Running On Empty

Pretenderの備忘録

東京フィル チョンミョンフン指揮 ブラームス交響曲1番他

2005-10-31 23:05:43 | 音楽 Classic
東京フィルハーモニー交響楽団
東京オペラシティ定期シリーズ第17回
指揮:チョンミョンフン
ヴァイオリン:庄司紗矢香
チェロ:コー・ボン=イン
1階11列4番

ブラームス ヴァイオリン、チェロと管弦楽のための協奏曲
ダブルコンチェルト。若い二人の力強い演奏が印象的。チェロに比べるとヴァイオリンは聴かせる場があまりないような気もするが。コー・ボン=インという若手チェリストは初めて聞いたが、スケールが大きい感じがした。庄司さんのヴァイオリンもライブは初めてだが、渾身の力で高音の多いパートを弾いているという気迫が感じられた。

ブラームス 交響曲第一番
荘重な力強い演奏であったが、いくつか課題を残したと思う。やや不安定な木管。第三楽章では金管もやや不安定。弦は、そこそこだが、高音の緊張した音が強く響き、滑らかさはあまり感じなかった。


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solo acoustic vol.1 Jackson Browne

2005-10-30 22:29:17 | 音楽 Rock/Pop/Jazz
JacksonBrowneを聴き始めて30年になる。マーラーを聴き始めたのが、ボストンに住んでいた90年だから15年。ちょうど倍ということになる。そのボストンでも、ツアーで来てくれて、Homelessに一緒に食事を出したのは懐かしい思い出だ。

このCD、amazonでは今月上旬くらいから輸入盤が発売されていて、なんとなく手にとって買いたくて、タワーに通っていたのだけど、発売が2週間延期されたりで、ようやく26日に日本盤が出た。日本盤はソニーだが、原盤は彼のインディーレーベルから。

昨年春にオーチャードホールでも行われたacousticのコンサートツアーのライブ。ギターとピアノのみ。2003年の夏のツアーをアメリカで見ているが、その時は通常のバンドによるツアーで、2003年秋から始めたのだと思う。実は2003年の夏にDanFogelbergがこのスタイルで、ツアーをしていて、見る機会があり、最高だったのを思い出した。

オーチャードホールのライブは、髪の毛が薄かったり白かったりする人が、ロビーに列をなして、Tシャツを買っている姿が非常に印象に残っている。ジャクソンは60を前にして大して見た目ふけていないのになと思った。僕なんか全然若い方だった。

Barricades of Heavenから始まり、全13曲(日本盤のボーナス1曲含む)。These Days(昔のファンクラブの会報のタイトルがそうでした!)、Fountain of Sorrow, Your Bright Baby Blues, For a Dancer, For Everyman, The Pretender, Take it Easyと70年代の名曲が並ぶ。難しい歌詞を一生懸命辞書を引いて理解しようとした中学時代。不思議とそういう記憶って残っていて歌えるんだなあとコンサートで実感した(Eaglesもそうでした、笑)。コンサートの雰囲気を伝えるためか、間のおしゃべりがちゃんと収録されているのも嬉しい。これらの歌のもつメッセージ性は色あせないし、彼の純粋さが心を打つ。

70年代後半から80年にかけて人気はピークで、原発反対のNoNukesのコンサートあたりを境に、競演したSpringsteenと人気が逆転した。その後は非常に政治性の強い歌が多く、正直、ついていけないなと思うこともあった。LookingEastとは東海岸に対する批判であり、WestCoastRockが大好きな僕は、東海岸を留学先に選び、WallStreetで仕事をすることを選んだ。ジャクソンとの距離が開いていくようなさびしい気持ちを感じた時代もあったなあと。それでも来日公演はほとんど足を運んだし、フィラデルフィアに住んでいるときもTomPettyの前座のショーも行ったし、野外のコンサートも出かけた。30年たった今でも自分にとっては、最高のRock Heroだと思う。

Vol.1ということだから2も出るだろう。Running on Emptyからの曲は1には入ってないし、The Late Show, Here comes those tears again, Late for the skyなんかも入って欲しいな。

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スクラップへブン

2005-10-23 21:44:41 | 映画
新宿KCinemaにて。80席くらいだと思う。日曜の最終回で半分くらいは入ってたかな。
若者の苛立ちとエネルギー、そして世の中の象徴としてその対極の警察。
カメラのカットが、早送りやスローや角度を変えるものを多用していた。
話は、奇想天外な方向に行くんだけど、現実もそれなりに踏まえてはいて、その描写もある。
加瀬は冴えないくすぶっている若者を好演。オダギリは、迫力に欠ける。いい感じ、爽やかさが出ちゃう。栗山は自然な感じ。
若者の苛立ちとエネルギーはわかった。その矛先が誤ると無垢の人を傷つけるという教訓的なところも散りばめられている。
この映画でもっとも言いたかったことはなんだろうか?ラストシーンに監督が託したものはなんであろうか?希望?虚無?

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貞操花鳥羽恋塚 社会人のための歌舞伎入門

2005-10-21 22:27:40 | 歌舞伎
最初に、スペクタクルー大道具大仕掛けーも面白い、と題して、亀三郎が解説。彼は前もやっていた。声がよく、喋りがうまい若手ということだろう。
会場から二人舞台に上げて、見得とか、小道具とか同じような趣向もあるが、今回はセットの中を見せてくれたのが面白かった。
そして、通し狂言の第三幕の讃州松山屏風ヶ浦の場、崇徳院御在所の場。孝太郎が花道から船にのって出てくるのだけど、近いときれいに見えないし、悲しさとか哀れさがうまく出てないような。
松緑は、最初の方は芝居が要求されるので、うーんということころだけど、最後は大立ち回りと宙乗りでこれはこれで悪くないなと思った。ああいう、荒事みたいなのをやってくんでしょう。宙乗り、僕の上に止まって、デブが落ちてきたらどうしようかと、笑。足の裏が見えたけど、鍛えている足じゃないと思う。手も体の割りに小さくて驚いた。
来月は、団十郎さんが休演で残念。12月は染五郎の解説で、天衣粉上野初花を幸四郎の河内山で。また下手だろうなとは思いましたが、チケット先行販売買ってしまいました、笑。正月は社会人やるかわからないけど、やってくれたらいいな、曽我梅菊念力弦ですからね。通し狂言で観てもいいんだけど。

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セビリアの理髪師 新国立劇場

2005-10-20 22:41:06 | 音楽 Opera
今日は、リクライニングコンサートに行こうとチケットを押さえていたが、リクライニングでないことに気づき、どうしようかなと思っているときに、ふと、そうだ、新国に行こうと、当日売りで。クライアントから戻って、片付けて会社を出て、駆けつける。安いチケットから売れていて、B席以上しか残ってない。3階バルコニー左で、一番内側というB席があったのでそれにする。東フィル会員で5%引き。S席も1階はかなり埋まっていて、なんで初日でも休日でもないのにこんなに?やはりNewProductionだからだろうか?
これは僕にとって最高に贅沢な晩である。昨晩は、小澤さんの同じオペラを観ている。そして、斬新な演出が売りの新国で翌日。NYでもロンドンでもこういうのはないのではないか。NYでMetとシティーオペラが同じものをやることはたまにあるが。ドイツだとあるのかな。オペラの来日というのは非常に多いから、先日のマイスタージンガーを始め、こういう楽しみ方ができる東京は凄いと思う。オペラの引越し公演って、東京以外ではあまりなさそうだなあ。
演奏は、カバレッティがうまく、軽やかにまとめていると思う。本当は重いもののほうが得意そうな感じの人だが。
歌手は、ロジーナのリナート・シャハムは、声量もあるが、やや硬め、きつい声質。アルマヴィーヴァ伯爵のふぇるディナンド・ファオン・ボートマーも、伸びはあるが、第二幕の最初とかはちょっと声域がきつそうだった。フィガロのダニエル・ベルチャーは安定感がある響くバリトン。バルトロの柴山昌宣さんは貫禄も十分で、安定感もあり、頼もしく聴いた。
演出は、僕が観た新国の舞台の中ではもっとも凝っていた。昨日の舞台よりも凝っていたと思う。螺旋階段を二つ配して色もスペインらしい明るい色を使っている。舞台をフランコ政権の1970年代として、スーツを着ていたり、男女の絡みが結構きつかったり、という演出は、オペラを観ているというよりも、芝居を観ているような感覚がある。音楽よりも、それ以外の要素のインパクトで勝負しているようなところを感じた。また、歌手もかなりの動きを要求され、負担も相当なものであろう。このオペラをこの舞台設定で何を強く言いたかったのだろう?東京から発信ということで、フランコ時代といっても難しい面もあるような気がする。フランコの肖像画が随所に出てくるのだが。ヨーゼフ・ケッピリンガー演出。
今日は、サッカーの川淵さんや三枝さんを見かけた。
いま、仕事が結構忙しく、週末も仕事しなければならないことが確定、笑。これを書いた後もやるけど。

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