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Pretenderの備忘録

新日本フィル 第496回 定期演奏会

2012-06-29 23:24:47 | 音楽 Classic
サントリーホール 2階C9列26番

■プログラム
ワーグナー作曲 歌劇『タンホイザー』序曲―ヴェヌスベルクの音楽(パリ版)
エルガー作曲 交響曲第2番変ホ長調 op. 63

■出演者
指揮:ダニエル・ハーディング

ハーディングでタンホイザーを観てみたいと思うが、今回の序曲、やはりオケの限界が出たというか。
弦はタンホイザーに必要なメローな重厚さがなく、ツンツンしているような感じ。
全体的に硬い演奏だった。

エルガー、あまり演奏される機会がない1時間以上の交響曲だが、変化の大きな曲についていくのがオケは精一杯という感じだった。
ハーディングにとっては得意で思い入れがあるものだろうが、慣れない曲だと難しいのかもしれない。
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外事警察

2012-06-29 23:14:22 | 映画
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%96%E4%BA%8B%E8%AD%A6%E5%AF%9F

昔NHK土曜ドラマでやっていたものの映画化。
サラリーマンネオ、セカンドバージン等と同じ。
作品の出来云々と別に、将来コンプライアンス上の問題が起きないかちょっと心配はある。

二時間強で、それなりに楽しませる。ただ、結末がほとんど見えてしまうというのはある。
意外感みたいのはあんまりない。

役者については、尾野はカーネーションの後になるので、ちょっと良さが出てないなと感じる。
その他は、映画から真木や田中という役者が登場、また韓国の役者はどの程度人気があるのかわからないが。

緊張感があるしっかりした作品ではある。

これ、韓国で公開されるらしいが、どういう反応になるのだろう。
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マノン

2012-06-26 23:51:29 | 芝居・ミュージカル・バレエ
新国立劇場 オペラパレス 2階R9列1番

【振 付】ケネス・マクミラン
【音 楽】ジュール・マスネ
【編 曲】マーティン・イェーツ
【美 術】ピーター・ファーマー
【照 明】沢田祐二

【指 揮】マーティン・イェーツ
【管弦楽】東京フィルハーモニー交響楽団

マノン:サラ・ウェッブ
デ・グリュー:コナー・ウォルシュ
レスコー:古川和則

マノンは初めてみた。
音楽は流麗。
バレエとしては、大きな見せ場がなく、また芝居的な表現が多すぎる感じがした。
ストレートプレーで観たいような話だ。

演出はおそらく、オーソドックスだと思われる。

ダンサーも息が合った二人に、周りもしっかりしていた。プリマを大きく抱きかかえるシーンが多く、そこで脇役がやや乱れた気がした。

特別、おしゃれだったり、楽しかったり、感動したり、というのではないが。
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六月大歌舞伎 昼の部

2012-06-24 20:17:30 | 歌舞伎
初代 市川猿翁、三代目 市川段治郎 五十回忌追善
二代目 市川猿翁、四代目 市川猿之助、九代目 市川中車 襲名披露
五代目 市川團子 初舞台


1階20列13番


昼の部


一、小栗栖の長兵衛(おぐるすのちょうべえ)

                 長兵衛       中 車
               馬士弥太八       右 近
                妹おいね       笑三郎
                堀尾茂助       月乃助
                猟人伝蔵       弘太郎
                父長九郎       寿 猿
                巫女小鈴       春 猿
                 僧法善       猿 弥
                 七之助       門之助




                      猿之助改め猿 翁
                      亀治郎改め猿之助
                           中 車
                        初舞台團 子
                           幹部俳優出演


三、三代猿之助 四十八撰の内 義経千本桜(よしつねせんぼんざくら)

  川連法眼館の場

  市川猿之助宙乗り狐六法相勤め申し候

       佐藤忠信/忠信実は源九郎狐  亀治郎改め猿之助
                駿河次郎       門之助
                亀井六郎       右 近
                  飛鳥       竹三郎
                川連法眼       段四郎
                 静御前       秀太郎
                 源義経       藤十郎

落語で言えば、立川流というのか、客層の雰囲気が普段の歌舞伎と違う独特の雰囲気。亀冶郎というよりも先代三代目猿之助の築いてきたものだと思う。
休憩時間に、グッズを買い求める人の長蛇の列を観るのも海老蔵や勘三郎の時にもなかった光景だ。コアなファンを抱えている。

小栗栖の長兵衛、中車はやや硬いところがあるが、そもそも地力のある人、今後が楽しみだ。とにかく、潰すようなことがないことを願うばかりだ。

口上、段四郎が急病でこれは心配。藤十郎が仕切った。福山のデザインした幕が印象的。最後に三代目猿之助、脳梗塞、言語中枢がやられているのだと思うが、後遺症が残り、痛々しい。

四の切り、亀冶郎の会はチケットが売り切れで、昨年の明治座は楽しみにしていたのに行かれなかった。藤十郎、秀太郎の豪華配役。新猿之助はきちんと演じていた。さすがに、のびのびやり放題という感じではなかったが、(笑)。古典だし。

イヤホンガイドでのインタビュー、ステレオタイプ的なインタビューには厳しく対応が印象的。

これから色々なドラマが始まるのだろう。中車を巡ることもあるだろう。五代目猿之助は誰かというのもあるだろう。そして、三代目は門閥を否定する発言を繰り返してきて、国立劇場研修生を弟子にしてきたが、結局四代目は甥だった。能力的には明らかなのではあるが。門閥でなかった、弟子たちはどう思うか。特に右近などはどう考えているのだろう。段冶郎は、月乃助に改名して舞台には立っていたが、膝が悪く口上にも列座せず。怪我で休んでいた内に華がなくなってしまったなあと。
新しい歌舞伎の世界を、新猿之助、中車で作っていってほしいし、それが楽しみだ。

座席は失敗。本当は二階で観たかったが、取れず、一回の後方、これでは宙乗りが途中までしか見えません。






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薮原検校

2012-06-20 23:29:36 | 芝居・ミュージカル・バレエ
世田谷パブリックシアター 1階F列19番

[作] 井上ひさし
[演出] 栗山民也

[出演] 野村萬斎/秋山菜津子/浅野和之/小日向文世/
     熊谷真実/山内圭哉/たかお鷹/大鷹明良/津田真澄/
     山薫/千葉伸彦(ギター奏者)

井上ひさし生誕77フェスティバル2012の第四弾。
井上ひさしが死んだとき、ちょうど、東京裁判の三部作が新国立で上演されていて、観ていた。

萬斎の検校、頭を坊主刈りにして、大健闘。でも、喜劇も今一つだし、悪役にも成りきれない。狂言は本来喜劇なんだけど、ちょっとこういうのとは違う。狂言には悪役が出てこないからなあ。

秋山、初演は太地喜和子だったという。秋山も舞台で鍛錬されて、ちょっとワンパターンの役作りではあるが、十分健闘。
浅野の狂言回しは、ぴったりくる。
小日向、熊谷等々、脇を固める役者もしっかりだ。

テンポよく、休憩をはさんで3時間程度にまとめた。
栗山らしい演出だなあと思うところもあり、まあ奇を衒わない正攻法。
ふと、新猿之助が検校を演じたらどうなるのかと、昨年の雨を思い出しながら、思った。
いや、この作品そのものが、井上ひさし歌舞伎みたいなもんで、歌舞伎に書き換えても面白いだろうなと思う。
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