Running On Empty

Pretenderの備忘録

Downhill from everywhere

2021-07-31 19:44:27 | 音楽 Rock/Pop/Jazz
Jackson Browneの新譜である。

オリジナルアルバムは7年ぶりとなる。コンサートは新譜が出るとコンスタントに来日もしてくれている。デビューは、david geffinのアサイラムレコード第一弾であり、イーグルスやリンダロンシュタッドとの関係も良く知られるところだ。
Pretenderからずっと聴いてきて、来日公演も東京は全て行って、米国でも何度もコンサートに足を運んだ。

Dylanはノーベル賞を獲ったが、彼は詩人としてDylanの次に目されていた。内省的な詩もあれば、社会的なものもある。一時期、政治的な歌が多く、ついていけないなあと感じたこともあった。

70年代後半から80年代初頭は、西海岸はJackson Browne、東海岸はBruce Springsteenがメッセージ性の強いロッカーとして認知されていた。1979年の大みそかのNoNukesのライブなんかがそうだ。その後、Bruceの方がメジャーになったけど。

コロナに罹ったという情報もあり、心配していたが、元気に新譜をリリースしてくれた。その前に、結構、いろいろなところで、情報を目にすることがあった。ただ、ネットは自分が関心あるものを提供してくるので、本当に世の中的に(主に米国だが)、そこそこ話題なのか、その辺は正直、全然わからない。

今回は、内省的な歌と社会的な歌が上手くミックスされている感じ。メロディーラインは、聴きやすい。アコースティックではないが、シンプルなバンドで爽やかな音作りだ。

子供の頃、ロックンローラーが70を過ぎても活躍するとは思わなかった。同時代として経験できていることは嬉しいと思う。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

宗教の経済学

2021-07-28 17:12:55 | 読書
信仰は経済を発展させるのか  ロバート・J・バロー、レイチェル・M・マックリアリー 田中健彦訳 大垣昌夫解説 慶応義塾大学出版会 

大学の出版会から出ており、解説を経済学会長の大学教授が書いており、純粋な学術書である。コンパクトな書籍で比較的読み易いが。

共著者の二人は夫婦で、夫はユダヤ教、妻はメソジスト派だという。

第一部では、宗教と経済成長というテーマを過去からデータを利用して論じている。ウエーバーが当然、取り上げられる。イスラム等についても触れられる。データというのがなかなか難しい分野である。
第二部では、宗教と政治経済を取り上げる。特にクラブモデルは面白かった。データも利用されてはいるが、限定的。チベットの例や、カトリックとプロテスタントの競争を聖人製造の観点から分析したのは面白かった。

学術書ではあるが、データの限界もあり、人口に膾炙する形で、日本の新書的なものだったら結構受けるのではないか。日本の場合は、新興宗教の取り扱いがいろいろと難しいところにはなるだろうが。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

物語なき、この世界

2021-07-27 22:12:36 | 芝居・ミュージカル・バレエ
不条理劇というべきか。
人生に物語がないという、切なさ、閉塞感。哀愁を漂わせる。ちょっとしたどんでん返しもあるが、決してドラマチックではない、物語にはならないから。舞台は新宿歌舞伎町。
岡田は透明感がある美しさを消しきれず、歌舞伎町を徘徊する鬱積した若者のイメージに今一つ。峯田はちょっと老けてるよなと思うけど、マッチ。ミュージシャンの一面も見せる。柄本もうまく、雰囲気を出している。寺島も、こういう役も見事に演じるが、歳を重ね、カーテンコールで岡田を見る目が、見守る姉の眼で。休憩を入れて、2時間45分はちょっと長い。

シアターコクーン

作・演出:三浦大輔
出演
岡田将生、峯田和伸、柄本時生、内田理央、宮崎吐夢、米村亮太朗、星田英利、寺島しのぶ
日高ボブ美、増澤璃凜子、仁科咲姫、有希

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

親愛なる君へ

2021-07-26 23:04:40 | 映画
シネマート新宿

台湾映画。
家族とは何か、生きるとは何かについて、考えさせられる。
たまたま主人公がゲイだったという感じ。スーパーノヴァもそうだ。
LGBTの人たちの人生が、LGBT以外の「普通の人生」と変わらず、LGBT以外の様々な問題に直面するということを描く方向に来ているのだろう。
美しい自然の風景が心に染み入る。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

七月大歌舞伎 第一部

2021-07-25 16:24:53 | 歌舞伎
今月は三部とも、エンタメ色が強い。新しいファンが増えると良いのだが、オリンピックもあり、無理か。。。あの開会式で海老蔵を観たいと思った新しいファンがいるのかどうか。

あんまと泥棒、中車の当たり役となりつつあるが、結局、歌舞伎らしい演目はほとんど勤めていないよなあ。松緑との掛け合い芝居。
蜘蛛の糸は、猿之助の早変わりが楽しませてくれる。
敷居も高くないし、敷居が高くない演目と、割合ととっつきにくい玄人好みの演目を分けて誘導するのは必要だと思う。オペラもそうだが。

村上元三 作・演出
石川耕士 演出
一、あんまと泥棒(あんまとどろぼう)

あんま秀の市
泥棒権太郎
 中車
 松緑

再びのご熱望にお応えして
二、蜘蛛の絲宿直噺(くものいとおよづめばなし)
市川猿之助六変化相勤め申し候

女童熨斗美
小姓澤瀉
番新八重里
太鼓持彦平
傾城薄雲実は女郎蜘蛛の精

平井保昌
坂田金時
碓井貞光
卜部季武
金時女房八重菊
貞光女房桐の谷
渡辺綱
源頼光


猿之助



松緑
坂東亀蔵
中村福之助
弘太郎
笑三郎
笑也
中車
梅玉
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする