ラストエンペラー 習近平

エドワード・ルトワック著　奥山真司訳　文藝春秋　2021

著者の本は初めてだが、文春新書で四冊目らしい。地政学や戦略論に裏打ちされ、明快に中国や世界を論じる。ロシアのウクライナ侵攻までは見通せなかったが。中国の戦略、戦略上のパラドックス、軍事技術のイノベーションと、非常に面白かった。

日本フィル定期

七割くらいの入りか。

務川の演奏は初めて生で聴く。初めて聴く伊福部の曲なんで、他との比較はできない、バルトークのような激しく乾いたピアノの音。聞いていて飽きなかった。

ピアノアンコールは、これぞエリザベートコンクールと言う音色。しっとりと流れるような演奏。また、彼の演奏を聴いてみたいと思った。

マーラー四番は、緩急をうまくつけた演奏。ただ、ソプラノがちょっと声量が弱いのが残念。

ウォンは予想通り、日フィルの次期首席指揮者となった。コロナという不幸もあったが、インキネンが日フィルに一生懸命という感じはなかったので、夫人も日本人のウォンには期待したい。

サントリーホール

出演

指揮：カーチュン・ウォン
ピアノ：務川慧悟
ソプラノ：三宅理恵
日本フィルハーモニー交響楽団

曲目

伊福部昭：ピアノと管絃楽のための『リトミカ・オスティナータ』
マーラー：交響曲第4番 ト長調

J. S. バッハ：フランス組曲第5番より第1曲「アルマンド」（ピアノ・アンコール）

シン・ウルトラマン

追加料金600円を支払って、IMAXで観てみた。そんな凄いって感じなく、逆に普通の画面やTVで観たらおもちゃっぽいだろうなと思った。

話は、結構盛りだくさんで、分かりにくい面もある。国際政治と国内政治を散りばめてはいるが、イマイチ。役者は豪華、ちょい役の声で高橋一生、ちょい役で竹野内豊等々。

シン・ゴジラの方が面白かったかな。

監督　樋口真嗣　企画/脚本　庵野秀明

斎藤工　長澤まさみ　有岡大貴　早見あかり　田中哲司　西島秀俊　山本耕史

岩松了　嶋田久作　益岡徹　長塚圭史　山崎一　和田聰宏　ザラブ（声）津田健次郎

正義の教室

飲茶著　ダイヤモンド社

高校生活を舞台に、功利主義、自由主義、直観主義を解説。正義とは何かを考える材料を分かりやすく与えてくれる。本題とは必ずしも関係ないが、エピローグが唖然としてしまうのだが、それ以外は良い本。

青空は後悔の証し

岩松らしい不条理劇。謎解きのように進行し、何かを暗示するようなことが外側にあり、登場人物のセリフのやり取りが続く。

役者は風間を始め安定感抜群。久しぶりに石田ひかりを観た。相変わらず綺麗。

開始前後の場内アナウンスの声がキョンキョンに似てるなと思ったら、プロデューサーとしてクレジットされていた。豊原さんとも関係あるしね。

シアタートラム

作・演出

岩松 了

出演

風間杜夫　石田ひかり　佐藤直子　小野花梨　豊原功補