野はな 福井晶一 朴 勝哲
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峠の我が家

2024-11-05 23:35:03 | 芝居・ミュージカル・バレエ
岩松の不条理劇、サスペンスのような謎解き、伏線もありながら、解決も回収もない不思議な世界。都会を離れた密室的な舞台設定はいつもながらか。
仲野、二階堂が若者の苦悩を演じ、名バイプレイヤー達が脇をしっかり固める。


本多劇場

作・演出 岩松了

出演 仲野太賀 二階堂ふみ 柄本時生 池津祥子 新名基浩 岩松了 豊原功補

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ピローマン

2024-10-24 23:05:15 | 芝居・ミュージカル・バレエ
マクドナー作品はいくつか観ているが、これは初めて。日本では20年前に初演されており、10年以上前から小川翻訳で演じられてきたという。

とにかく重い、役者もしんどいだろうなと思う。
独裁国家の暴力は1984を彷彿させるがそんなものではない。児童虐待、性的虐待、暴力、殺人、流血、銃声、差別的な表現、凄い作品。

どっと疲れるが、そのテーマは大きく、昨日の日本人のイライラだけを描いた作品とはだいぶ違う。

新国立劇場小劇場

【作】マーティン・マクドナー
【翻訳・演出】小川絵梨子

キャスト
成河 木村 了 斉藤直樹 松田慎也 大滝 寛 那須佐代子 石井 輝



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