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Pretenderの備忘録

第28回 夜桜能 第一夜

2021-03-31 22:13:40 | 能・狂言、文楽
桜は、大分散っている。開花の基準木は靖国神社の能楽堂のところにある。基準木はもう葉桜。
コロナの影響だろうか、例年と異なり、空席も目立つ。通常は満席だ。
火入れは、海江田氏ともう一人も衆院議員だった。
舞囃子は、高砂。緊張感あるきっちりとした舞。
蚊相撲は、人間国宝の野村萬と息子、孫の共演。萬はもう91だが、年齢を感じさせない。声だけ聴いていると、弟の万作に似てるなあと思う。万蔵は、萬斎と比べてしまうと華がない。孫の万之丞はこれからだろうが、声が萬斎に似ていてびっくりした。
三輪、後シテも結構長い作品。ワキ方もセリフが多い。じっくり鑑賞。



靖国神社能楽堂

舞囃子「高砂」 田崎 甫
狂言 「蚊相撲」野村 萬・野村万蔵・野村万之丞
能  「三輪」 田崎 隆三

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東京・春・音楽祭2021 名手たちによる室内楽の極(きわみ)

2021-03-30 20:36:57 | 音楽 Classic
何度か聴いてきた春祭のメンバーの演奏。
今回は配信で。今回は、室内楽は配信でいろいろ聴いてみようと思い、三度目か。
演奏は、安定感あり。
モーツァルトらしくない楽曲、結構起伏があり、聴いていて面白い。
なかなか聴く機会がないエネスクもしっかりとした八重奏。
室内楽のプログラムとしては、かなり重いかもしれない。

東京文化会館小ホールからの配信

出演
ヴァイオリン:長原幸太、大江 馨、岡本誠司、小林壱成
ヴィオラ:鈴木康浩、大島 亮
チェロ:上森祥平、富岡廉太郎

曲目
モーツァルト:6つの前奏曲とフーガ K.404a
エネスク:弦楽八重奏曲 ハ長調 op.7

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全ロック史

2021-03-29 22:35:16 | 読書
西崎憲著 人文書院 2019

500ページを超える大著。
ロックの誕生から現在までを時系列的に論じる。
一人の人間でここまでと感嘆しかない。
詩を大切にする筆者の視点は、パンク等に熱く注がれる。

記述に濃淡はある。歌詞の引用も、筆者の主観になる。それは筆者の特権でもあるのだろう。
歴史って、描く人間の視点で変わってくるというのは非常に感じる。
44章のうち、最後の5章は、ジェンダーとか人種とかいろいろな視点でロックを俯瞰してみている。短いのだが、これがまた面白い。
巻末には、曲名、ミュージシャンの索引が日英で記載、年表、参考文献、歌詞出典とあり、研究書の体を十二分になしている。

本文の記述は、曲とバンドの逸話中心にして、最後の5章を膨らませるような形にして、事典的な構成だったら、もっと売れたかな。

改めて筆者に敬意を表したい。




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舞姫と牧神たちの午後

2021-03-28 20:28:13 | 芝居・ミュージカル・バレエ
50%で売り切れで、残りを二日前に売り出して、満席。

ダナエは男性ダンサーは上半身裸であり、エロスを感じる作品。
かそけし、コミカルで、ギターの生演奏者も巻込む。
Butterfly、蝶の変化ということだが、あまりうまくイメージできなかった。
極地の空、ギタリストがやはり生演奏で、不思議な感じ。
Let's Do It!、服装が男女逆で、ジャズに合わせたダンス。
A Picture of You Fallingより、英語の繰り返されるセリフに合わせるダンス。

刺激的で、既成概念を揺さぶられるような時間だった。


新国立劇場 小劇場
Danae
【出演】木村優里&渡邊峻郁
【振付】貝川鐵夫
【音楽】ヨハン・セバスティアン・バッハ
かそけし出演酒井はな&森山未來演出・振付島地保武音楽・演奏藤元高輝(gt.)Butterfly
【出演】池田理沙子&奥村康祐(3月26日(金)・27日(土)18:00)/五月女遥&渡邊拓朗 (3月27日(土)13:00・28日(日))
【構成・演出】平山素子
【振付】平山素子&中川 賢
【音楽】マイケル・ナイマン、落合敏行
極地の空出演・振付加賀谷 香&吉﨑裕哉音楽・演奏坂出雅海Let's Do It!出演・振付山田うん&川合ロン音楽ルイ・アームストロング ほか「A Picture of You Falling」より
【出演】湯浅永麻&小㞍健太
【振付】クリスタル・パイト
【音楽】オーウェン・ベルトン
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東響 第688回 定期演奏会

2021-03-27 23:11:37 | 音楽 Classic
ピアノが来日できなくなり、北村に代わったので、急遽チケットを購入して行ってきた。先週の春祭といい、代打で大活躍だ。
ベートーヴェンのコンチェルト、流れるような演奏で、よかった。オケとは年明けに六番を演奏しており、やり易かったのもあるかもしれない。硬さがなく、良い感じだった。
ショスタコは、井上がいつも以上に跳んで跳ねての指揮。苦悩を表現した短調の重めのシンフォニーと言われるが、その偽善を嘲笑うような、爆発的な演奏でフィナーレ。

サントリーホール
出演
指揮:井上道義
ピアノ:北村朋幹
曲目
ベートーヴェン : ピアノ協奏曲 第4番 ト長調 op.58
ショスタコーヴィチ : 交響曲 第6番 ロ短調 op.54

シューマン:『子どものためのアルバム』より「春の歌」 第2楽章(ピアノ・アンコール)
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