東京オペラシティーコンサートホール 2階L2列13番モーツァルト ピアノ協奏曲17番 ピアノ:ランランマーラー 交響曲第5番今日、改めてチケットを見たら、B席で2万円。相場よりも高い気がした。丁度、オケの前のほうで、指揮者の顔が斜めに見えるような位置。客席もセンター、右は見渡せる。結構、有名な経済人等々がいらしていた。ランランに假屋崎省吾さんが花束を渡していた。ご自分でアレンジされたのでしょうね、笑ハーディング指揮は昨年のこの時期の東京フィルのマーラー。秋のモーツァルト。三回目。ロンドン交響楽団は、10数年前、ロンドンのバービカンで、ティルソン・トーマスでマーラー5番を聴いている。丁度、大江健三郎がノーベル賞を取った日だった。。。その後も、昨年のチョン・ミョンフン指揮もマーラー5番だった。ランランを生できくのはこれが4回目。昨年のフィラデルフィア管との来日、その前が、シカゴでバレンボイム指揮(これはポリーニのキャンセルで代役だった)と彼の地元フィラデルフィアでのリサイタル。非常に派手なアクションも多く、若いからと思ってみていた。今日のモーツァルトはそもそも、非常に繊細で、リズムよく流れる曲でもなく、慎重に弾いている感じだった。アンコールでの、中国のタンゴと紹介していた曲が、メリハリが効いていて、彼らしさが良く出ていたように思う。米国でもチャイナドレスで登場することもあり、また、今日のアンコールでも中国の曲と言ってやる。日本人の音楽家も海外に出て活躍している人が多いが、こんな風に日本人であるアイデンティティを示して演奏する人はいるのかなあと思った。数年前に、チャイナドレスをベースにしたスーツで、バレンボイムの指揮で弾くランランを観て、森英恵さんとかが、和服をベースにしたフォーマルなドレスをデザインできないのかと思ったのを思い出した。マーラー5番。久しぶりにゾクゾクするような演奏を聞いたと思った。特に第一楽章、第二楽章。なんか、涙が出てくるような迫力で、繊細さをきちんと表現して。こういう経験は年に一度あるかないかだから。最近、聴いた中では非常に印象に残ったマーラー5番。